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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月24日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦イギリスGP
■開催日:2005年7月24日(日)決勝結果
■開催地:イギリス/ドニントンパーク(1周4.023km)
■観客数:118,000人
■周回数: 29周(116.667km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:15度 ■路面温度:13度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分27秒897)
■FL:V・ロッシ(1分45秒377)

REPORT

雨中のサバイバル戦をロッシが制す!

エドワーズは4位でランキング3位に浮上!

ウエットコンディションでのサバイバル戦となった29周の決勝は、終盤先行するA・バロス(ホンダ)を抜いて22周目からトップに浮上したゴロワーズ・ヤマハ・チームのV・ロッシが優勝し今季7勝目を飾った。チームメイトのC・エドワーズは4位でフィニッシュした。

レースは序盤から波瀾の展開。序盤はS・ジベルナウ(ホンダ)がトップに立つが、各ライダーとも前車の水しぶきの中に突っ込んでいく厳しい走行となる。この中で、2周目にR・チャウスが転倒。3周目にM・メランドリ(ホンダ)、T・ベイリス(ホンダ)、N・ヘイデン(ホンダ)が転倒。4周目にはジベルナウ(ホンダ)、M・ビアッジ(ホンダ)、中野真矢(カワサキ)が転倒と、主力選手が次々とウエットな路面に足をすくわれ戦線を離れる。

ロッシはスタートで出遅れて7番手まで後退したものの、4周目までに挽回。ジベルナウの転倒で4周目にロッシはトップに立つが、5周目にバロスにトップを奪われる。オーダーが落ち着いてきたのは8周目の頃からで、この周トップはバロス、以下K・ロバーツ(スズキ)、ロッシ、エドワーズと続く。

この4人の争いは1~2秒間隔の接近戦で中盤から後半へ。ロッシは滑りやすい路面のなか、ステップから足を踏み外すシーンやブレーキングミスで一時4番手まで後退したが、14周目には2番手まで挽回。その後は48秒~49秒台ペースでバロス、ロッシ、ケニー、エドワーズの順でラップを重ねていく。

そして終盤22周目にバロスを抜きトップを奪い返したロッシは、続く23周目に46秒台、24・25周目に45秒台を連発。ラスト3周となった27周目には2番手以下に約8秒のリードを築くと29周目の最終周は52秒台にペースダウンする堅実な走行で、両手を挙げファーストチェッカーを受けた。

なお最終ラップにバロスを抜いたロバーツが2位。エドワーズは4位でフィニッシュしてランキング3位に浮上。T・エリアスは9位。終わってみれば、出走21台中完走11台というサバイバルレースとなった。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Gauloises Yamaha Team Yamaha 52'58.675
2 K・ロバーツ Team Suzuki MotoGP Suzuki 3.169
3 A・バロス Camel Honda Honda 4.006
4 C・エドワーズ Gauloises Yamaha Team Yamaha 10.292
5 C・チェカ Ducati Marlboro Team Ducati 13.020
6 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 23.321
7 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 37.833
8 A・ホフマン Kawasaki Racing Team Kawasaki 44.617
9 T・エリアス Fortuna Yamaha Team Yamaha -1 Laps
10 R・ロルフォ D’Antin MotoGP Pramac Ducati -1 Laps
11 J・ホプキンス Team Suzuki MotoGP Suzuki -2 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 V・ロッシ Yamaha 211
2 M・メランドリ Honda 107
3 C・エドワーズ Yamaha 106
4 M・ビアッジ Honda 100
5 S・ジベルナウ Honda 95
6 A・バロス Honda 90
13 R・チャウス Yamaha 33
17 T・エリアス Yamaha 25

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 215
2 Honda 182
3 Kawasaki 83
4 Ducati 75
5 Suzuki 55
6 Blata WCM 4

COMMENT

V・ロッシ選手談(優勝)

「今までで最も難しいレースの一つ。コンディションがひどすぎた。とても寒くて、コースはスリッピー。僕の目の前でビアッジやジベルナウが転倒したし、その他大勢がミスをする難しい状況だったので、まず落ち着くことを心がけ、リズムの良いアレックスについていくことにした。それでもシケインでミスをしてブレーキをロックさせてしまったんだ。タイヤと路面との間に大量の水があって、たびたびリアがスピンしフロントがロックした。今日はバイクじゃなくてボートに乗っているような気分だったよ。今朝のウォームアップのわずか20分の間に、チームがウエットのセッティングを仕上げてくれたおかげで好タイムも出た。きのうのベストラップを見た時にバイオリンのシンプォニーのように完璧だと思ったので、今日はゴールラインでそれをまねしてみたんだ」

C・エドワーズ選手談(4位)

「ウォームアップのあと少し落ち込んだ。スプリングのセッティングを変更したが、それが良かったかどうか確信がなかったんだ。決勝はサバイバルゲームになった。スタートはあまりうまくいかなくて、序盤はスローペースだったがすぐにタイムも上がりいいバトルができた。でも後半、危うく投げ出されそうになりその後はトップの様子を見ることにした。終盤はチェカが追い上げてきたのでそちらに集中した。表彰台に上れなかったのは残念だが、ランキングで3位に浮上できたのは良かった」

T・エリアス選手談(9位)

「スタートがうまくいかずホプキンスに追突されてしまったが、その後はペース良く数台をパスできた。でも雨があまりにも激しくてほとんどグリップせず、何度も危ない目にあったので、後半はチェカとカピロッシについていくことにした。完走し、しっかりポイントを獲ることが一番重要だと思ったからね」

R・チャウス選手談(リタイヤ)

「トップ10に入っていたのに残念だ。コンディションは最悪で、前がほとんど見えなかった。今回は難しいレースになってしまったが、これからもこのペースで仕事を続けていく」

中島雅彦談(技術開発室MotoGPグループYZR-M1プロジェクトリーダー)

「ここドニントンパークはウエット路面では最も難しいサーキットであり、出走21台中10台がリタイヤするサバイバルレースとなりました。そのなかで比較的順調な仕上がりを見せていたロッシ、エドワーズの両選手が、滑りやすい路面でマシンをうまくコントロールし素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。チャウス選手は惜しくもリタイヤとなりましたが、エリアス選手はトップ10に入り、雨のレースでの信頼性を確認できたことはヤマハにとっては大きな成果です。チャンピオンシップポイントの上でもロッシ選手がさらにリードを拡大し、エドワーズ選手は3位まで上がってきました。シーズンは折り返し点を過ぎましたが、今後も気を引き締めて頑張りますので、引き続きご声援よろしくお願いします」

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