MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月4日 ドーハ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦ドーハGP
■開催日:2021年4月2日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ロサイル/カタール(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:30度
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとマーベリック・ビニャーレスは第2戦のFP初日、日曜日の決勝に向けたセッティング作業に取り組みながら、それぞれ総合4番手と9番手につけた。Petronas Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリは第2戦のFP初日に7番手を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは14番手となっている。
Monster Energy Yamaha MotoGP、初日はトップ10で終了
クアルタラロはFP1、序盤からペースを上げて早々に3番手に浮上。その後、セッティング作業を開始し、45分間のセッションをおもにリアタイヤの耐久性向上に費やした。ベストタイムは1分55秒303で、トップから0.524秒差の7番手。
FP2も同様の方法でセッティングに集中し、残り13分ではタイムアタックを行った。一時、暫定トップに立ったものの終盤ではタイムが落ちて4番手に後退。トップから0.438秒差の1分53秒583でFP2を終了し総合順位でも4番手となっている。
チームメイトのビニャーレスは、FP1で先週の勢いを継続。決勝用のセッティング向上に取り組みながら、さらに調子を上げ、タイヤが最適な状態でないときでもマシンのフィーリング、ペースともに好調を維持して1分54秒864を記録。トップに0.085秒差と迫る3番手でセッションを終了した。
先週すでに経験したように、午後のセッションは気温が高く好タイムが見込まれないことから、夜間に行われるFP2が非常に重要になった。この日のうちにトップ10を確定するため、ビニャーレスは序盤からペースアップに取り組み暫定3番手に浮上。終盤で多くのライダーがタイムアタックをはじめると徐々に順位を下げたが、1分53秒872の総合9番手でトップ10を守っている。トップとの差は0.727秒。
Petronas Yamaha SRTのモルビデリとロッシはそれぞれ7番手と14番手
モルビデリはFP1、マシンのトラブルに見舞われながらも1分55秒125を記録して5番手。FP2では真っ先にコースに飛び出し、すぐさま3番手に順位を上げた。しかし上位勢のタイムが接近するなかで7番手に後退。1分53秒699のベストタイムで総合でも7番手となっている。
チームメイトのロッシはFP1前半までトップ10をキープ。しかしその後は思うようにペースが上がらず、1分55秒925の17番手に留まった。FP2では1分54秒112まで更新したが、トップ10には0.240秒およばず14番手で初日を終了している。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合4番手/1分53秒583)
「残念ながら、今日はフィーリングをつかむことができませんでした。今日のベストタイムは、すべての場所で限界ぎりぎりまで攻めてようやく出たもので、フィーリングは決して良くありません。チャターとグリップに問題があったのです。明日はコンディションが良くなり、フィーリングが戻ることを期待しています。予選はブレーキングを最大限に遅らせ、すべての能力を1ラップに賭けるもので、あまり心配はしていませんが、決勝では前後ソフト・コンパウンドのタイヤで多くの周回を走ることになります。楽しみにしています」
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合9番手/1分53秒872)
「タイムアタックが思い通りにいきませんでした。もっと速く走れたはずです。それでもリズムは良かったですし、決して最適とは言えないミディアムタイヤでもフィーリングは決して悪くありませんでした。タイムアタックになったら感覚が変わってしまったので、これからその原因を探っていきます。私自身は極めて落ち着いています。いい走りができると確信しているのです。マシンのフィーリングはFP1と、FP2のほとんどで素晴らしかったのです。明日はきっとうまくいくでしょう。決勝で上位争いをするためのチャンスを勝ち取ることが重要です」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「先週の日曜日にレースを終えた地点からスタートすることが今日の計画でした。そしてさらに改善できるところに取り組みました。しかし、決勝は夜間の涼しい時間帯に行われるのに対し、FP1のコンディションは暑すぎてほとんど参考になりません。そこで先週同様、FP2に重点をおいて、タイムアタックではトップ10を確実にすることができました。FP2では、コンディションのせいか、予想外のチャターとグリップ不足が発生しましたが、そのなかでもふたりは状況をしっかりコントロールしてくれました。明日のFP3で、さらに完璧なフィーリングを目指します。そしてFP4ではもう一度、決勝のシミュレーションを行ってから予選に臨みます」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(フリー走行総合7番手/1分53秒699)
「FP1では、不思議なことに2台のマシンが同じ状況に遭遇。しかし幸い大きな問題にはなりませんでした。夜間の走行に備えて1台のエンジンを変更しましたが、いずれもあきらめたわけではなく、明日以降も使用していきます。問題はすでに解決しており、FP2ではフィーリングも良く、午後と夜間のバランスがとれてきました。依然として、とくに夜間のコンディションにおいては完璧ではありませんが、良い方向へと進んでいることは間違いありません。今日はおもに、先週の決勝中に経験した問題を解決するために多くのことを変更し、今はかなりフィーリングが良くなっています。ここからさらにポテンシャルを上げていきます」
V・ロッシ選手談(フリー走行総合14番手/1分54秒112)
「先週はFP2で、今日よりも速いタイムを記録して9番手を獲得することができました。先週のほうが、少し調子が良かったようです。今日はリアグリップに苦戦し、セッション前半で行ったロングランではあまり速さが感じられませんでした。そのなかでもタイヤの耐久性をいくらか上げられたことは良かったと思っています。終盤のタイムアタックではフィーリングが向上し、走りも良くなっていましたが、残念ながらトップ10には届きませんでした。明日のFP3で、さらにリアグリップの向上を目指します。タイム短縮は難しいのでペースに集中し、Q1でトップ2に入れるよう頑張ります」