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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 5月1日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦ポルトガルGP
■開催日:2011年4月30日(土)予選
■開催地:ポルトガル/エストリル(4.182km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:26度
■PP:J・ロレンソ(1分37秒161/ヤマハ)

REPORT

ロレンソがエストリルで4年連続ポール獲得

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが記録を更新。ここエストリル・サーキットで連続4回目のポールポジションを獲得した。雨が予想された午後からのセッション。降り出す前に早めにタイムを出しておきたいライダーたちは、開始早々からペースを上げていった。ロレンソは序盤でまずトップに立ち、中盤になると少し順位を下げてチームメイトのB・スピースとともに2位から3位を走行。その後後、一気に1分37秒161まで上げてポールポジションを決定した。グランプリで自己通算43回目のポールポジションとなり、スペイン人ライダーで最多の記録。またモトGPでは、D・ペドロサと並んでスペイン人ライダー最多の17回目。

一方のスピースも好調をアピール。昨日のドライ・セッションでは思うようにペースを上げられなかったが、今日は大きく前進した。チームクルーたちは、スピースが上位を目指せるマシンを作ろうと午前中のフリープラクティスから懸命の作業。午後からの公式予選では、一時2位まで上がって成果を見せ、その後徐々に下げて5位となった。決勝はグリッド2列目からのスタート。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは今季最高の7位。チームメイトのC・クラッチローも今季最高の8位を獲得した。昨晩の雨でところどころに小さな水たまりが残ったエストリルのコースで、エドワーズとクラッチローは順調にペースを上げていった。エドワーズは1時間の公式予選のなかでフロントエンドのセッティングをいくつも試しながら、1分38秒080のベストタイムを記録。ノン・ファクトリーの最高位で、6位との差はわずか0.007秒だった。

一方のクラッチローも観客の目を釘付けにする気力あふれる走り。コンスタントに10位以内をキープし、終盤で1分38秒190を記録すると一気に6位に浮上した。しかしその後にA・ドビツィオーゾとエドワーズが上回ってクラッチローは3列目に後退。最終ラップにはさらにタイムを更新して8位を獲得した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'37.161
2 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'37.294
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'37.324
4 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 1'37.384
5 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'37.866
6 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'38.073
7 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'38.080
8 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'38.189
9 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'38.271
10 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 1'38.363
11 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1'38.497
12 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'38.786
13 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'38.922
14 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 1'38.934
15 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'39.172
16 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 1'39.378
17 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 1'39.894

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選1位/1分37秒161/29周)

「今日はちょっと難しかったよ。最後の5ラップでソフト・タイヤを履いて、わずかコンマ1秒差でポールポジションを獲得した。これで僕にとっては43回目の記録ということになったけれど、重要なのは決勝のほう。このコースは古くて路面にはギャップもたくさんあるから、慎重に走らなければならない。決勝ではいいスタートを切ること、集中して冷静さを保つこと、それに加えてグッドラックも必要だ。マシンはとても良くなっていて、高速コーナーが前よりずっと速くなっている。でもストレートではもう少しスピードが欲しいんだ」

B・スピース選手談(予選5位/1分37秒866/29周)

「いい走りができたと思う。昨日はマシン・セッティングで悩んだんだけれど、今日はとても順調だったんだ。マシンのセッティングさえうまくできれば、必ずこのようにいい走りができる。まだ100%というわけではないけれど、2列目の真ん中を獲得することができたのだから満足しているよ。明日は好スタートを切って全力でいいレースをしたい。昨日よりはずっといい気分」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム監督談

「シーズン最初のポールポジション獲得に満足している。ホルヘがこのコースでいい走りを見せてくれることはわかっているが、我々は目標は今回も表彰台を上ること。そして連続表彰台獲得の記録を止めないことだ。ポールポジションはもちろんうれしいが、勝負は明日。厳しい戦いになるので、スタートが重要だ」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム監督談

「昨日よりも格段に良くなった。ベンも素晴らしい走りを見せてくれた。1列目と2列目にひとりずつ並び、いいスタートポジションを確保することができたと思う。このコースはパスが難しいので、このポジションが重要になるのだ。ホルヘは昨日から決意をみなぎらせていた。そしてそれを今日の結果に結びつけた」

C・エドワーズ談(予選7位/1分38秒080/27 周)

「シーズン最高のポジションなのでとてもうれしい。コンディションは完璧ではなかったけれど、そのなかでも自分にできることはすべてやったつもり。コースにはところどころ濡れた部分が残っていて、とくに最終コーナーはいつものライン取りができなかった。他のライダーも同じ条件だけれど、ラインを変えなければならなかったことで何度かリズムを崩されてしまった。それでも昨日よりは速くなっているので、モンスター・ヤマハ・テック3のみんなに感謝しているよ。彼らは本当に頑張ってくれて、乗りやすいマシンに仕上がっていた。セッションの間にフロントのセッティング変更を行なったが、明日もこれを使用するかどうか、これからデータを分析して決定することになる。もしかしたら、さらにモディファイが必要になるかもしれない。というのはコーナー進入のフィーリングをもう少し改善したいんだ。ファクトリーマシンのすぐ後ろにつけることが大切。ここまで来られたのはチームのおかげ」

C・クラッチロー選手談(予選8位/1分38秒189/25周)

「これ以上速く走ったり、これ以上頑張ったりするのは不可能!できることはすべてやったよ。初めて走るコースでトップテンに入ることができるなら、それだけで十分にハッピーだ。一時はグリッド2列目を獲得できそうだったんだけれど、3列目に下がって、そしてコーリンとバレンティーノの真ん中からスタートすることになった。そう考えたら本当に嬉しいんだよ!午前中のウエット・コンディションは数ラップしかできず時間を無駄にしてしまった。でもリスクをおかす価値はなかったし、それでもし最後尾になったら気分が悪いからね。このコースはレイアウトが難しいし体力的にもとても厳しい。右腕の腕上がりの症状がまだ少しあるので、それをかばうために左腕を使いすぎているみたい。冬に手術をした肩のほうに影響が出ているんだ。時速300km以上から50kmまで減速するのは肩や腕への負担がとても大きいからね。でも今は明日の決勝をとても楽しみにしているよ。好成績を上げてチームのみんなに恩返しがしたい。目標は10位以内。そしてM1の経験を増やすこと」

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