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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.19 11月18日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第19戦バレンシアGP
■開催日:2018年11月16日(金)フリー走行総合結果
■開催地:バレンシア/スペイン(4.005km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:17度 ■路面温度:15度

REPORT

ウエットでスタートした最終戦、ビニャーレスが総合7番手、ロッシは総合12番手

Movistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、ウエットコンディションのなかでフリープラクティスをスタート。午前中は好調な走りを見せたが、午後は思うようにペースが上がらず、それぞれ総合7番手と12番手でウイーク初日を終了した。

ビニャーレスは順調に第1セッションをスタートしたが、ハイドロプレーニングの影響でペースダウン。そのあとさらにコンディションが悪化したためセッションは一時中断となり、雨が少なくなってから再開された。コースの状況を確かめながら徐々にペースを取り戻してゆくと暫定3番手へと浮上。最終ラップでは1分40秒772を記録し、トップから1.005秒差の7番手でセッションを終了した。

午後からの第2セッションでも同様の展開となった。懸命にペースを上げようとするなかでセッションは中断。再開後には雨の影響でペースが上がらず、第1セッションのタイムを更新できないまま時間を費やすこととなってしまった。第2セッションのベストラップは1分42秒746。トップとの差は1.428秒に広がったが順位では7番手をキープし、総合でも7番手となった。

一方のロッシは、フリープラクティス第1セッションの再スタート後、早々にウエットコンディションに適応。序盤でペースを上げ、その後はセッティング作業を行いながら、さらにリズムよく走行を続けた。ベストラップは1分41秒015で、トップから1.248秒差の12番手で終了した。

第2セッションは雨がさらに激しくなったため、滑りやすい路面に注意しながら慎重にスタート。再開後の走行ではウエットでのスキルを見せつけ、ほとんどの時間帯で3番手をキープし、また一時はトップにも浮上した。最終的には1分42秒081のベストタイムでトップから0.763秒差の3番手を獲得。しかし総合順位では第1セッションの記録が採用されて12位にとどまった。

Monster Yamaha Tech3のウイーク初日は雨

最終戦のフリープラクティスは雨のなかでスタートした。J・ザルコはMonster Yamaha Tech3とともに挑む最後の戦いを順調にスタートしたが、午後になって雨が激しくなると、第2セッションではペースを上げることができず、ベストラップは1分41秒146で総合13番手となった。

一方のH・シャーリンにとっては、ウエットのコンディションで自信をつかむ絶好のチャンス。第2セッションでコンディションが悪化したにもかかわらず、第1セッションのタイムを更新するなど、経験を最大限に生かすことができた。明日のフリープラクティス第3セッションで、さらに一歩前進を目指す。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合7番手/1分40秒772)

「フィーリングは悪くなく、自分で思っていたよりも順調でしたが、午後はコース上の雨が多くなったため、午前中よりもタイムが伸びませんでした。課題はまだ残っていますが、今のところは満足しています。明日はもう一歩、前進を目指します。天気が気になるところですが、もしも今日と同様のコンディションなら、5番手に入れればよいと思っています。来週火曜日のバレンシアテストから新しいゼッケンナンバー、12をつけて走ることを発表しました。12を選んだ理由は、子供の頃に5~6年間、使っていて非常に成功したものだからです。25も長い間、使用してきましたが、12のほうがより自分らしいと感じているのです」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合12番手/1分41秒015)

「今日はフルウエットとなり、とても忙しい日になりました。日曜日も悪天候が予想されているので、今日のコンディションを利用して、タイヤのチョイスやマシンのバランスなどいろいろテストできたのはよかったと思います。午前中のほうが雨が少なかったのでタイムはよかったのですが、マシンのほうは完璧とは言えず、残念ながらフィーリングがあまりよくありませんでした。午後のセッションの前にモディファイを試み、これが功を奏して手応えをつかむことができました。でもラップタイムでは午前中を上回ることができずトップ10入りを逃してしまいましたが、フィーリングもペースも向上しているので不安はありません」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「バレンシアはいつも少し苦戦しますが、今日はウエットで、さらに課題が増えてしまいました。初日の結果は7番手と12番手となりましたが、これが実力を反映したものだとは考えていません。とくにロッシ選手は雨のなかで非常によいフィーリングをつかんでいたからです。前回のマレーシアでも似たような条件でしたが、このようなコンディションのもとでよい走りができているのですから、私たちはチームとして正しい方向へ進んでいると思っています。ベースセッティングにそれほど多くの変更を行わずに、ここまで仕上がってきたことは評価できるもの。このところは雨のなかで難しい戦いが続いていただけに、この状況を克服することがとても重要なのです。天気予報によれば日曜日も雨になるようですが、明日もまた降ってくれるなら私たちにとっては決して悪いことではありません。フリープラクティス第3セッションでふたりともQ2進出を決めることが目標です」

Monster Yamaha Tech3
J・ザルコ選手談(フリー走行総合13番手/1分41秒146)

「第1セッションはとても順調で、作業も順調に進みマシンのフィーリングも上々でした。でも最終ラップで前のライダーをパスしなければならなくなってしまったため、ラップタイムを更新できずトップ10を逃しました。午後は雨がさらに強くなり、コース上の水の量も増加。最初の走行で転倒してしまったのですが、そのあとはペトルッチを除いて全員がスローペースで走っていることに気づきました。つまりリスクをおかさず、明日のためにタイヤをセーブしたほうがよかったのです。明日の午前中に雨が少なくなっていれば、すぐさまラップタイムを更新してトップ10に届くと思います」

H・シャーリン選手談(フリー走行総合24番手/1分43秒727)

「第2セッションでフィーリングがよくなりました。YZR-M1でフルウエットを走るのは、セパンの15分間の予選に続いてわずか2回目ですから、第1セッションではなかなかフィーリングがつかめなかったのです。午後になると非常に順調で、セッティングも私自身も向上していました。コンディションのほうは午前中より少し難しくなりましたが、もしも同じような状態が続いていたとしたら、もっとタイムを更新することができたでしょう。いずれにしても、今はとても満足しています。MotoGPルーキーにとってこのようなウエットコンディションは簡単ではありませんが、チームとともにハードワークを続けてできるだけ多くを学びたいと思います。そして経験を重ね、データを分析して、コーナーのひとつひとつを改善していきます。明日が楽しみです」

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