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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 5月1日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦ポルトガルGP
■開催日:2011年4月29日(金)初日総合結果
■開催地:ポルトガル/エストリル(4.182km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:42度

REPORT

ロレンソが初日総合2番手

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソは、ここエストリルで連続4回目の優勝を目指して順調にフリープラクティスをスタート。午後から行なわれた2回目のセッションでは1分38秒台の壁を破り、2位を獲得した。トップとの差はわずか0.061秒。

チームメイトのB・スピースはエストリルをドライ・コンディションで走るのは今回が初めて。昨年は決勝出場がかなわず、プラクティスも天候に恵まれなかった。初めての経験となった今日、メカニックは1回目のセッションを前回のヘレスで使用したセッティングで始めることを選択。午後からの2回目で変更を加え、タイヤについてもハード・コンパウンドのものをトライした。スピースはセッションごとに着実に調子を上げ、2回目のセッションでは0.332秒も更新して8位につけた。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズとC・クラッチローはそれぞれ6位と13位。ここエストリルを何度も走っているエドワーズは、好天に恵まれた今日、暖かさとドライ・コンディションの恩恵を受けて順調な走りを見せ、1分38秒203のタイムで6位を獲得した。トップ3との差はコンマ5秒。午前中のセッションを7位で終えたエドワーズ。午後からはスイングアームのセッティングを変更して臨み、サイドグリップが向上したことでペースが上がり、セッション終了間際まで4位をキープしていた。

一方のクラッチローも順調。初めてのコースを素早くマスターしたばかりでなく、体力的なハンデを物ともせず決意の走りを見せた。クラッチローは第1戦と第2戦で右手にしびれを感じており、日本GP延期に伴う長いインターバルの間に手術を受けた。今朝も腕あがりの症状に悩まされたため、第2セッションを前に診療所で治療を受けていた。さらにハンドルバーの位置を改良してフィーリングが向上し、一時は7位まで上げていたが、終盤で順位を下げることとなってしまった。ベストタイムは1分38秒912。午前中のタイムを1.5秒近くも更新した。エドワーズとの差はコンマ5秒。トップのM・シモンセリからも1秒差に留まっている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'37.663
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'37.724
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'37.727
4 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'38.102
5 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 1'38.102
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'38.203
7 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'38.473
8 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'38.563
9 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'38.596
10 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 1'38.611
11 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1'38.645
12 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'38.658
13 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'38.760
14 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 1'38.912
15 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 1'39.021
16 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 1'39.137
17 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'40.173

COMMENT

J・ロレンソ選手談(初日総合2番手/1分37秒724)

「このコースに戻ってこれてれしいよ!僕はエストリルを走るのが大好きなんだ。決勝までにはまだ課題があって、とくにブレーキングはまだまだの状態。第1セクションでコンマ数秒遅れてしまうんだけど、他の3つのセクションでそれをカバーしているから2位になれた。終始、4位以内に入っていたから、良かったと思っているよ」

B・スピース選手談(初日総合8番手/1分38秒563)

「完璧というわけにはいかなかった。少し手間取ったところがあったんだ。ハード・コンパウンドのタイヤでもっとフィーリングをつかみたかったけれど、あまりうまくいかなかった。セッションのなかでいろいろなセッティングを試してみて、方向性が見えてきたところ。トップからは離されてしまっているけれど、必要なことがわかってきたので何とかやれると思う。メカニックたちには信頼をおいているよ。もちろん僕自身にもね。だから明日はまた一歩前進して、トップに近づいて行けるように頑張るよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム監督談

「2回目のセッションの最終ラップになって雨が降ってきたのだから、我々はとてもラッキーだったよ。今日は課題がたくさんあったので雨は避けたかった。午後からのセッションでは、グリップ性向上のために電子制御関係のセッティングを変更してみた。まだ十分とは言えないが、ホルヘからはポジティブなコメントが返ってきたし、今日のポジションにもラップタイムにも満足している」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム監督談

「バランスのとれた、良いセッティングを見つけようと努力した。彼にとってはエストリルでのドライは初めてなので、今日はまだ勉強になったと段階だ。チームとしては彼の希望に沿ったマシンを作るために懸命に頑張っているが、まだ好み通りのところまでは到達できず課題が残っている。ホルヘはロングランも順調だった。しっかりリズムをつかみ、ペースもとてもいい。明日はさらに前進するだろう」

C・エドワーズ選手談(初日総合6番手/1分38秒203)

「とてもいい1日。満足しているよ。ただコースに出て行ってマシンを走らせたら、何も変更していないのに、もう好調な走りができたんだ。このコースでは、なぜかいつも調子がいい。ゲートを飛び出した瞬間から気持ち良く乗れて、楽にトップ6をキープすることができる。午後からのセッションではソフト・コンパウンドを一度も使わなかったので、その分遅れていたと思う。本当ならもっと上へ行けたところだけれど、金曜日の段階ではそれはあまり重要じゃないからね。今日はおもにマシンのバランスを重視したことと、スイングアームを変更してハード・タイヤでのサイドグリップの向上を目指した。スムースにスロットルを開けてスピードを上げていきたいと考えていて、今日はその方向性が見つかった。だからハッピーなんだ」

C・クラッチロー選手談(初日総合13番手/1分38秒760)

「初めてのコースでトップから1秒差に入れたのだから満足しているし、自信を持つことができた。7番手に上がったあとは、そのポジションをキープしなければいけなかったと思う。ペースは良かったけれども、集団に捕まってしまって、少なくともコンマ数秒はロスしてしまった。それさえなかったらトップテンに留まることができたはずだ。このコースはヘレスよりもずっと難しい。路面もかなりバンピーだからライン取りも正確にやらなければならない。そのなかでコーリンにコンマ5秒差まで近づくことができたのは良かったと思う。

午前中のセッションでは腕が痛くて思うように走ることができなかった。セッション終了頃には腕がパンパンになってしまっていた。何故こんなことになってしまうのか、わからないんだ。先週はモトクロス・マシンに乗ったけれど問題なかったから、やっぱりモトGPマシンのブレーキングでの圧力はすごいんだと思うよ。午後からのセッションではハンドルバーの位置を変更して、かなり楽になった。ブレーキングも自信を持ってできるようになっていたんだけれど、終わり頃にはまた前腕が膨れあがっていたよ」

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