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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 9月25日 マレーシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦マレーシアGP
■開催日:2005年9月25日(日)決勝結果
■開催地:マレーシア/セパン(1周5.548km)
■観客数:47,338人
■周回数:21周(116.508km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:40度 ■路面温度:51度
■PP:L・カピロッシ(ドゥカティ/2分01秒731)
■FL:N・ヘイデン(ホンダ/2分02秒993)

REPORT

ロッシが2位表彰台でチャンピオンを決定!

ゴロワーズ・ヤマハ・チームのV・ロッシが2位を獲得し、シーズン終了を待たずにチャンピオンを決定した。ロッシにとっては最高峰クラスで5シーズン連続のタイトルとなり、GP125、GP250と合わせ7度目のチャンピオン獲得となった。最高峰クラスにおいて5のタイトルを獲得したのは、M・ドゥーハン、G・アゴスチーニに続き三人目となる。

決勝レース終了後にロッシは、7つ目のタイトルを記念し、また伝説のライダー、バリー・シーンにちなんでゼッケン7のTシャツを着てファンクラブ主催の祝勝会に出席。さらにファンが白雪姫と7人の小人に扮してロッシを祝福するシーンも見られた。なお、優勝はL・カピロッシ(ドゥカティ)。ロッシのチームメイトのC・エドワーズはフロントのセッティングに悩んで10位だった。

決勝レースはカピロッシの好スタートで開始され、中野真矢(カワサキ)、M・メランドリ(ホンダ)、N・ヘイデン(ホンダ)らが続き1周目を終える。予選7番手、グリッド3列目からスタートしたロッシは、先頭グループの中野とS・ジベルナウ(ホンダ)が接触して転倒するなどもあり、8周目には2番手に浮上。その後は、カピロッシに追いつきバトルを繰り広げるが、後半に先行を許してカピロッシに続く2位となった。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 43'27.523
2 V・ロッシ Gauloises Yamaha Team Yamaha 1.999
3 C・チェカ Ducati Marlboro Team Ducati 2.069
4 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 9.227
5 M・メランドリ Movistar Honda MotoGP Honda 15.886
6 M・ビアッジ RepsolHonda Team Honda 16.826
7 K・ロバーツ Team Suzuki MotoGP Suzuki 17.249
8 A・バロス Camel Honda Honda 18.221
9 J・ホプキンス Team Suzuki MotoGP Suzuki 20.125
10 C・エドワーズ Gauloises Yamaha Team Yamaha 22.275
11 T・エリアス Fortuna Yamaha Team Yamaha 29.856
12 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 51.672
13 R・ロルフォ D’Antin MotoGP Pramac Ducati 1'05.365
14 S・バーン Camel Honda Honda 1'19.106
15 R・チャウス Fortuna Yamaha Team Yamaha 1'19.356

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 V・ロッシ Yamaha 281
2 M・ビアッジ Honda 159
3 L・カピロッシ Ducati 142
4 C・エドワーズ Yamaha 139
5 M・メランドリ Honda 137
6 N・ヘイデン Honda 134
15 T・エリアス Yamaha 43
16 R・チャウス Yamaha 43

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 295
2 Honda 251
3 Ducati 152
4 Kawasaki 97
5 Suzuki 85
6 BlataWCM 10
7 ProtonKR 1
7 Moriwaki 1

COMMENT

V・ロッシ選手談(2位)

「今日のレースは勝つことはできなかったが、それでもこうしてチャンピオンを決めることができて、とてもうれしい! しかも予選の厳しい状況から2位になれたのだから喜びもなおさらだ。いいレースだったし、楽しいバトルだったよ。今シーズンは大勢が僕らに挑んできたわけだし、みんなとても強かったから、その分のうれしさもある。このタイトルは僕だけのものじゃなくて、ヤマハ、メカニック、エンジニアはもちろん、僕を支えてくれたすべての人々が力を合わせて勝ち取ったもの。ヤマハで走り、彼らと一緒に戦うことに満足しているしうれしく思う。一つ一つの勝利に格別の感動があるね」

