モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 6月26日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:2016年第12戦イタリアGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2016年6月26日
■開催地:モントーバ(コース長:1,640m)
■天候:晴れ/曇り 気温37℃
REPORT
ファン・フォルベークがイタリアGPでトップ5フィニッシュ
第12戦イタリアGPは夏の蒸し暑さの中で、集中力が要求される非常にタフなモントーバのコースで行われた。そこでMonster Energy Yamaha Factory Racing Official MXGP Teamのジェレミー・ファン・フォルベークはトップ5フィニッシュを果たした。Kemea Yamaha Official MX Teamのバレンティン・ギヨーはルーキーシーズンながら再びトップ10フィニッシュで、3週間のブレークを前に、貴重なポイントを獲得した。
手首の負傷から回復したファン・フォルベークは、第1ヒート、YZ450FMを駆ってすばらしいスタートを切る。その後も、酷暑のモントーバで、多くのわだちと多様なラインを巧みに走行。トップレベルのラップタイムを刻みながらG・コルデンホフ(KTM)、E・ボブリシェブ(ホンダ)とバトルを展開し、5位でフィニッシュとなった。
第2ヒート、37℃の気温と60%の湿度という厳しい気候に加えて、MXGP第2ヒートまでに行われた各クラスのレースによってさらに悪化したコンディションは、ライダーたちの体力、集中力を奪い続ける。そんな中で、ファン・フォルベークはスタートで遅れながら、7位でフィニッシュし、総合では5位を獲得した。
ギヨーは、両ヒートを着実に走行し、それぞれ9位と8位でフィニッシュ。MXGPルーキーのギヨーは、ここまで健闘し、第12戦を終えて、2016年のランキングで、依然トップ10圏内に残っている。
ワイルドカード参戦のチャド・リードは第1ヒートで発生したテクニカルトラブルによりリタイア。この日のレースを残念な形で終えてしまったが、数千人のファンを前に、AMAスーパークロスのスーパースターらしくサインや撮影に応じるなど交流を楽しんだ。
残り6戦となった2016シーズン、ファン・フォルベークはランキング6位につけており、ボブリシェブを46ポイント差で追っている。ギヨーはファン・フォルベークと79ポイント差の7位。マッテレイ・バジンで激しいクラッシュを喫し、第12戦を欠場したロマン・フェーブルは、ランキング2位のA・カイローリ(KTM)に32ポイントの差の3位となっているが、これを挽回すべく、7月末の第13戦チェコGPで復帰を予定している。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(5位/7位:総合5位)
「今回は確かに暑かったが、それ以外にも障害がたくさんあった。僕らは依然、スタートについて課題を抱えている。この問題は容易なことではないが必ずや解決策は見出せると思う。この状況を改善するために、3週間のブレークを有意義に使う必要性があるかもしれないね。」