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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 6月6日 イタリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦イタリアGP
■開催日:2010年6月5日(土)予選
■開催地:イタリア/ムジェロ(5.245km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:30度 ■路面温度:51度
■PP:D・ペドロサ(1分48秒819/ホンダ)

REPORT

ロレンソが予選2位、ロッシは欠場

フィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソが予選2位を獲得。シーズン開幕以来、続いている連続フロントロウの記録を更新した。ポールポジションはD・ペドロサ、3位はC・ストーナーとなった。ロレンソのチームメイト、V・ロッシは、午前中のセッションで転倒して脛骨を複雑骨折し、ホームGPを欠場することが決まった。

ロレンソは午前中から絶好調。公式予選でもほとんどの時間帯でトップをキープした。マシンに何箇所かの小さな変更を加えたことで、前日よりもさらに安定して速く走れるようになっていた。セッション終盤まで今季初のポールポジション獲得へ向かって順調に進んでいたが、ペドロサがわずか0.177秒、上回り、ロレンソは2位に後退した。

ロレンソが今季3回目の優勝を目指す一方で、ロッシは決勝を欠場することとなった。午前中のセッションで転倒して右脛骨を骨折、すぐさまフローレンスにある病院へ搬送されて、すでに手術を終えている。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズとB・スピースは、それぞれ5位と7位を獲得して好調。エドワーズは昨日に引き続き、フィーリングの良い2009年のセッティングを採用。新型レオビンチ製サイレンサーを試しながらペースを上げていった。そして今季初のフロントロウ獲得の可能性が見えてきていたが、終盤で順位を下げて5位となった。1分49秒683のタイムは3位のストーナーからコンマ3秒以内の差。ブリヂストンの決勝用タイヤも非常に好調で、明日は今シーズンベストの成績を目指していく。

一方のスピースも、テクニカルコースで知られるムジェロに見事に順応して大健闘。タイムアタックの最終ラップで1分49秒861のベストタイムを叩き出し、今季最高の予選7位を獲得した。6位との差はわずか0.124秒で、明日は今季2回目となる6位入賞を狙う。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'48.819
2 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'48.996
3 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'49.432
4 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'49.546
5 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'49.683
6 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'49.737
7 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'49.861
8 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'50.065
9 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 1'50.168
10 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda 1'50.224
11 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'50.434
12 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'50.479
13 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati 1'50.561
14 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'50.664
15 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati 1'50.970
16 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'53.243

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選2位/1分48秒996/26周)

「バレンティーノのことは本当に残念。怪我をすることの辛さは僕にもよくわかっているし、しかもそれがホームレースでのこととなれば、なおさらだよ。彼が気の毒で仕方がない。一日も早く良くなって欲しいと願っている。だって彼なしではチャンピオンシップが面白くなくなってしまうからね。

僕のほうは、今日もまた少し前進してマシンのフィーリングにはとても満足している。決勝用のセッティングでいいペースが出ていて、ブリヂストンのタイヤも好調。明日はきっと上位を狙っていけると思うよ。大切なことは、落ち着いて、集中してレースに向かうこと。チームメンバーの多くがイタリア出身なので、彼らのためにも、いいレースがしたいんだ」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「バレンティーノのことは非常に残念に思っている。誰もが彼を打ち負かしたいと考えているが、それはコース上だけのこと。レースを離れれば、すべてのライダーたち、すべてのチームのメンバーたちが心から心配していて、彼が痛みを感じていること、決勝を欠場しなければならないことを気の毒に思っている。我々のほうは、今日は順調に運んだ。2位は指定席のようになっているが、ポールポジションよりもプレッシャーが少ないところがいいし、ホルヘにますますやる気を起こさせる位置だとも言える。神経を集中し、ミスをしないようにすることが重要。決勝用セッティングもとてもうまくいっているので、明日が楽しみだ。天気のことは今まで心配していなかったが、雨の可能性もありそう。そうならないことを祈っている」

C・エドワーズ選手談(予選5位/1分49秒683/25周)

「ついに復活だ!自分がいるべきこの場所に戻ってくることができて、とても気分がいいよ。シーズン開幕から前回までは、バイクの乗り方を忘れてしまったんじゃないかと思うほど、何をやっても上手くいかず落ち込んでいた。でも今回は、去年のセッティングに戻したら、すっかり問題が解決して自信を取り戻すことができたんだ。 今までの不調が少なくとも歳のせいじゃないことがわかって安心したよ。もちろん依然として大変な戦いであることに変わりはないけれど、前より楽になったことは確か。とくにフロントエンドのフィーリングが良くなっていて、この調子ならフロントロウ獲得も夢じゃないことがわかったんだ。今は自分の思い通りにプッシュしていけるから、決勝も自信を持って臨むことができる。今まではただ走っているだけという感じだったけれど、今回からはレースを戦うことができるんだ。バレンティーノのことはとても残念に思っている。彼がいなければチャンピオンシップがつまらなくなってしまうから、少しでも早く良くなって復帰して欲しい」

B・スピース選手談(予選7位/1分49秒861/25周)

「とても特徴的で、特別なコースと言えるここムジェロでの7位。セカンドロウまであとわずかというところまで来ることができたのだから、とてもハッピーな気分だ。でもタイムアタック中に何度か小さなミスをしてしまったことが、ちょっと悔しいんだ。それさえなかったら2列目も可能だったかもしれないからね。全体的に見れば、初めてのコースで、練習の時間も限られたなかでの成果としては悪くないし、ヘレスとルマンがひどかったから、ここでようやく本来の調子を取り戻せたと思う。

何箇所か、自分でもまだ上手くいっていないと思うところがあるけれど、総合的には満足。今日はこれからデータを分析して、もっと速くなる方法を探していく。タイムアタックでは、ソフトコンパウンドのタイヤを十分に使い切れなかったところがあったけれど、それ以外は着実に前進できている。明日は好スタートを切って序盤で上位につけ、そのあとはひたすら身体を伏せて懸命に頑張るだけ。バレンティーノの怪我はとても気の毒なことだった。でもきっとすぐに戻ってきてくれると信じている。そしてまた僕らを困らせる存在になるだろう」

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