C・エドワーズ選手談談(10位)

「シーズン初戦のヘレスと同じ失敗をしてしまった。というか実際には逆方向だったんだけど…。今朝のウォームアップで構造の異なるフロントタイヤを履いて、それまでの問題を解決した。でもバイクのバランスのほうは直す時間がなくなって、リアのほうが序盤からだめになった。そのあとはまさにサバイバル。でも最終的には、どこが悪かったのかがわかったので、次のカタールを楽しみにしている。バレンティーノにはおめでとうを言いたい」

J・バージェス、ロッシのクルーチーフ談

「もてぎで決められるはずだったが、1週間延びて今、こうして勝利を祝うことができた。チーム全体にとって厳しいウイークだったが、ウォームアップで何個所かの変更を加え、表彰台を狙えるだけのマシンをバレンティーノに与えることができた。シーズン開始当初から望み通りのバイクができ上がっていた。ヤマハが我々の要求にしっかりと応えてくれたからだ。13戦中9勝は素晴らしい記録。ライダー、バイク、チームすべてが揃って成し得た快挙だ。これ以上望むことなどあるだろうか」

T・エリアス選手談(11位)

「非常にタフなレースだった。フロントエンドに問題があって、グリップがないから気分良く乗れなかったんだ。金曜と土曜は何も問題なかったのに、どうしてなんだろう? 次のレースのためになんとしても解決しておかないと…。いずれにしても僕らとしては、常にベストを尽くしてこのまま前進していくだけだ」

R・チャウス選手談(15位)

「昨日からあまり調子が良くなくて、夜もほとんど眠れなかった。今日はスタートで失敗。リズムをつかむまでに時間がかかってしまった。残りの4レースはどれも好きなコースなので、好成績を目指し、また自分自身楽しんで乗れるようにしたい。自信をもって乗れないとしたらうまくいくはずがない。これからも懸命に戦い続けていく」

北川成人室長談(ヤマハ発動機株式会社 技術開発室)

「今年は当社の創立50周年という記念の年でもあり、2年連続のチャンピオン獲得を目標に絶対に負けられないという強い決意でここまで戦って来ました。もちろん日本GPでチャンピオンが決められなかったことは、応援して下さった日本のファンの皆さんには申し訳ない気持ちで一杯ですが、今回のレースでは優勝こそ逃したもののエキサイティングなレース展開の末、見事2年連続のタイトルを獲得することが出来ました。これはロッシ選手の類まれな才能と、我々の勝利へのたゆまざる努力が最高の形で実を結んだ結果と自負しています。残りレースは後4戦となりましたが、我々のもう一つの目標であるメーカータイトルの獲得に向けて全力を尽くして参ります。引き続き皆さまの熱いご声援をお願いしたいと思います」

中島雅彦談(技術開発室MotoGPグループYZR-M1プロジェクトリーダー)

「厳しいコンディションとライバル勢の攻勢のため、予選段階から厳しいレースウイークでしたが、皆さまのご声援のおかげで、納得のいくレースができました。セットアップにゴールはありませんが、きのうから今日という限られた時間の中で、チームとしてやるべきことをやり尽くし、戦闘力を高めたマシンをライダーに託しました。そしてロッシ選手らしいライディングで、見事その期待に応えてくれたと思います。ライダー、チーム、メーカー、三つのチャンピオン獲得を目指して始めた今シーズン、まずは一つ目の目標をクリアできたことで、少し肩の荷が降りた気がします。とはいえ残り4戦、まだまだ気を緩められない状況ですので、新たな気持ちでレースに臨み、今回得たものを次に繋げていきたいと思っております。今後もヤマハチーム一丸となって最後まで戦い抜きますので、ご声援のほど、よろしくお願いします」

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