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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.10 6月29日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦オランダGP
■開催日:2025年6月27日(金)プラクテイス
■開催地:アッセン/オランダ(4.542km)

MotoGP
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:26度

Moto2
■コースコンディション:ドライ
■気温:29度 ■路面温度:46度

REPORT

MotoGP
クアルタラロ選手、プラクティスでトップタイム、リンス選手は13番手

第10戦オランダGP初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手はプラクティス(PR)でトップタイムをマークしてQ2進出を決定した。チームメイトのA・リンス選手も順調にペースを上げていたがセッション終盤で13番手に後退。僅差でトップ10入りを逃し、Q1からの復活を目指すこととなった。

クアルタラロ選手は午前中のフリープラクティス第1セッション(FP1)で6番手。自信を持って臨んだPRは転倒車が続出して2度にわたり赤旗が振られる波瀾の展開となったが、最後まで集中力を切らさなかった。セッション前半でセッティング調整を行い、その後タイムアタックを開始するとたびたびトップに浮上。2度目の中断後の残り13分半を有効に活用し、全29ラップ中28ラップ目で1分31秒156のベストラップを記録して2位に0.102秒差をつけた。

リンス選手はFP1で10番手につけ、PRでもトップ10入りを目指した。セッション後半のタイムアタックでは23ラップ目に1分31秒831に更新して一時7番手に浮上。しかしその後、全体のペースがさらに上がるなかでクリアラップがとれず、徐々に順位を下げて13番手となった。トップとの差は0.675秒だった。

オリベイラ選手とミラー選手、Q2進出に届かず

第8戦オランダGPのプラクティスは多くの転倒車と2度の赤旗中断があり波瀾の展開。そのなかでPrima Pramac Yamaha MotoGPも苦戦を強いられ、M・オリベイラ選手が14番手、J・ミラー選手が16番手にとどまった。これによりふたりはQ1へ進み、Q2進出の条件となるトップ2を目指すこととなった。

オリベイラ選手は1分31秒942でトップ10に0.2秒以下の差と迫るも14番手、ミラー選手は1分31秒992で16番手となった。ふたりとも終盤でクリアラップがとれず、順位を上げることができなかった。またセッション前半はフロントにミディアム・コンパウンドを試したものの十分なフィーリングが得られず、ソフト・コンパウンドに変更していた。

Moto2
アルボリーニ選手4番手、ゲバラ選手7番手と好スタート

第10戦オランダGP初日、BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のT・アルボリーノ選手とI・ゲバラ選手はプラクティス(PR)でそれぞれ4番手と7番手を獲得して早々にQ2進出を決定した。

アルボリーニ選手は午前中のフリープラクティス第1セッション(FP1)から好調ぶりを見せて4番手を確保。午後のPRでも最初のアタックで1分35秒414のベストタイムを記録して同ポジションをキープした。ゲバラ選手はリアタイヤを交換せずにFP1走り切って16番手。PRでは1分35秒557に更新して7番手を獲得した。

MotoGP PRACTICE RESULT

Moto2 PRACTICE RESULT

COMMENT

MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手(トップ/1分31秒156)

「いいタイムが出ました。午前中の状況から見て、ここまでできるとは考えていませんでした。プラクティスはとても順調で、マシンのフィーリングも最高でした。何度も渋滞につかまったため終盤で唯一のタイムアタックでしたが、それがとてもうまくいきました。このまま好調を維持して、明日はさらに一歩前進を目指したいと思っています。いいペースで走れているのでスプリントにも期待しています。明日以降は少しずつ気温が上がっていくようなので、うまく対応しなければなりません。リアタイヤの温存がとても重要になります」

A・リンス選手(13番手/1分31秒831)

「仲間たちのクラッシュを見るのは辛いことで、気持ちをクリアに保つのがとても難しい状況でした。そのなかでも全体的にはいい仕事ができたと思っています。今日は気温が低く、ミディアム・タイヤを暖めるのに時間が必要だったため、最初は慎重にいきました。4ラップほど苦戦したあとピットに戻り、ソフト・タイヤに履き替えました。難しい状況になると予想していましたが、それほど悪くはなく、あともう少しペースを上げたいところです。タイムアタックでは全力を尽くしましたが、残念ながらクリアラップがとれず、Q2には届きませんでした。0.3秒速いタイムが理想なので、明日は1ラップを完璧に走ってタイム短縮を目指します。必ずできるはずです!」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「転倒車が続出したことからもコンディションの難しさがわかります。明日以降は良くなってくるようですが、今日は思っていたよりずっと寒く苦戦しました。それでもタイムアタックのレベルは高く、17台が0.9秒以内にひしめく状況なので、わずかな差が大きく影響します。ファビオ(クアルタラロ)はこのコースが大好きで、今日も素晴らしい走りを見せました。プラクティスでトップに立ったことは明日に向けての大きな自信になります。アレックス(リンス)も着実に前進しました。0.055秒差でQ2進出を逃したのは非常に残念ですが、明日のQ1でもう一度挑戦します。アッセンではいつも素晴らしいレースが展開されるので、スプリントに期待しています」

