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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 5月15日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦フランスGP
■開催日:2011年5月14日(土)予選
■開催地:フランス/ルマン(4.180km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:33度
■PP:C・スト―ナー(1分33秒212/ホンダ)

REPORT

ヤマハ勢、グリッド2・3列目発進

午前中は雨に見舞われたが、セッション終盤になってようやく太陽が顔を出してソフト・タイヤを試すチャンスが巡ってきた。しかし第4戦フランスGPの公式予選は、ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースにとって厳しい結果となってしまった。

ロレンソはセッティングが改善されたことで、昨日のタイムよりも1秒近く更新。さらにグリップ向上とウイリー軽減を目指しながら3番手争いをしていたが、最後に順位を下げて5位。これでフロントロウを逃して2列目となった。チームメイトのスピースも昨日のタイムを0.7秒更新して好調。しかし終盤のタイムアタックの際に他のライダーに阻まれる形となり、8位に留まった。明日の決勝は3列目からのスタート。

モンスター・ヤマハ・テック3チームは、チームのホームレースとなるフランスGPの予選セッションで好調な走りを見せた。クラッチローはこのコースでわずか2日目の走行ながら、6位獲得と健闘。明日の決勝に備え、セッションのほとんどをハードコンパウンド・タイヤの性能を確かめるために費やしていたが、残り15分となってタイムアタックを開始。まず1分34秒374を記録して5位に上がり、そのあとさらに0.5秒短縮。順位では最終的にひとつ下げることとなったが、クラッチローにとって初めてのトップ6入り、グリッド2列目獲得が実現した。最終タイムの1分33秒804は、ファクトリー・ヤマハのロレンソからわずか0.098秒のビハインド。フロントロウとの差もコンマ2秒以下に留まっている。明日の決勝では3戦連続の10位以内獲得を目指す。

一方のエドワーズは、今日もセッティング向上を目指して懸命に作業を続け、リアグリップのフィーリングに成果を見ることができた。そして1分34秒063を記録して、クラッチローのひとつ後ろの7位につけた。その差は0.259秒。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 1'33.153
2 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'33.212
3 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'33.621
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'33.683
5 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'33.706
6 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.804
7 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'34.063
8 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'34.206
9 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'34.206
10 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'34.277
11 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 1'34.351
12 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'34.513
13 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1'34.612
14 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 1'34.650
15 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 1'34.866
16 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'35.010
17 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 1'35.433

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選5位/1分33秒706/30周)

「明日は2列目からのスタートだ。そのあとは34.0秒から34.1秒のペースをキープして走りたい。それができれば、きっと表彰台争いに絡んでいくことができるだろう。それに加えて他の誰かがミスをしたり、あまり速くなかったり、そして僕がちょっとでも速かったりすれば、もっと上も狙っていけるはず。僕らの目標はそこなんだ。いつものように表彰台を目指して戦うだけ。決して悲観的にはなっていないよ。ペドロサもドビツィオーゾもそんなに遠く離れているわけじゃない。僕がもう少しうまく乗れて、ちょっとでも速く走ることができれば、さらに彼らが何かちょっと悩んだりすれば、もう同等だからね」

B・スピース選手談(予選8位/1分34秒206/30周)

「まずまずのセッションだったよ。タイムアタックのときに少し阻まれてしまったことはあったけれど、それ以外は実際のところ、このウイークを通じて自信を深めることができたしマシンのフィーリングも良くなっているんだ。明日に向けてもう少しセッティング変更を行う予定なので、良い方向へ展開することを期待している。決勝用のセッティングではいいペースが出ているのだから、きっとうまくいくよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「依然として他に後れをとっている状態。ラップタイムは昨日より上がっているが、予選5位はこれまでで最低のポジションだ。課題はグリップ性向上と、ウイリーを減らすこと。これからみんなで話し合って、明日までに解決策を見つける。いつだって可能性は残されている」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「ベンがもっと気分良く乗れるマシンを作らなければならない。これから明日に向けてセッティングに取り組むが、そのなかで、彼が本来のポテンシャルを存分に発揮できるような何か良い方法が見つかることを期待している。彼は明日も全力を注ぎ、最大限ハードに攻めてくれるだろう。ホルヘのほうは、レース・コンディションではすでにかなりいいところまで来ている。ヤマハが少しでも上のポジションを獲得できるよう、できる限りの努力を続ける」

C・クラッチロー選手談(予選6位/1分33秒804/28周)

「自分でもスピードだけは持っていると信じていたけれど、モトGP参戦わずか4回目で予選6位を獲得できるなんて思っていなかったよ。これは全てモンスター・ヤマハ・テック3チームのみんなのおかげ。今回も彼らが一生懸命に取り組んでくれたので、チームにとって大切なこのレースで出来る限りのことをしたいと思ったんだ。

実は最初は、なかなかペースが上がらず15位にいた。ハードコンパウンドのタイヤを使っていて、それがあまり上手くいかなくて不安になってきていた。でもソフト・タイヤにはき替えたらタイムが上がった。そのタイヤは、既に30ラップも使っていたものだったけれど。正直に言うと、マシンは今回、乗りやすいとは言えない状態。ホイールベースも変更したけれど、依然として少し不安定さが残っているんだ。そのなかで、初めてのコースで6位を獲得できたことは素晴らしいと思う。でも決勝の目標は、やはりトップ10入り。みんなのタイムが接近しているから、それも決して簡単ではないだろう。いつものように、ひとつでも上を目指して全力を尽くすよ」

C・エドワーズ選手談(予選7位/1分34秒063/30周)

「ヤマハは、ここル・マンでいつもトップにいたんだけれど...今日の結果を見るとちょっと残念な気持ちだ。でも正直なところ、これ以上はどうにもならない。僕自身はとても好調で良く乗れているし、マシンのほうも、エストリルのテストのときからさらにリアグリップが改善されている。この状況を見れば、あとコンマ1秒か2秒は可能なはずだが、それがどうしても出せなかった。遅れてしまう箇所もわかっているのに、これ以上はどうすることもできない。コーナー立ち上がりでもっとハードに加速していけるようにしたいんだけれど、うまくいかなかった。明日の目標は、最初の2、3ラップでとにかくアグレッシブに行くこと。そしてそのあとはチェッカーフラッグを見るまでしっかり走り続けること。それが僕にできるすべてだと思う。でも今回はチームのホームレースだし、モンスターにとっての一大イベント。だから全力を尽くして、もう一度6位以内獲得を狙いたい」

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