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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 8月12日 オーストリア

 

RACE DATA

■大会名称:第11戦オーストリアGP
■開催日:2018年8月10日(金)フリー走行、11日(土)予選、12日(日)決勝 

■開催地:スピールベルグ/オーストリア

CIRCUIT DATA

■開設:1969年
■コース長:4.326km
■サーキットレコードラップ:1分24秒312(2017年:J・ザルコ)
■サーキットベストラップ:1分23秒142(2016年:A・イアンノーネ)
■2017年の優勝者:A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)

REPORT

Movistar Yamaha MotoGP、表彰台獲得を目指してオーストリアGPへ

オフィシャルIRTAテストを終え、火曜日にブルノ・サーキットを後にしたMovistar Yamaha MotoGP、今週末はレッドブル・リンクで開催される第11戦オーストリアGPに臨む。

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシは、ブルノ・サーキットでテストを終えてシュピールベルクのレッドブル・リンクへ向かう。チェコGPで転倒したチームメイトのM・ビニャーレスは、テストは欠席したものの第11戦には出場を予定している。

ロッシはランキング2位をキープしてオーストリアGPを迎える。ブルノでは、セッティングの課題を解決するための新しい方法と新しいフェアリングをテスト。ロッシは1996年、125ccクラスで3位を獲得して自身初の表彰台に上り、翌1997年には同クラスで2位を獲得している。今回もまた表彰台を目指すとともに、ランキングトップとの49ポイント差を縮めることが目標。

一方のビニャーレスは、昨年と一昨年でともに6位に留まっている。今年は前回のノーポイントを取り返すためにも表彰台獲得を目指す。 ブルノの決勝で転倒を喫したあと、次のオーストリアGPに万全の状態で臨むためにテスト欠席を決断したビニャーレス。レッドブル・リンクで不可欠となる加速性能の向上を課題としていただけに心残りもあったが、体調が100%回復した今、ランキング3位復活を目指してレースウイークに臨む準備が整った。

1969年に誕生したシュピールベルク・サーキットは、1996年の改修工事に伴い現行のレイアウトに変更され、2016年には19年ぶりにグランプリを開催した。特徴的なコースはコーナー数が合計10(左3、右7)と少なく、その間を626mのロング・ストレートが結び、コース中央には高さ18mのランドマーク"Bull of Spielberg"がある。こうした特徴から、とくにトップスピード、加速性能、ブレーキングの安定性が求められ、ライダーたちは何度もフルスロットルのチャンスを与えられることになる。

Monster Yamaha Tech3のふたりが意欲満々でオーストリアへ

ブルノ・サーキットでのテストを成功裏に終了したMonster Yamaha Tech3のJ・ザルコとH・シャーリン。その大きな手応えを結果に結びつけるべく、今週末は、オーストリアはシュピールベルクのレッドブル・リンクで行われる第11戦に臨む。

チェコGPで力強い走りを見せたザルコはその経験を生かし、翌月曜日に同じコースで行われたテスト・セッションでYZR-M1のセッティング向上とフィーリング向上を目指した。 チームメイトのシャーリンも同テストで自らのライディング・スタイル改善を試み、第11戦オーストリアGPではルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けてアドバンテージ拡大を狙う。

COMMENT

V・ロッシ選手談

「8月はとても厳しい月です。ブルノでのレースとテストが終わるとすぐに、次のオーストリアへ向かわなければなりません。でもそのおかげで、マシンの改良を継続的に行うことができるのです。オーストリアのコースでは、今までまったくいいところがなく、相性が良いとは言えません。昨年もかなり苦戦させられました。でも今年のマシンはとても良くなってきているので、今年こそは好成績を獲得したいと思います。表彰台を目標にベストを尽くします」