Prima Pramac Yamaha MotoGP

M・オリベイラ選手(14番手/1分31秒942)

「レッドフラッグが何度も出され、いつコースに戻れるのかわからないような終わりのない戦いとなってしまいました。技術的な面では、初めはミディアム・タイヤが最適だと考えましたが、コースと天候の状況によりマシンが予測不可能な挙動を示しました。そのためピットで10分間待って、タイムアタックに集中することにしたのです。今日は多くのライダーがタイヤを暖めるのに苦戦して転倒しました。コース・コンディションに適したコンパウンドの選択が難しかったことがおもな原因で、これはシルバーストンでも経験したことですが、かなり厳しい状況でした。しかし今日のデータからは良い兆候も見られたので、明日以降に向けて自信を持てるようになりました」

J・ミラー選手(16番手/1分31秒992)

「控えめに言っても、かなり混乱した状況でした。ペースはずっと良かったのに、レッドフラッグが出ていないところで渋滞に阻まれてしまったことが非常に残念です。新品タイヤに履き替えた途端に赤旗が振られたため、またすぐピットに戻ってリセットしなければなりませんでした。再開後は好位置につけていたのですが、そのうちに集団につかまり、さらには2本目のタイヤに交換するためまたピットに入りました。最初のアタックはうまくいったのですが、2度目はまた集団に阻まれてペースダウンし、もう一度プッシュを試みましたが今度はミスをしてしまいました。そのような状況でした。すべてのピースを揃えることができず残念ですが、それもゲームの一部です。明日もう一度トライします。ペースは出ていますし、ライディングをエンジョイできています。あとは最終シケインと第8コーナー立ち上がりで電子制御関係の調整の余地がありそうです。マシンも私自身ももう少しタイムを縮められるはずです」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「最終的な順位以上に、今日は良い状態でした。転倒車やレッドフラッグによりプラクティスはエンドレスに感じられ、結局、ファビオ(クアルタラロ)が証明したような本来のポテンシャルをフルに発揮することができませんでした。他の多くのライダーと同様、私たちもフロントのミディアム・コンパウンドに苦戦し、予想以上に厳しい展開になりました。全員のタイムが非常に接近しており、トップに食い込むためにはディティールを完璧に機能させることが不可欠です。明日はQ2進出を目指します。可能性は十分あると確信しています」

Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2

T・アルボリーノ選手(4番手/1分35秒414)

「非常に好調でした。最後の走行ではややフィーリング不足があったためタイムを更新することができませんでしたが、依然として十分に満足しています。ペースは悪くなさそうです。まだ課題はありますが、ウイークの初日としては非常に良い状態です。ここは大好きなコースで、何度も好成績をおさめてきたことも大きな助けになっています。あとは細かいところをもう少し改善し、明日もこの好調を維持できるよう頑張ります」

I・ゲバラ選手(7番手/1分35秒557)

「今日の走りに満足しており、ハッピーな気分です。ポテンシャルをフルに発揮するにはもう少し調整が必要で、とくにリアタイヤが課題になると思いますが、全体的にはマシンに好感触を持っています。今回はボスコスクーロ勢が非常に好調です。この状況をエンジョイし、最大限の成果をつかみたいと思っています」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「好調でしたが、熱くなり過ぎてはいけないと思っています。前回のムジェロも、とくにトニー(アルボリーノ)は、金曜日はかなり好調でしたが決勝は期待通りにはいきませんでした。正直なところ、今回は前回以上に好調にスタートしています。ピレリから提供されたタイヤ・オプションで素晴らしい速さが出ており、ライダーたちからも大きな不満は聞かれませんでした。まだ改善の余地はありますが、ベース・セッティングとしては必要なものがすべて揃ったと感じています。いずれにしても明日の午前中のフリープラクティス第2セッションでは、トニーがこのところ苦戦している決勝用セッティングにより重点を置くつもりです」

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