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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月11日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:第7戦カタルニアGP
■開催日:2017年6月9日(金)初日総合結果
■開催地:カタルニア/スペイン(4.727km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:44度

REPORT

Movistar Yamaha MotoGP、バルセロナで始動

第7戦カタルニアGPのウイーク初日。午前中はウエット、午後はドライでフリープラク ティスが行われ、Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとM・ビニャーレスは、それぞれ総合9番手と16番手となった。

ロッシは、雨に見舞われた第1セッションを開始早々から走行し、レイアウト変更が行われた第14コーナーから第15コーナーに慣れるために慎重に周回を重ね、セッション終盤に天候回復によって路面が徐々に乾き始めるとタイヤをスリックに交換した。コンディション変化のフィーリングを確かめながら、最後のアタックで1分48秒863のベストタイムを記録し、17番手となった。

午後は気温が26度まで上昇。ロッシは様々なセッティングを試しながら17ラップを走行して9番手となり、総合でも9番手を獲得して初日を終えた。

ビニャーレスは、ウエット・コンディションでの走行を見送りピット内で待機していたが、終盤になって水たまりがなくなると素早くコースインする。6ラップを走行して1分46秒824を記録し、6番手につけた。 コンディションが刻々と変化するなか、第2セッションではベース・セッティングを組み立てるために何度もピットインを行いながら走行する。おもにグリップ感を確かめるために時間を費やすこととなったが、そのなかでもセッション終盤では1分45秒810を記録。参加ライダーの全員が第1セッションよりも速くなっていたため、16番手となった。

フォルガーがハイペースで3番手。ザルコも6番手

Monster Yamaha Tech3のJ・フォルガーとJ・ザルコがフリープラクティス初日を好スタート。フォルガーはハイスピードを見せ、トップに0.544秒差まで迫ってヤマハ勢トップの3番手を獲得し、一方のザルコもチームメイトにわずか0.224秒差の6番手となった。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(初日フリー走行総合9番手/1分45秒118)

「今日は少し苦労しました。ここで一度もテストをしていなかったことが原因のひとつだと思います。たくさんの仕事が残っているので、与えられた走行時間のすべてが重要です。ところが結局、本当のテストができたのは午後の第2セッションだけだったんです。正直なところ、このセッションもほとんどいいところはなかったけれど、序盤で決勝用タイヤを試したときのペースはそれほど悪くありませんでした。他のライダーたちもハイペースで走っていました。ソフトタイヤで走りながら、もっと行ける、もっとポジションをあげられるし、セッティングも向上できると、思っていたんですが、終わってみれば9番手という結果となりました。もっと上へ行きたかったけれど、ラップタイムではそんなに離されていないことも事実です。つまり大勢のタイムが接近しているので、かなり激しい競り合いになそうです。明日の目標はトップ10入りです。課題がたくさん残っているので、これからまた作業を続け、そのあとタイヤも試さないといけません」

M・ビニャーレス選手談(初日フリー走行総合16番手/1分45秒810)

「午前中はフィーリングが良く、マシンもよく走ってくれました。ソフト・コンパウンドのタイヤで、とてもいい動きをしてくれていて、3~4ラップを走っただけでまずまずの状態でしたし、トップからもそれほど離されなかったです。でも午後は、どういうわけか状況が違ってしまったんです。僕らのマシンは、いつもならとても安定しているが、そこがどうしてもうまくいきませんでした。コースに出るたび、ニュータイヤでもユーズドでも、激しくスライドしてしまいました。原因がわからなくて、どう説明すればいいかもよくわからないです。レイアウトが新しくなったところでは、正しいライン取りが重要です。左→右のコーナーはどのコースにもあるような低速コーナーで、2016年バージョンのほうが良かったと思うが、サーキットにはこのような変更が必要なのだと思います」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「午前中のウエット・コンディションは少し残念でした。ライバルたちが2週間前にテストを行っているのに対して、われわれはそれをしてしなかったことを考えれば、今日の走行時間がとても重要だったからです。コースの終盤の箇所がモディファイされたが、私から見れば安全性も、MotoGPアクションの見ごたえも増してはいないように感じます。しかも全体のコースコンディションが低下しています。とくに第2セッションでマーベリックがあれほど苦労することになるとは考えていませんでしたが、チームとしては明日までに必ず立て直してみせます。バレンティーノのほうは、マシンの敏捷性にやや不満を残すものの、それ以外はセッティングにほぼ満足しています。今晩の作業のなかで解決策を見つけ出し、明日のフリープラクティス第3セッションに備えたいです」

Monster Yamaha Tech3 Team
J・フォルガー選手談(初日フリー走行総合3番手/1分44秒839)

「ウイーク初日から手ごたえをつかむことができました。とてもいい状態で一日を終えることができたのでうれしく思っています。でも正直なところ、新しいシケインに慣れて感触をつかむまでには少し時間がかかってしまいました。以前のレイアウトと比べると、まだちょっと走りにくい感じが残っています。そうした状況のなかでマシンセッティングの方向性をなるべく早く見つけるために様々なことを試し、最終的にはそれが功を奏して進むべき道がはっきり見えてきました。また、ミディアム・コンパウンドのタイヤでたくさんの周回を重ね、トータルで決勝距離を走破しました。そのあとソフトタイヤに履き替えると大きく前進することができたんです。今日のプラクティスには満足です。ピットを出るたびに進化できたので、明日もこの調子をキープしたいです」

J・ザルコ選手談(初日フリー走行総合6番手/1分45秒063)

「正直に言えば、かなり難しい状況です。ミディアム・コンパウンドで履いたときにはマシンの挙動が激しくて、思い通りのスピードまで上げることができませんでした。それでもセッション終盤になってソフト・コンパウンドに換えたらいくらか良くなってきていきました。だからこのあとも焦らずに、落ち着いて作業を進めていきたいと思っています。それこそが向上のカギ。チームを信頼しているので、僕のほうは苦しい状況を抜け出すまで懸命に頑張るだけです。他のライダーたちと同じように、僕らも事前にテストをしていれば、より有利だったかもしれないが、ヤマハは膨大なデータを持っているので問題ないです。それにジョナスがいい仕事をしていることもうれしい情報ですね。僕もフィーリングは決して悪くないけれど、レースバイクというのは常に調整が必要なものです。最終シケインは最大の問題ではなくて、現時点では他にも修正しなければならないところがあります。明日も自信を持って臨みます」

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