MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.04 5月6日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第4戦スペインGP
■開催日:2018年5月4日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ヘレス/スペイン(4.423km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:34度
REPORT
ヨーロッパラウンド初日、ロッシは9番手、ビニャーレスは12番手
Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとM・ビニャーレスは、ヘレス・アンヘル・ニエト・サーキットで開催されるスペインGPをスタート。初日のフリープラクティス1・2は、決勝用のセッティングに取り組みそれぞれ9番手と12番手で終えた。
午前中に行われたFP1、ロッシは開始早々にトップ3につけると、その後はマシンバランスの向上を目指してセッティングを行うなかで、さらにラップタイムを更新し一時トップに浮上した。しかし終盤は順位を下げて6番手。トップに0.220秒差の1分39秒488でセッションを終了した。午後からのFP2でも引き続きセッティングに集中し、最後の10分でいつものようにタイムアタックを行うと1分39秒248とし順位は9番手。総合順位でもトップから0.634秒差の9番手となった。
一方、FP1に臨んだビニャーレスは、なかなかペースが上がらない状態が続いた。そのなかでも地元ファンを喜ばせようと16ラップを走り切り、少しずつフィーリングをつかむと、終盤でアタックを試みトップから0.291秒差の9番手とした。ビニャーレスはFP2もセッティングに集中し、ラップタイムでは1分39秒514で10番手につけたが、総合順位は12番手。トップとの差は0.900秒だった。
ザルコがヤマハ勢トップの3番手スタート!
ヨーロッパへ戻って第4戦スペインGPのフリープラクティスに臨んだMonster Yamaha Tech3、FP1から好調だったJ・ザルコがFP2でもさらに1秒近く更新し、ヤマハ勢トップの3番手で初日を終えた。トップとの差はわずか0.091秒だった。
一方、今週月曜日にサイクリングのトレーニング中に転倒し、打撲を負っての走行となったH・シャーリンは、第2セッションで1.586秒更新するなど健闘し24番手につけ初日を終えた。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(フリー走行総合9番手/1分39秒248)
「午前中はまだ少し涼しかったのでそれほど悪くありませんでしたが、午後になって気温が上がってくると苦しくなりました。マシンのバランスに問題があり満足できる状態を目指して作業に取り組みましたが、同時に何周か走るとグリップが失われペースを落とさなければならなくなる状況だったのです。厳しい状況ではありますが、まだ初日。今後も作業を続けて改善を目指します」
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合12番手/1分39秒514)
「今日のフィーリングはベストなものではありませんでした。前回のオースティンではかなり良くなったと感じていたのですが、こちらへ来てからまた問題が再発し、マシンの挙動が非常に激しくなっています。これを解決するためには作業に集中して懸命にプッシュしていくだけ。それしか前へ進む方法はありません。バレンティーノも同様の問題を抱えているようで、ふたりのラップタイムはとても似ています。ともに問題解決に取り組みます」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「私たちは今年初旬のテストに参加していなかったので、初めは苦労するだろうと想像していました。路面が新たに舗装されており、ふたりのライダーがその状態についてしっかり報告してくれていますが、路面は良くなっているもののグリップはそれほどでもありません。以前と同様、気温によってラップタイムが大きく変化してしまうのです。今日はFP1・2ともに、できるだけ多くのデータを収集するために時間を割き、様々なセッティングとタイヤスペックを試しました。最後にタイムアタックのためソフトコンパウンドを使用しましたが、残念ながらうまくいきませんでした。スピードもペースも上げていかなければなりませんが、レースのなかではペースがより重要です。あと2セッションが残っていますが、エンジニアが必ず良い解決方法を見つけ出してくれると信じています」
Monster Yamaha Tech3
J・ザルコ選手談(フリー走行総合3番手/1分38秒705)
「順調なスタートを切ることができてとてもハッピーです。FP1から好調で、FP2ではタイヤテストを行いましたがフィーリングは上々で、いろいろとトライするごとに調子が上がっていきました。明日もこのまま作業を続け、さらに上を目指していきたいと思っています。天気は良さそうなのできっとうまくいくでしょう。決勝に向けてしっかり準備を整えていきます」
H・シャーリン選手談(フリー走行総合24番手/1分40秒488)
「マシンのフィーリングはとても良かったのですが、私自身は太腿の左側に痛みが残っていて100%のコンディションではありませんでした。このような状況のときには、まず自信を取り戻すことが重要。それと同時にマシンパワーをうまくコントロールするためのポジションを探さなければなりませんでした。いずれにしても今日のところは私に問題がありました。身体をよく休めて明日に向けて準備をし、最大限の力を尽くせるようがんばります」