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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月25日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:第8戦オランダGP
■開催日:2017年6月24日(金)予選結果
■開催地:アッセン/オランダ(4.542km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:18度 ■路面温度:20度
■PP:J・ザルコ(1分46秒141)

REPORT

Movistar Yamaha MotoGP、決勝は2列目と4列目からスタート

ウエット・コンディションとなったアッセンTTサーキットで行われた公式予選で、Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシが好調ぶりを見せて4番手を獲得。チームメイトのM・ビニャーレスは序盤、ハイペースを披露したものの、終盤で順番手を下げて11番手となった。

ロッシはフリープラクティスから好調を見せ、その勢いでQ2に臨み、4番手を獲得した。ビニャーレスはYZR-M1を思い通りに走らせることができず、明日の決勝はグリッド4列目からのスタートとなった。

フリープラクティス第3セッションと第4セッションでウエット・コンディションの感触をつかんだあと、ロッシはさらにラップタイムを更新するべく決意をもってQ2に臨んだ。そして最初のアタックでトップに躍り出たものの、その後5番手へ後退。2回目のアタックでまたひとつ上げたが、すぐに抜き返され、さらに7番手まで後退した。

4回目のアタックでは一気に2番手に上がってポールポジションに迫ってゆく。次のラップでは一旦3番手に後退したものの、一層ハードにプッシュしてすぐに2番手へ復帰。この時点であと2ラップ分の時間が残っていたが、ライバルのひとりに技術的トラブルが発生し、これを避けるために貴重な時間を費やしてしまった。これで残りは1ラップ。最後のチャンスにすべてを賭け、ロッシは全力で駆け抜けると自己ベスト更新に成功した。トップに0.564秒差と迫る1分46秒705のベストタイムで4番手を獲得した。

一方のビニャーレスは、早めのコースインでクリアスペースを確保し、最初のアタックで2番手となった。しかしその後10番手まで後退してしまう。2回目のアタックではラップタイムを更新したもののポジションを上げることができないまま、残り7分でピットに戻ってタイヤ交換を行った。

1分後にコースに復帰したあとは1秒以上も更新する1分48秒266を記録し、これで7番手に上がってさらにプッシュを続けたが、ライバルたちもペースを上げてきたため11番手へ後退してセッションを終了した。

ザルコがMotoGPで初めてのポールポジションを獲得! フォルガーも6番手と健闘

Monster Yamaha Tech3 TeamのJ・ザルコがアッセンTTの予選で素晴らしい走りを見せ、MotoGPで自身初のポールポジションを獲得した。午前中のフリープラクティスで5番手、次のセッションではあまりペースが上がらなかったため総合8番手でQ2へ進出した。この頃ちょうど路面が乾き始めたこともあり、順調にペースを上げていったザルコはセッション終盤で好タイムを記録、トップに浮上し、自身初のポールポジションを獲得した。

J・フォルガーも今季最高の6番手獲得と健闘し、明日の決勝はグリッド2列目からスタートする。フリープラクティスで総合2番手を獲得してQ2に進出したフォルガーは、その最終ラップで好タイムを記録した。明日もこの勢いをそのままに上番手獲得を目指す。決勝スタートは現地時間13:00。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(予選4番手/1分46秒705)

「フロントローを逃してしまって残念です。でもレースではいつも、5番手以上からスタートすることが重要なので、4番手は悪くありません。今日は午前中から絶好調でマシンのフィーリングも良かったから何も心配はないです。両セッションは、多少の差はあっても、ほぼフルウエットだったので、しっかり新しいシャシーに取り組むことができました。そのおかげで現時点での自分たちの競争力を把握できました。ペースをつかんでフィーリングも上々です。あとは明日の天気とコンディションです。アッセンはいつも予想外のことが起きるけれど、できることならフルドライかフルウエットのどちらかになってほしいです」

M・ビニャーレス選手談(予選11番手/1分48秒266)

「フリープラクティス第3セッションは難しいコンディションだったにもかかわらず、フィーリングはとても良かったです。ところがQ2ではそのフィーリングがつかめず、思い通りにプッシュすることができませんでした。タイヤは調子がいいので、問題はそこではなく、原因がまだよくわからないけれど、ただ僕のフィーリングが良くなくていつものようにプッシュできませんでした。グリッド11番手からでは、とくに最初のふたつ、みっつのコーナーが難しいので集中力を保つことが大切です。素早くパスして、早めに上番手に近づきたいです」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ライダーもメカニックも非常に苦労していました。コンディションの変化、またセクションごとの状況の変化に誰もが手間取っていました。そのなかではバレンティーノがうまく状況変化に適応していい走りを見せ、自信を持ってQ2に臨むことができました。アタック中に邪魔が入ってしまったことは非常に残念で、もしもあれがなかったとしたらフロントローに並ぶことができたはずです。マーベリックのほうも午前中まではフィーリングが良かったが、予選は期待通りにはいきませんでした。明日までに問題を解決するため、チームはこのあともハードワークを続けることになります。グリッド4列目なので、まず好スタートに賭け、序盤から積極的に上位を目指していけるよう期待しています。明日は天候にかかわらず、午前中のウォームアップ・セッションでさらにセッティングを調整して決勝に備えます」

Monster Yamaha Tech3 Team
J・ザルコ選手談(予選1番手/1分46秒141)

「タイムシートの一番上に自分の名前があるのを見て最高の気分です! ポールポジションは素晴らしいですね! 今日はほぼ一日中、雨が降っていたが、フリープラクティス第4セッションでいくらか乾き始めて、そしてまた突然の土砂降りという難しいコンディションでした。あのときは路面の様子を確認するため、そして予選に向けてできるだけ多くのデータを収集するために続行を決断しました。Q2ではまたほんの少し路面が乾き始めていたが、僕はこういうのが好きなほうなので、きっとうまくいくと確信していました。そして最終ラップでプッシュしたら、すべてがうまくいったんです。ポールポジションを獲得できて本当にうれしいし、これを明日の決勝に生かし、表彰台を狙っていきたいと思っています。金曜日のドライでも今日のウエットでも好調だったので、決勝がどんな天気になったとしても大丈夫です。どちらにしても寒いだろうから、ソフトタイヤを使うことになると思います。木曜日の時点で、グリッドの2列目までに入れば表彰台を狙っていけると話していました。それがポールポジションからのスタートになったので、とても大きなアドバンテージになり、明日が楽しみです」

J・フォルガー選手談(予選6番手/1分47秒663)

「6番手を獲得できてうれしいです。とても満足しています。実は、予選ではちょっとナーバスになっていたんです。午前中のウエット・コンディションで十分に自信を持って走ることができず、Q2がまたウエットになるとわかって少し心配になっていました。でもそこからセッティングを調整してフィーリングが良くなったことで、Q2の最終ラップで好タイムを記録することができました。予選6番手は今季最高だから本当にうれしいです。明日はどうやら晴れるみたいです。金曜日のドライではペースもよく、ラップタイムも上がっていたから期待できると思います。どんな状況にも対処できるように準備しているので、どっちになってもそれほど気にはならないです」

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