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ヤマハ発動機株式会社

ロードレース世界選手権 MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

最新情報

2013/05/19

クラッチロー、MotoGP自己ベストの2位表彰台

 モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローが、MotoGP自己ベストの2位表彰台を獲得。チームメイトのB・スミスもMotoGPで自己最高の9位獲得と健闘した。ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとV・ロッシはそれぞれ7位、12位だった。

 ウエット路面での決勝、前半はA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とD・ペドロサ(ホンダ)がトップを激しく奪いあうが、中盤以降ペドロサが抜け出してトップでゴールした。予選2番手発進のロレンソは、開始直後、ドビツィオーゾのすぐ後方2番手につけたが、3周目にペドロサに先行を許す。その後8周目頃までは3番手につけてトップ争いに絡んでいたが、周回を重ねるにつれて路面がウエットから少しずつドライへと変化していく難しい状況のなか、マシン・セッティングが完璧でなかったロレンソは、徐々に後退。後半は一時9番手まで順を落としたが、前の選手2人の転倒で順を上げ7位ゴールとなった。

 グリッド3列目発進のロッシは、序盤からトップグループに肉薄。9周目にロレンソと順位を入れ替え3位に浮上、前を行くドビツィオーゾとペドロサを追いかけていく。しかしレースの折り返し点、14周目にクラッチローに先を許すと残り11ラップでいきなり単独転倒。大きく順位を落とし、再スタートで挽回に努めるが、傷ついたマシンをいたわりながら12着ゴールに終わった。

 クラッチローは前日の大転倒により右足の骨にひびが入った状態で決勝に臨み、素晴らしいライディング技術、高い集中力、度胸の良さを見せてヤマハ勢トップの成績を獲得した。

レース序盤は視界とグリップ・レベルの把握が課題となり7番手に留まっていたが、クラッチローは素早くペースをつかんで6周目には5番手に浮上。ロレンソの後退で9周目には4番手にジャンプアップ。その後、先行するロッシを追っていく。すると14周目にロッシをパスし単独3番手に。その後、4番手を走っていたロッシが転倒すると、トップ争いはペドロサとドビツィオーゾ、クラッチローの3人に絞られる。この頃、1分44秒台のペドロサに対し、ドビツィオーゾとクラッチローは45秒台とペースが上がらず、ペドロサと2人の差は約5秒へと広がった。ドビツィオーゾとクラッチローのテール・ツー・ノーズの2番手争いが後半続いていったが、ラスト5周(24周目)、ドビツィオーゾがマシンの挙動で僅かにロスする隙をついて、クラッチローは2番手に浮上。ただこの時点でトップのペドロサとの差は約7秒ついており、挽回及ばず2位でのゴールとなった。

クラッチローのチームメイト、スミスは、ウエット・コンディションの影響により、スタート・ラインでアクセルを開けた途端にリア・タイヤがスライド。電光石火のごとく素早い反応でこれを抑えて転倒を免れたものの、最後尾まで順位を下げてしまった。ウエットでのYZR-M1の経験はわずかしかないスミスだが、スムースなライディングを追求してきたこれまでの試みが、ここで効果を発揮することになる。すぐにリズムをつかんでペースを上げていき、みるみるうちにトップ10入り。最終的に9位に上がりチェッカーを受けた。

更新情報

MotoGP(ロードレース世界選手権)とは

1949年、FIM(国際モーターサイクリスト連盟)が、欧州を中心としてスタートさせたモーターサイクルロードレースの世界最高峰クラス。当初、最高峰はロードレース世界選手権500ccだったが、2002年に2ストローク500cc以下/4ストローク990cc以下のどちらのマシンでも出場できるMotoGPが誕生した。

2004年からは4ストロークマシンに限定され、2007年からは排気量が800cc以下となったが、2012年にレギュレーションが変更され、最大排気量は再び1000ccとなった。また量産型エンジンの使用、および年間のエンジン使用数や燃料タンク容量が緩和されるCRT(クレーミング・ルール・チーム)が導入され、参戦しやすい環境が整備された。2013年では、予選方式が変更され、まず3度のプラクティスで総合順位を付け、上位10名が公式予選2に、11番手以下のライダーが公式予選1に出場することとなる。このうち最初に公式予選1が行われ、この上位2名を加えた12名で公式予選2を実施してポールポジションから12番グリッドを決定。13番手以下のグリッドは、公式予選1の順位で決定する。

ヤマハはこの世界選手権に1961年5月21日のフランスGPから参戦を開始。半世紀以上の間、数々の栄冠を手にしてきた。特に最高峰クラスとなるGP500とMotoGPでは、6人のチャンピオンを輩出し、ライダータイトルは16回、コンストラクタータイトルは13回獲得している。

ライダー紹介

ホルヘ・ロレンソ

YAMAHA FACTORY RACING

バレンティーノ・ロッシ

YAMAHA FACTORY RACING

カル・クラッチロー

Monster Yamaha Tech 3

ブラッドリー・スミス

Monster Yamaha Tech 3

PROFILE PROFILE PROFILE PROFILE

チーム紹介

2013年ヤマハは、2チーム4人のライダーが参戦する。ファクトリーチームであるYAMAHA FACTORY RACINGは、昨年自身2度目のチャンピオンを獲得したJ・ロレンソと、2010年以来のヤマハ復帰となるV・ロッシ。またサテライトチームのMonster Yamaha Tech 3からは、昨年は2度の3位表彰台獲得などでランキング7位を獲得したC・クラッチローと、昨シーズンまでMoto2クラスに参戦していた若手のB・スミスが出場し、YAMAHA FACTORY RACINGとともにMotoGP三冠達成に挑む。

マシン紹介

YZR-M1

2002年、MotoGP参戦に合わせて専用開発したファクトリーマシン。呼称の「M」は技術開発を市販車にフィードバックする使命(Mission)と、MotoGPでチャンピオンを獲得する使命(Mission)を示す。YZR-M1はこれまでにV・ロッシと4回、J・ロレンソと2回、通算を6回のチャンピオンを獲得しており、今シーズンもさらなる記録更新が期待される。