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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 5月1日 中国

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦中国GP
■開催日:2005年5月1日(日)決勝結果
■開催地:中国/上海(1周5.281km)
■観客数:30,000人
■周回数:22周(116.182km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:19度 ■路面温度:21度
■PP:S・ジベルナウ(ホンダ/1分59秒710)
■FL:A・バロス(ホンダ/2分13秒716)

REPORT

中国初のグランプリでロッシが優勝!

ゴロワーズ・ヤマハ・チームのV・ロッシが、中国は上海で初めて行われたMotoGPで優勝を飾った。ウエット・コンディションとなった決勝。予選グリッド 6位からスタートしたロッシは5周目にK・ロバーツ(スズキ)を抜いてトップに立ち、そのままリードを広げて真っ先にチェッカーを受けた。

レース終盤には、負傷中のA・ホフマン(カワサキ)に代わって出場したO・ジャックが2番手に上がりロッシに迫ろうとしたが、ロッシがリードを守りきった。3位は最終ラップでS・ジベルナウ(ホンダ)をかわしたM・メランドリ(ホンダ)。

フォルトゥナ・ヤマハ・チームのR・チャウスとT・エリアスは、それぞれ10位と14位。エリアスは絶好のスタートからまもなく3番手まで浮上したが、グリッドのマシン位置の間違いを指摘されてピットイン&ゴーのペナルティ。一方のチャウスは着実な走りで10位、貴重なポイントを獲得した。

シリーズポイントでは2位に25ポイント差をつけてロッシがトップ。またチームメイトのC・エドワーズは13番グリッドから8位まで上げる健闘を見せ、この二人の活躍によりゴロワーズ・ヤマハ・チームがチームランキングでトップ。またヤマハがコンストラクターズランキングでもトップをキープしている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Gauloises Yamaha Team Yamaha 50'02.463
2 O・ジャック Kawasaki Racing Team Kawasaki 1.700
3 M・メランドリ Movistar Honda MotoGP Honda 16.574
4 S・ジベルナウ Movistar Honda MotoGP Honda 18.906
5 M・ビアッジ Repsol Honda Team Honda 19.551
6 J・vd・グールベルグ Konica Minolta Honda Honda 21.622
7 J・ホプキンス Team Suzuki MotoGP Suzuki 25.883
8 C・エドワーズ Gauloises Yamaha Team Yamaha 31.033
9 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 39.299
10 R・チャウス Fortuna Yamaha Team Yamaha 40.991
11 A・バロス Camel Honda Honda 44.014
12 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 44.401
13 J・エリソン Blata WCM Blata 53.449
14 T・エリアス Fortuna Yamaha Team Yamaha 1'05.853
15 宇川 徹 Moriwaki Racing Moriwaki 1'09.480

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 V・ロッシ Yamaha 70
2 M・メランドリ Honda 45
3 A・バロス Honda 43
4 M・ビアッジ Honda 36
5 S・ジベルナウ Honda 33
6 C・エドワーズ Yamaha 25
13 R・チャウス Yamaha 12
17 T・エリアス Yamaha 8

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 70
2 Honda 61
3 Kawasaki 39
4 Ducati 21
5 Suzuki 15
6 Blata 4

COMMENT

V・ロッシ選手談(優勝)

「今までのすべての優勝のなかで、今回ほど自信のなかったものはなかった。だから自分でも驚いているんだ。しかもヤマハに乗ってからウエットで勝ったのも初めてだから、本当に特別な勝利になった。セッティング面で問題があり厳しい状況だったにもかかわらず、昨晩、スタッフが夜を徹して作業を行い、主にフロントフォークのセッティングが改善された。そして決勝ではスタートがうまくいって、すぐにトップに立つことができたのでびっくりしてしまったほどだ。コースはかなり濡れていたので集中力を切らすわけにはいかなかったが、実際には非常にスムーズで、しっかりとコントロールして最後まで走りきることができたんだ。言いたいことは、ジェレミー・バージェスとチームスタッフとヤマハに心から感謝しているということ。この勝利のために頑張ってくれたんだからね」

