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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 10月16日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第15戦オーストラリアGP
■開催日:2005年10月16日(日)決勝結果
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド(1周4.448km)
■周回数:27周(120.096km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度 ■路面温度:27度
■PP:N・ヘイデン(ホンダ/1分29秒337)
■FL:M・メランドリ(ホンダ/1分30秒332)

REPORT

ロッシ今季11勝目を獲得!

ヤマハのコンストラクターズチャンピオン決定で三冠達成!

YZR-M1を駆るゴロワーズ・ヤマハチームのV・ロッシは、予選2番手、グリッド1列目からスタートし、中盤N・ヘイデン(ホンダ)とバトルを展開した後、18周目に首位を奪い返し1秒のリードを築きトップでチェッカーを受け、今季11勝目を飾った。この結果、ヤマハは今シーズンのコンストラクターズタイトルを決定した。

最高峰クラスでのコンストラクターズタイトル獲得は、2000年以来の通算10回目で、MotoGPでは初。ヤマハの最高峰クラスでのライダー&コンストラクターズのダブルタイトル獲得は通算6回目。またこれにより、ヤマハは今シーズン、ライダー、チーム、コンストラクターの三冠を達成することとなった。

レースはヘイデンの好スタートで開始。これにロッシ、C・チェカ(ドゥカティ)、M・メランドリ(ホンダ)、S・ジベルナウ(ホンダ)、C・エドワーズが続き2周目に突入する。ロッシは3周目に入るメインストレートでヘイデンを抜いてトップに。その後メランドリが2番手に浮上してロッシを追うが、6周目にヘイデンが再び2番手に浮上してロッシの背後に迫る。

ロッシ、ヘイデンとなった首位争いは、テール・トゥ・ノーズのコンマ1~3秒差で15周目まで続くがヘイデンは16周目にロッシを抜いて首位を奪う。しかし18周目、ロッシは再び抜き返してトップに立つと、23・24周目に1分30秒台のハイペースで力走しヘイデンを振り切り、今季11勝目を挙げた。
チームメイトでグリッド2列目発進のエドワーズは、序盤5番手につけるが後退し、後半は単独で7番手を走行。しかし22周目のA・バロス(ホンダ)の転倒で順位を上げ、最後は6位でゴールした。

フォルトゥナ・ヤマハ・チームのT・エリアスは中盤、玉田誠(ホンダ)、中野真矢(カワサキ)と絡む激しい8番手争いを展開。終盤この三人のバトルからエリアスが抜け出し、バロスの転倒で7番手に浮上する。しかし最終周に順位を落とし、中野、玉田に続く9位でチェッカーを受けた。R・チャウスは12位。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Gauloises Yamaha Team Yamaha 41'08.542
2 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1.007
3 C・チェカ Ducati Marlboro Team Ducati 4.215
4 M・メランドリ Movistar Honda MotoGP Honda 4.232
5 S・ジベルナウ Movistar Honda MotoGP Honda 14.088
6 C・エドワーズ Gauloises Yamaha Team Yamaha 33.200
7 中野 真矢 Kawasaki Racing Team Kawasaki 45.055
8 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 45.103
9 T・エリアス Fortuna Yamaha Team Yamaha 45.104
10 J・ホプキンス Team Suzuki MotoGP Suzuki 50.260
11 C・バーミューレン Camel Honda Honda 50.697
12 R・チャウス Fortuna Yamaha Team Yamaha 1'08.324
13 R・ロルフォ D’Antin MotoGP Pramac Ducati 1'31.737
14 J・エリソン Blata WCM Blata -1 Laps
15 F・バッタイーニ Blata WCM Blata -1 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 V・ロッシ Yamaha 331
2 N・ヘイデン Honda 170
3 M・メランドリ Honda 170
4 C・エドワーズ Yamaha 162
5 M・ビアッジ Honda 159
6 L・カピロッシ Ducati 148
14 T・エリアス Yamaha 58
16 R・チャウス Yamaha 49

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 345
2 Honda 291
3 Ducati 178
4 Kawasaki 115
5 Suzuki 96
6 BlataWCM 13

