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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 5月15日 トレンティーノ

RACE DATA

■大会名称:2016年第8戦トレンティーノGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日2016年5月15日
■開催地:ピエトラムラータ(コース長:1,660m)
■天候:晴れ/曇り 気温24℃

REPORT

フェーブルが第2ヒートを制して総合2位

Monster Energy Yamaha Factoryのライダー、ロマン・フェーブルが表彰台に戻って来た。日曜日に山に囲まれたピエトラムラータで行われたトレンティーノGPに参加したフェーブルは、第2ヒートを制し、総合成績でも2位に入った。

チームメイトのジェレミー・ファン・フォルベークはこのイタリアのサーキットでトリッキーな岩々と軟化したダートの間を慎重にライディングするレースを見せて総合7位に入った。一方、Kemea Yamaha Official MX Teamのヴァランタン・ギヨーは好スタートを重ね、好天に恵まれ、多くの観客が詰めかけたこの日のグランプリを13位で終えた。

フェーブルは第1ヒートのスタートがわるく、後方からの追い上げを強いられる。フランスのJ・ティクシエ(カワサキ)の後方、10位につけると再びクラッシュを喫し、わずか4周で数ポジションも順位を落としてしまう。残りの周回でYZ450FMをフルスロットルで操るフェーブルは前を行くライダーを捕らえては抜き、フランスのC・シャリエ(ハスクバーナ)と英国のS・シンプソン(KTM)と数ラップに渡るバトルを展開して両ライダーを抜き去り、17位から6位まで順位を上げてフィニッシュした。

第2ヒート、フェーブルは立ち直り、はるかに良いスタートを決めると、先行するライダーたちを次々に抜き去り、トップを行くイタリアのA・カイローリ(KTM)に追いつき、バトルを展開する。そしてゴールまで残り3周となったところで第1ヒートを制したカイローリをパスすると、これを引き離し、勝利を飾った。

ファン・フォルベークは最近、チームのメカニックとともにスタートを改善するための作業を行っているが、これが功を奏し、両ヒートとも好スタートを決める。着実な走りを示すファン・フォルベークは、第1ヒートでは11位から順位を上げて5位に入ると、第2ヒートでもフランス人ライダーのG・ポラン(ホンダ)と争った後、5位でフィニッシュした。

スイス人ライダー、ギヨーは第1ヒートのスタートでは、予選レースで見せた4位からほど遠く、クラッシュを喫してしまう。さらにギヨーは不運にも最終ラップにテクニカルトラブルに見舞われ、ポイント獲得を逃した。第2ヒートでは挽回し、好スタートを決めて7位でフィニッシュ。総合13位となった。

MXGP世界選手権ランキングで、フェーブルは2位のままだが、トレンティーノで4位に入り、ランキング1位のスロベニア人ライダー、T・ガイザー(ホンダ)との差を4ポイントに詰めた。ファン・フォルベークはロシアのE・ボブリシェブ(ホンダ)に続く6位 (※原文はHorebeek moves up one position to 6th とありますが、前戦から6位でした)、そしてギヨーは9位を維持しているが、追いかけるオランダのG・コルデンホフ(KTM)との差を7ポイントに拡大した。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

ロマン・フェーブル選手談:(6位/1位:総合2位、選手権ランキング:2位)

「自分に速さがあることはわかっていたけど、ミスを冒して第1ヒートは最後から追い上げなければならなくて6位。第2ヒートは全力を尽くして7位から1位まで上がった。メカニックと一緒にスタートの改善に取り組んだのだが、第2ヒートでその成果が出た。次のGPではほんのわずかの運だけが必要で、だんだんうまく行くことを願っている」

ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談:(5位/5位:総合7位、選手権ランキング:6位)

「自分にとってシーズン最高のウイークエンドだ。レースの結果ではなくライディングで、トイチェンタルでのクラッシュで手首にかなりひどい怪我をしてしまい、歩けるだけでうれしいほどだ。僕らはすごい仕事をしたし、プッシュし続けるつもりだし、進歩するために取り組み続けるつもりだ。もうすぐすべてがまとまるよ」

ヴァランタン・ギヨー選手談:(23位/7位:総合13位、選手権ランキング:9位)

「第1ヒートのスタートでクラッシュして、それから11位まで挽回したけど、その後テクニカルトラブルが出てしまった。残り3周、ポイントを獲得するためにできることをなんでもやったよ。インターバルの間にメカニックがすごい仕事をしてくれて、第2ヒートに向けてバイクを完璧な状態にもどしてくれた。好スタートを決めたし、今日の結果には満足している。ときにはうまく行かないこともあるけど、それも仕事のうちさ」

 

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