C・エドワーズ選手談(8位)

「スタート自体は非常に良かったが、前にたくさんのライダーがいたのでうまく前へ出ることができなかった。その後も順位を上げていこうとしたが、雨が状況を厳しくしてしまい、またレースラインを外してしまいそうになるので思い通りにはいかなかった。前が空いた時にはトップグループと同等のペースで走ることもできたが、終盤にはタイヤがやや消耗したこともあり8位が精一杯だった。自分としては残念な結果だが、ウエットレースを経験でき、そのなかで方向性が間違っていないことがわかったのは収穫だ」

D・ブリビオ、ゴロワーズ・ヤマハ・チーム監督談

「素晴らしい日になった。バレンティーノはとにかくすごいライダーだと言うしかない。ウエットは昨年のヘレス以来で、あれからどれほどマシンが進化したかがよくわかった。大きなプレッシャーのもとでハードワークをいとわなかったチームスタッフ全員、エンジニアたちに感謝している。コーリンについてはグリッド位置が状況を厳しくしたが、決勝では良いペースで走りきり貴重なポイントも獲得した。中国で初めてのグランプリで優勝できてうれしい。そして今、ライダー、チーム、メーカーともにトップに立っている。このあともこの調子でいきたいね」

R・チャウス選手談(10位)

「少しずつ前進している。ここまでチームには多くの迷惑をかけたが、今日は10位、そしてポイント獲得だ。ウオームアップも調子が良くウエットにも自信がついたが、スタート後の第1コーナーは慎重にいった。数台を先にいかせ、タイヤのことも考えてその後の数周も慌てなかった。このことが終盤で助けになりトップグループと同等のタイムをキープすることが出来た」

T・エリアス選手談(14位)

「スタートは絶好。その後もロッシ、ジベルナウ、ビアッジらと気分良く走っていた。ところがグリッドの位置が悪かったと言ってピットに戻るペナルティを受けたんだ。250とモトGPでは一列の台数が違うから混乱してしまった。厳しいものだったが、自分のミスには違いない。ペナルティのあとも少し挽回したが、まだまだ足りなかった」

H・ポンシャラル、フォルトゥナ・ヤマハ・チーム監督談

「トニは素晴らしいレースをしていたが、残念ながらペナルティで順位を下げることになってしまった。本当に悔しい! 彼は今回、決勝だけでなくウイークを通じてそのポテンシャルの高さを見せた。ドライでもウエットでも速かった。これはとても大切なことなのだ。ルーベンのほうは着実な走りを心がけ、今季2度目の10位を獲得した。彼は非常に賢明な戦い方で、少しずつ能力を見せ始めている。M1を確実に乗りこなすようになり、それがリザルトに表れている」

中島雅彦談(技術開発室MotoGPグループYZR-M1プロジェクトリーダー)

「初開催の上、天候不順とコンディションを掴みきれぬままレースを迎えることとなりましたが、ロッシ選手の素晴らしい走りで今季2勝目を上げることが出来ました。このような状況ではベースマシンの完成度が勝敗を決めることになりますが、ロッシ選手とYZR-M1のマッチングの良さが証明できたと思います。また、エドワード選手、チャウス選手も健闘、トップ10に入り、ヤマハチーム全体の底上げに弾みがついたと思います。エリアス選手は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたが、残念ながらグリッド位置を間違えたことによるペナルティのため後退してしまいました。中国で初開催の記念すべきGPにおいて優勝を刻むことは、ヤマハにとって非常に重要なことであるとの認識を持って参戦しただけに、皆さまのご期待に応えることができ、ホッとしています。まだまだ2005年シーズンは始まったばかりです。毎レースが昨年よりも厳しい戦いとなりますが、ライダー、チームともに連覇に向け全力で戦いますので、変わらぬご声援をお願いします」

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