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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 10月24日 エミリア・ロマーニャ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP
■開催日:2021年10月22日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ミサノ/イタリア(4.226km)
■コースコンディション:ウエット/ウエット
■気温:16/20度 ■路面温度:14/20度

REPORT

第16戦エミリア・ロマーニャGP初日は雨が降ったりやんだりの難しいコンディション。Monster Energy Yamaha MotoGPはふたつのフリープラクティス・セッションをセッティング調整に充て、F・クアルタラロとF・モルビデリはそれぞれ16番手と20番手で終えた。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのV・ロッシとA・ドビツィオーゾは、2回目のホームレースとなるエミリア・ロマーニャGPの初日をそれぞれ22番手と24番手で終了した。

Monster Energy Yamaha MotoGP、ウエット・コンディションに慎重スタート

クアルタラロはフリープラクティス第1セッション、3週間前のアメリカズGPで使用したウエット・セッティングの確認に集中。2回目の走行の最終ラップで1分45秒477のベストラップを記録し、トップから3.103秒差の18番手だった。

トップ10獲得を目指して臨んだ第2セッションでは中盤で少しポジションを上げたものの、その後、路面コンディションがウエットからハーフ・ドライに変化するなかであわや転倒という場面にも遭遇。終盤のミニアタックでは思うようにタイムが伸びず、全19ラップ中9ラップ目に記録した1分43秒097により、トップから1.792秒差の16番手に留まっている。

チームメイトのモルビデリは順調にウイークをスタート。ウエット・コンディションをものともせず、着実にタイムを短縮していった。終盤で1分44秒054を記録すると一時3番手まで浮上。その後、5番手に下げてセッションを終了した。トップとの差は1.680秒だった。

第2セッションもおもにセッティングに集中したが、終盤で路面が乾き始めると1分44秒台の壁を下回り、最後のアタックでは1分43秒585を記録。これによりトップから2.280秒差の20番手で初日を終えている。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのロッシとドビツィオーゾ、2回目のホームレースをスタート

ロッシはフリープラクティス第1セッションを順調にスタートしたあと、強い雨が降り始めると一時、走行を中断。最後の12分で再びコースに入り、1分44秒751を記録して12番手を獲得した。午後からの第2セッションでは途中から路面が乾き始め、ロッシは45分間のセッションの最後まで待って1分43秒789のベストラップを記録。これにより総合22番手となっている。

一方のドビツィオーゾは第1セッション、ウエット・コンディションに順応することに時間を費やした。雨が最も激しかった時間帯はロッシと同様ピットで待機したが、終盤で復帰すると最終ラップで1分45秒881を記録。同セッションを21番手で終えた。第2セッションでは中盤で早々にタイムを更新して1分44秒643。しかしその後は思うように短縮できず、総合24番手で終えている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合16番手/1分43秒097)

「第1セッションは非常に苦戦しました。でも第2セッションになると、1ラップ目からタイムを更新できたので喜んでいました。1回目の走行を終えた時点で7番手につけていましたが、そのあと路面が乾くと最悪の状態になってしまいました。まるでセッティングをすべて変更したみたいに、フィーリングがつかめなくなってしまったのです。でも私は、今回も"いつもと同じ週末"だと感じています。プレッシャーがないと言っているわけではありませんが、いつものことととらえているのです。今日の経験も、今後の前進のために必要なことです。来シーズンのどこかでまたウエット・コンディションになったとき、安定性を維持してポジションを上げるために役立つこととなるでしょう。フルウエットなら可能性があったはずなので、トップ10を逃したことは少し残念です。厳しい状況ですが、明日のフリープラクティス第3セッションでポジションアップを目指していきます」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合16番手/1分43秒585)

「午前中の第1セッションでは、マシンに好フィーリングを得ることができました。チームの素晴らしい仕事のおかげで、セッティングは前回のCOTAと比べて大幅に良くなっています。彼らはたくさんの宿題をこなし、私のためにより良いマシンを用意してくれたのです。しかし午後になると、残念ながらコンディションが変わってしまいました。路面が乾き始めると苦しい状況になってしまったので、このことについては、また作業が必要になります。しかしながら私自身は、"とても満足している"とひとり言を言っています。なぜなら今日もまた前に進むことができたからです。少なくともウエットに関してはCOTAやミサノよりずっとフィーリングが良くなっているので、ドライでどのようになるかと楽しみにしています。同様のパフォーマンス向上が得られるよう期待し、明日の天候を待ちます」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「路面が乾いてからはとくに、非常に厳しい状況となってしまいました。ウエットとドライが入り混じると、私たちはいつも苦戦してきました。フランキー(モルビデリ)の第1セッション、そしてファビオ(クアルタラロ)も完全にウエットだったときには決して悪くなくて、ふたりともいつもどおり非常に順調に乗れていました。当然ながらポジションには満足していませんが、まだあと2回のプラクティス・セッションが残っています。またフランキーの状態が良くなってきていることは明るい兆しです。このようなコンディションのなかでは限界を超えるようなところまで自分自身を追い込むわけにはいきませんが、彼は現状を適切に理解し、対応していました。チームはこれからマシンの改善に取り組み、明日までに解決策を見出してふたりにより良いマシンを提供したいと思います」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
V・ロッシ選手談(フリー走行総合22番手/1分43秒789)

「午前中は非常に好調でした。路面にたくさんの水が出ている状態でとてもうまく乗れていてスピードも十分。トップ10からもそれほど大きく離れてはいませんでした。ところが午後になって水が少なくなり、次第に乾き始めると苦戦するようになってしまいました。コースのところどころでうまく走れず、グリップも大幅に低下して苦しい状況でした。天気予報によると明日も同じような感じですが、私たちとしては晴れを期待しています。でももしも雨なら、今日の午前中のようになってほしいです。このコンディションより、いい走りができそうです」

A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合24番手/1分44秒643)

「ウエットでのフィーリングがあまり良くなくて、グリップ不足に苦戦しました。今日のふたつのセッションで異なるふたつのコンディションを経験し、そのどちらもタイムはあまり上がりませんでした。明日に向けて、これからいくつか作業が必要になります。シーズン終了までにトップ10に入ることを目標としていますが、今回はどうやら難しそうです。まだ十分にマシンに慣れていないので、明日も10番手以内に入れるようなパーフェクト・ラップは無理かもしれません。このコースではすでに1度レースに出場し、そのあとテストも行っているので、そのときの経験が決勝では役立ってくれると思います」

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