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フィアット・ヤマハ・チーム、休むことなくヨーロッパへ
先週はインディアナポリスの酷暑と格闘したフィアット・ヤマハ・チームが、今週末、ヨーロッパへ戻ってイタリア東部にあるミサノ・サーキットで第12戦を迎える。ミサノはチームの本拠地から2~3Kmに位置しており、もうひとつのホームレースとなる場所。J・ロレンソとV・ロッシはここイタリアで好成績獲得を目指す。
ロレンソは前回のインディアナポリスで3位。2位以下になったのは今シーズン初めてのことだ。それでも成績自体は十分に素晴らしいものと言えるのだが、本人は、昨年は優勝した同コースで本来の実力を発揮しきれなかったことに落胆した。しかしランキングではトップをキープしており、2位とのポイント差は68。ここまで7勝という大活躍もあり、その絶好調は疑う余地がない。ミサノでは2年連続で2位に留まっているため、今回はイタリアの地で初めてのモトGP優勝を狙っている。
一方、ロッシにとってミサノは、生まれ育ち、現在も居住しているタブリアの町からわずか13kmのところにある文字通りのホームコース。例年通り今年も、数千ものロッシファンが客席を埋めることになるだろう。前回のインディアナポリスは怪我の影響もあり苦しい展開となったが、ここミサノでは過去2年、優勝を果たしたことが自信につながっており、今回ももちろん優勝を目指していく。
ミサノでは16年ぶりにグランプリが開催されることになって今年で4年目を迎える。以前とは反対方向への周回が行われるようになっている。サーキットは海岸からわずか1kmのところに位置し、背後にはイタリアの‘イーストコースト・リビエラ'を形作る小さな町や村が連なっている。レースウイーク中にサーキットに詰めかける大勢のファンが、決勝後には、そのパーティー・ゾーンへと繰り出すことになる。コースは前回のインディアナポリスと同様の完全なフラット。しかしそれ以外はまったく異なっていて、ミサノはタイトでツイスティ、長いストレートもない。左右コーナーがバランスよく配されているため、マシンには敏捷性が要求される。
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MotoGP(ロードレース世界選手権)とは
1949年、FIM(国際モーターサイクリスト連盟)が競技規則を統一し、欧州を中心としてスタートさせたモーターサイクルロードレースの世界最高峰クラス。当初、最高峰はロードレース世界選手権500ccだったが、2002年に2ストローク500cc以下/4ストローク990cc以下のどちらのマシンでも出場できるMotoGPが誕生した。2004年からは4ストロークマシンに限定され、2007年からは排気量が800cc以下となった。近年ではタイヤのワンメーク化、レースウイーク中のタイヤ使用本数制限、テスト日数の削減などの新レギュレーションが導入されている。2010年は、シーズン中に使用できるエンジンが一人のライダーにつき6基までというレギュレーションが実施されることになり、MotoGPは新たな展開を迎える。
マシンはMotoGP専用に開発するファクトリーマシンを使用。そのマシンは、約150kgという軽量設計で、最高出力200 hp以上、最高速度320km/hを超える。また電子制御技術など随所に最新技術が織り込まれている。
決勝は1周4~5kmほどの舗装されたサーキットを、規定の周回数(約110~120kmの走行距離/約40分程度)を走行し順位を争う。
日本人は過去このクラスでチャンピオンを獲得したことはなく、V・ロッシやG・アゴスチーニを代表とするイタリア人ライダーが20回と最も多い。ヤマハはGP500(10回)/MotoGP(4回)合わせて14回のタイトルを獲得している。
ライダー紹介
![]() バレンティーノ・ロッシ FIAT YAMAHA TEAM |
![]() ホルヘ・ロレンソ FIAT YAMAHA TEAM |
![]() コーリン・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 |
![]() ベン・スピース Monster Yamaha Tech 3 |
チーム紹介
2008年、2009年と2年連続でライダー、チーム、コンストラクターの三冠を達成したヤマハは、昨年と同様2チーム4人のライダーが参戦。イタリアのFIAT AUTOMOBILES社の名を冠したFIAT YAMAHA Teamからは、ディフェンディングチャンピオンであるV・ロッシと、昨年ランキング2位を獲得したJ・ロレンソが参戦する。
ロッシをサポートするのは、マネージャーのD・ブリビオ、チーフクルーのJ・バージェスといった百戦錬磨の7人。一方のロレンソは、昨年スーパースポーツ世界選手権でC・クラッチローをチャンピオンに導き、自身もGPライダーの経験を持つW・ズィーレンベルグをマネージャーに迎え、新体制で臨む。またヤマハのエンジニアがこれに加わり、毎戦YZR-M1のセットアップと開発を進めながら3年連続三冠達成を目指す。
一方、H・ポンシャラル率いるMonster Yamaha Tech 3は、昨年ファクトリー勢を抑えランキング5位を獲得したC・エドワーズと、昨年、ヤマハに初のスーパーバイク世界選手権のチャンピオンをもたらしたB・スピースというアメリカ人コンビでシーズンに臨む。
マシン紹介
YZR-M1
2002年、MotoGP参戦に合わせて専用開発したファクトリーマシン。呼称の"M"は技術開発を市販車にフィードバックする使命(Mission)と、MotoGPでチャンピオンを獲得する使命(Mission)を示す。2010年型のYZR-M1は総合力を高めながら、一人のライダーにつき年間6基というエンジンの使用制限に合わせ、信頼性の向上にも焦点を当てた開発をしている。






