MotoGP
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Rd.18 11月12日 バレンシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2017年11月10日(金)フリー走行総合結果
■開催地:バレンシア/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:24度
REPORT
ロッシが初日総合11番手、ビニャーレスは12番手
2017シーズンの最終戦となるバレンシアGPがスタート。気温が低かった午前中は慎重にスタートし、暖かくなった午後からプッシュを始めてそれぞれ11番手と12番手で初日を終了した。
午前中のFP1でベースセッティングを見つけることを目標にしたロッシは、様々なオプションを試しながら1分32秒538まで伸ばして18番手。トップとの差は1.493秒だった。午後のセッションでは序盤に一旦トップに立つと、再びセッティング作業を開始した。終盤になって全体のペースが上がってくると、ロッシもライバルたちと同様にタイムを縮め1分31秒488へ更新した。しかし僅差でトップ10入りを逃し、トップと0.848秒差の11番手で初日を終えた。
一方のビニャーレスは、路面温度が12度に留まる寒さのなかで行われたFP1を、グリップレベルの確認するために慎重に走行を開始した。周回を重ねながら少しずつペースを上げると、最終的には1分32秒台の壁を破って1分31秒750をマーク。トップから0.705秒差の6番手となった。午後からのFP2では気温が上がるなか、FP1から引き続きマシンバランスの調整に多くの時間を割きながらも、いくつかのセッティングを確認した。これらを順調にこなしたビニャーレスは、最終走行で1分31秒624へタイムを更新。トップから0.984秒差の11番手でセッションを終了し、総合順位では12番手となった。
ザルコが5番手を獲得し好調をアピール。ファン・デル・マークも着実にステップアップ
Monster Yamaha Tech3のJ・ザルコは、シーズン最終戦で表彰台に上ることを目標にウイークをスタート。両セッションで着実に前進し、最終的にはトップ3に0.105秒と迫る総合5位を獲得した。ウイーク2日目はさらにペースを上げ、予選でのフロントロー獲得を目指す。
ザルコのチームメイト、J・フォルガーの代役として、マレーシアから連続出場となったM・ファン・デル・マークは、主にグリップ感覚をつかむことに時間を費やし、第2セッションでは1.5秒近くもタイムを更新したが、ライバルたちに届かず25番手で初日を終えた。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(フリー走行総合11番手/1分31秒488)
「とくに午前中は、マシンのフィーリングがつかめず苦労しました。でも午後になるとフィーリングもセッティングも少しずつ良くなってきました。バレンシアではいつもグリップの低さに悩まされてきましたが、今シーズンはコンディションに翻弄されることが多かったので、明日以降、ますます頑張らなければなりません」
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合12番手/1分31秒624)
「非常に厳しい一日になりました。ブレーキングが思うようにいかず、コーナリングに苦労しました。原因がわからず難しい状況ですが、僕としてはベストを尽くすだけです。今日は十分な成果を出すことができませんでしたが、明日以降、必ず取り戻してみせます。トップ5に入る力はあると思っているので明日に期待します」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「初日は計画通りにはいきませんでした。セッティング変更を試みても、思ったような改善が見られなかったのです。そのなかでもタイヤスペックをいろいろ比較して多くのデータを収集することができたので、決勝でのタイヤチョイスに役立ってくれると思います。明日は今日の不調の原因を見つけ出し、改善してゆくことがとても大切になります」
Monster Yamaha Tech 3
J・ザルコ選手談(フリー走行総合5番手/1分31秒054)
「今日の成果に満足しています。ペースも良く、順調なスタートを切ることができました。とくにミディアム・コンパウンドのタイヤでいい走りができていたので、ソフト・コンパウンドを終盤に温存することができました。それを使ってみると確かにタイムは上がったのですが、正直なところ、もっと良くなると期待していたのです。今日は、トップ10に入ることができたことが重要です。明日以降もプッシュを続け、今日の午後のセッションで集めたデータを予選で生かすことができるでしょう。晴天に恵まれたことに感謝し、これがずっと続くことを願っています。ここまではエンジョイできているので、明日もこの調子で上位グループについていき、決勝に備えます」
M・ファン・デル・マーク選手談(フリー走行総合25番手/1分33秒101)
「マシンに慣れなければなりませんし、このコースを走るのも久しぶりです。これらを考慮すれば、全体的にはまずまずの走りができたと思っています。FP1ではフィーリングがつかめず苦労しましたが、終盤になるとまだ差は大きいものの少しずつ良くなってきました。そしてFP2では、終盤で新品タイヤを履くと前進することができましたが、手ごたえを感じながら気持ちよく乗れるようになりました。まだ不十分ですが、進歩を実感しながら1ラップ・1ラップをエンジョイできています。明日またマシンセッティングを進めていきたいと思います」