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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月4日 ドーハ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦ドーハGP
■開催日:2021年4月3日(土)予選結果
■開催地:ロサイル/カタール(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:24度
■PP:J・マルティン(1分53秒106/ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロは、ロサイル・インターナショナル・サーキットを限界ぎりぎりまで攻め続け、Q2セッション終盤では次々に区間記録を更新してそれぞれ3番手と5番手を獲得した。Petronas Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリはQ2セッションで10番手を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは苦戦を強いられ、21番手となった。

ビニャーレスが3番手フロントロー、クアルタラロは5番手

先週と同様、ふたりは十分なクリアスペースを確保してから最後尾でコースイン。しかしビニャーレスの走りは計画通りにはいかず、1ラップ目はグリップ不足によりペースを上げられず6番手に留まった。そこで残り8分でピットに戻り、2分後にコースに復帰して2度目のトライを開始。このときは歯車がかみ合い、すぐさま2ラップ連続でタイムを更新することができた。1分53秒267のベストタイムで暫定トップに立ち、後続に0.330秒差をつけたが、チェッカーフラッグ後にライバルたちが上回り3番手へ後退。トップから0.161秒の僅差でフロントロー・スタートが決定した。

チームメイトのクアルタラロは、Q2序盤から積極的に攻めていく。1ラップ目で2番手につけると、さらにプッシュし、すべての区間で次々にタイムを更新した。そして1分53秒614の暫定2番手でピットイン。タイヤを新品に履き替えて残り4分でコースに復帰した。この時点でトップに0.017秒差と迫っていたが、次のトライではタイムを更新できず。ラストラップで1分53秒469まで短縮したものの、ライバルたちもペースを上げており5番手に下げてセッションを終了した。トップとの差は0.363秒だった。

モルビデリとロッシは10番手と21番手

強風と砂ぼこりに見舞われたFP3、モルビデリはラップタイムを更新できず1分56秒660に留まったが、前日の記録によりQ2に進出が決定。FP4では決勝用セッティングで走行し、ハイペースをつかんで5番手につけた。Q2では早々に1分53秒794をマークして一時はフロントローまで浮上したものの、その後は更新ならず、10番手でセッションを終えた。

一方のロッシは、前日のFP2でトップ10を逃した時点でQ2進出がほぼ不可能になってしまった。FP3では、難しいコンディションの中で1分56秒718を記録して9位を獲得しているが、Q1ではリアグリップに苦戦し、Q2進出のための2番手以内に入ることができなかった。そのため予選は1分54秒881の21番手。決勝はグリッド7列目から挽回を目指す。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

M・ビニャーレス選手談(予選3番手/1分53秒267)

「最初の走行はかなり苦戦し、スライドが激しくて2~3度、転倒しそうになりました。原因がわからなかったので、ちょっと悔しい気持ちがありました。でも2度目の走行ではまたグリップが戻ってきて、このタイヤのグリップ力の高さを実感。そのおかげでフロントローを獲得することができました。このコースではとても重要なことなので、とてもうれしく満足しています。明日は完璧なスタートを決め、リズムをつかみ、ひたすらプッシュしていくだけ。今夜もう少し、改善できる箇所を探して作業する予定です」

F・クアルタラロ選手談(予選5番手/1分53秒469)

「グリッド2列目に満足しています。FP4でまた一歩、前進することができたのですが、同時に行ったギアボックスの変更によってブレーキングのポイントが変わってしまったため、Q2ではブレーキを早くかけ過ぎてしまい、あまりうまくいきませんでした。それでも5番手の結果には満足しています。決勝に向けて十分なポテンシャルを感じており、優勝争いにも絡んでいけると思っています。FP4では1回だけの走行で素晴らしいペースが出ました。決勝はもっと良くなるはずです」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「予選は非常に接近していました。私たちの計画は思い通りに進まず、ビニャーレス選手は最初の走行でフィーリングをつかむことができませんでした。タイヤのグリップが不十分だったのです。しかし2本目のタイヤは最大限の力を発揮し、好タイムを実現させてくれました。クアルタラロ選手は、強風に対処するためギアレシオをショートにし、FP4ではこれが功を奏しました。しかしこれによってブレーキングのポイントが変化しており、Q2までに十分に適応することができませんでした。このような状況のなかでも、ふたりは好位置を獲得してくれましたし、FP4で見せたペースに自信を持っています。決勝では好スタートを決め、できるだけ早い段階でトップに近づき、表彰台を目指したいと考えています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

F・モルビデリ選手談(予選10番手/1分53秒794)

「1週間前とはコンディションがかなり変化しているし、セッションごとにどんどん変わっていきます。しかし私たちのほうは、それほど多くセッティングを変更することはありません。状況を完全に把握できているわけではありませんが、とにかく決勝でいい走りをすることを目標に頑張っています。FP4ではペースが良く、5番手を獲得することができました。もしもこのときと同じフィーリングが得られるなら、決勝では好位置を狙っていけるでしょう。先ほども話したように、セッションごとにフィーリングが変わってしまうので予測は難しいですが、私たちは当然ながら、常に全力で挑んでいきます」

V・ロッシ選手談(予選21番手/1分54秒881)

「リアタイヤに非常に苦戦しました。先週と比較しながら、セッティングと電子制御システムのモディファイを試してきましたが、予選では十分なパフォーマンスを引き出すことができませんでした。ほとんど改善が進まないなかで、リアタイヤに負荷をかけ過ぎてしまったようです。ペースの安定が目標でしたが、数ラップ走るとまた同じ問題が出てしまいます。明日のウォームアップでもう一度、何らかの変更を試して解決を目指します。グリッド後方からのスタートなので非常に厳しい状況ですが、事態が好転するよう期待し、全力で挑みます」

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