COMMENT

V・ロッシ選手談(優勝)

「振り返ってみれば素晴らしいシーズンだった。そして今日、ヤマハ創立50周年のこの年に、ヤマハのメーカータイトル獲得のために貢献することができたことは非常にうれしい。このタイトル獲得にかかわったすべての人におめでとうと言いたい! そして1シーズンに11勝は自己記録に並ぶものでこれもうれしいことだ。フィリップアイランドではいくつものいい思い出がある。とくに2001年のGP500のタイトルと昨年のヤマハで初のタイトルはいい思い出だ。ここは僕にとって、マジックみたいなコースなんだ。今日のレースはヘイデンという手ごわいライバルを得て厳しかったが、素晴らしくもあった。前へ出たあと何度も逃げようとしたが、そのたびにニッキーがついてきた。だから一度、前へいかせて様子を見ることにしたんだ。そのうちに後ろのライダーも迫ってきたから抜くことにした。このときは1秒のアドバンテージを築くことができたので、もう心配いらなかった。そのままトップでゴールし、この熱狂的なファンの前で勝利を祝うことができた。今シーズンを特別なものにしてくれたみんなに感謝!」

C・エドワーズ選手談(6位)

「あまりいいレースはできなかった。ウイーク中ずっとセッティングがうまくいかず、あれこれ試行錯誤するばかりで時間が足りなくなってしまった。開幕前のテストではとても好調だったのに…。最終的にはバレンティーノのセッティングを使用した。彼にはとても合っていたようだが、僕の場合はフロントが浮き上がったり、スピンばかりして普通の状態じゃなかった。一方で、ヤマハのメーカータイトル獲得を祝福したい。ただ僕だけがうまくいかなかったことが悔しい」

J・バージェス、ロッシのクルーチーフ談

「金曜日からずっと好調でいいレースができた。初めからタイムも良かったし非常に安定していた。今日の決勝もバレンティーノは完全にレースをコントロールしていて、彼のチャンピオンたる所以がまたわかったというものだ。彼は体と同じだけ頭を使って走っている。また、チームにはオーストラリア人が多いので、ここでの活躍は格別なもの。そしてそれ以上にうれしいのがメーカータイトルの決定だ。ライダー、チームに続いて、最後に残っていたタイトルをここで決められたことは本当に素晴らしい。残りの2戦も全力で戦う」

T・エリアス選手談(9位)

「プラクティス中はずっとトラクションに問題があってなかなかタイムが上がらなかった。決勝でもコーナー立ち上がりでこの問題が出てしまい、厳しい戦いになった。でも、これからもまだ前を見て前進していかなければならない。来週はトルコ。上を目指していきたい」

R・チャウス選手談(12位)

「最初の5周はフルタンクでマシンが重く、いろいろ問題があって、コーナー出口ではらんでしまうなど思い通りの走りができなかった。この最初の5周で集団から離されてしまったが、少しずつ取り戻すことができポイントを取ることができた。終盤のペースは良かったと思う」

中島雅彦談(技術開発室MotoGPグループYZR-M1プロジェクトリーダー)

「メルボルンから車で2時間ほど南にあるフィリップアイランドは、北海道と同じくらいの緯度に位置し、春先と言うことで前の2戦と打って変わって気温が20℃以下と少し肌寒い中でのレースとなりました。ここもオフシーズンのテストで充分に走り込でいたのでデータの蓄積もあり、セットアップは順調でした。レースは激しいドッグファイトとなりましたが、レースを完全にコントロールしたロッシ選手が今季11勝目。我々の最終目標であったコンストラクターズタイトルを獲得でき、スタッフにとって大きな喜びです。エドワーズ選手は6位、エリアス選手も健闘しましたが、写真判定の結果惜しくも9位、ルーベン選手は12位と全車ポイントを獲得しました。残すはあと2戦ですが、ヤマハライダーのランキング上位に入れるよう、全力でサポートしていきたいと思います。皆さまのご声援よろしくお願いします」

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