ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.04 5月15日 フランス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第4戦フランスGP
■開催日:2011年5月13日(金)1日目フリー走行、14日(土)予選、15日(日)決勝
■開催地:フランス/ルマン
CIRCUIT DATA
■開設:1966年
■コース長:4.180km
■サーキットレコードラップ:1分34秒215(2008年:V・ロッシ)
■サーキットベストラップ:1分32秒647(2008年:D・ペドロサ)
■2010年の優勝者:J・ロレンソ
REPORT
ヤマハ・ファクトリー・レーシング第4戦フランスGPに向けて
ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースは今週末、フランスはル・マンで第4戦を迎える。先週、24回目の誕生日を迎えたばかりのロレンソは、開幕以来続いている表彰台獲得記録の更新を目指している。ヘレスでは悪天候のなかで優勝を果たし、カタールとエストリルは2位を獲得。この活躍によってシリーズポイントでは、2位のD・ペドロサに4ポイントのリードを保ってランキングトップに立っている。ル・マンでは昨年と一昨年に連続優勝。2007年には250ccクラスで、記憶に残る勝利をあげている。
一方のスピースは、前回、前々回の2連続リタイアという不運を振り払うべく決意を固めている。昨年はフリープラクティスの最終セッションで激しいハイサイドを起こして転倒。決勝は腫れあがった足首の痛みをこらえながら健闘したが、7ラップ目に転倒してリタイアした。
マシンに関しては、最適バランスと、ハードブレーキング時のコントロール性を目指してセットアップしていく予定。ル・マンのコースは前半にタイトなシケインがいくつかあり、そのあとに短いストレートやヘアピンが続く。ル・マン24時間レースで知られるコースだが、モトGPでも例年、大観衆を集めている。
COMMENT
J・ロレンソ選手
「昨年、優勝したこのコースにまた戻ってきた!ここを走るのは本当に楽しめるんだ。ル・マンに集まる人々はモーターサイクルが大好きで、燃料のにおいまで愛している。僕は今ランキングトップに立っているけれど、いつでも、少しでも多くのポイントを獲ることに集中しなければならない。目標は表彰台。今季4回目の表彰台を獲得することと、ランキングトップをキープすることだ。このコースはシケインがたくさんあって面白い。天候が変わりやすいので、天気予報は見逃せないね」
B・スピース選手
「エストリルのあとは、イタリアのコモ湖にある自宅に戻ってリラックスして過ごした。自転車で出かけたりして、レースのプレッシャーをしばらく忘れることができたよ。前回はスタートがとても順調だったので、きっと好成績を獲得できると思っていたんだけれど…とにかく今は、チーム一丸となって、前回の雪辱を果たそうと頑張っている。そして2011シーズンを改めてスタートしたいんだ」
W・ズィーレンベルグ、チーム・マネジャー
「エストリルで順調にテストを進めることができた。皆が驚いたほど天気が良かったので、たくさんのことを試す機会に恵まれた。ホルヘはここル・マンでいつも好成績をあげているので、今回も楽しみにしている。テストの成果を生かしてセッティングを順調に進め、ホルヘが以前のようなライディングスタイルで高速コーナーに入って行けるようにしたいと思っている。これまでの3戦は、そこがうまくいっていなかったのだが、本来のスタイルを取り戻せば今回も、そしてこれからも必ずいい走りができるようになると信じている。ル・マンはヤマハとの相性がとても良く、いつも好調に走ってくれるので、ベンもここから再出発して表彰台を目指してもらいたい」
M・メレガリ、チーム・ディレクター
「エストリルではテストが順調に進み、貴重なデータを収集することができた。ル・マンでもこの好調を維持して臨むことができそうだ。ホルヘはこのコースで良い成績を残しているし、開幕以来のハイ・パフォーマンスをキープしようと意気込んでいる。ベンのほうは少し厳しい状況になっているが、エストリルのテストでは好調だったので、この週末には実力を見せてくれると信じている」