M・ビニャーレス選手談

「ブルノでは転倒してしまいましたが、体調は問題ありません。あのときのことは早く忘れて、次のオーストリアに向かいたいと思います。ブルノ翌日の月曜日にはまだ痛みが少し残っていたので、次回に100%の状態で臨むためにテスト不参加を決意しました。当初の予定では、トップスピードが鍵を握るレッドブル・リンクで重要になる加速性能の向上を課題としていたので、テストを欠席したことによってそれができなかったことは残念です。ブルノ・ウイークでも話したことですが、タイトル獲得のため、あるいは少なくともランキング3位を守るためには毎回、ポイントを獲得し続けなければなりません。昨年はここで苦戦して6位に留まっているので、今年はもっと上を目指していきたいと思っています。そのためにハードワークを続けます」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ブルノでレースとテストを終え、そのままオーストリアへ向かいます。ヨーロッパラウンドでは唯一の2週連続の大会です。マーベリックはブルノ・テストに参加することができませんでしたが、次のオーストリアGPには戻ってきてくれることになったので安心しました。幸い順調に回復しており、フィーリングも良くなってきているので、チームとしてもいつもと同じように100%の力を尽くすつもりです。バレンティーノとそのチームはブルノのレースとテストで成果をあげているので、新しいデータをアドバンテージとして生かしていきたいと思います。コースレイアウトはわたしたちのマシンの特徴には合わないかもしれませんが、全力で戦いに挑みます」

J・ザルコ選手談

「シュピールベルクのコースはとても素晴らしく、Moto2に参戦していたときには優勝経験もあります。また昨年は、ライバルたちといいバトルができました。今年も同様にバトルを展開し、表彰台獲得を目指していきます。ドゥカティ勢が強さを見せることになると思いますが、彼らにできるだけ長くついて行けるよう頑張ります。そのためにもハッピー・マインドとハッピー・ムードを携えてそこへ向かいたいと思います。チェコGPでの好レースのあとフィーリングを取り戻しつつあり、以前のような速さが戻ってきているので、この感覚を今すぐ、シュピールベルクで発揮したいと思います」

H・シャーリン選手談

「ブルノのあとは、すぐまた次のレースが始まります。オーストリアGPではもっと走りを磨き、マシンの経験を増やし、そして決勝ではもちろん、チェコGP以上のポイント獲得を目指していきます。シュピールベルクのサーキットをビッグ・バイクで走るのはエキサイティングなこと。どのような展開が待っているのか、とても楽しみです。経験豊富な大勢のライダーたちから学びながら、ハードワークに取り組み、彼らに一歩一歩、近づいていきたいと思います。ベルト・ルーキー獲得を目指していきます」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「Monster Yamaha Tech3チームは、チェコGP後の月曜日に行われたテストで成果をあげ、大きな手応えをつかみました。とくに新しいテスト項目があったわけではありませんが、ライダーたちからの情報をもとにマシンを作り上げていく過程はとても面白いものです。レースウイーク中は時間に追われ、ストップウォッチに縛られてばかりいますが、テスト・セッションでは、普段できないことを試すことができるのです。自由な心で作業に取り組むことはとても良いことで、ときにはいつも以上にリスクをおかすこともできます。それによって状況を理解しやすくなることもあるので、チームとしては、より強く、より速く、解決策を見出すこともできるのです。今回も充実したテストができたので、ヨハンとシャーリンのハードワークと献身的な努力にお礼を言います。彼らは真のアスリートです。このようなふたりをチームに迎え、ともに仕事ができることを誇りに思っています。彼らはひたすら身体を伏せてハードワークに臨み、何が起きてもほとんど不平を言わず、常にポジティブな姿勢を維持しようとしています。オーストリアGPウイークのスタートまであとわずか3日と迫っていますが、少しでも休養をとって体力回復に努めてほしいと思います。チームもまた本当によく頑張っています。とくに今回のように、決勝翌日にテストがあり、さらにその週末に次のレースに臨むのは決して楽なことではありません。オーストリアは素敵なところですから、水曜日と木曜日には美しいパドックと周辺の自然を楽しみたいと思います。ヨハン、ハフィス、チームのみんな、メカニックたち、そしてホスピタリティーやメディアのスタッフたちに感謝です。これから少しだけ休んで、また仕事に戻ります」

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