MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.07 6月11日 カタルニア
RACE DATA
■大会名称:第7戦カタルニアGP
■開催日:2017年6月9日(金)フリー走行、10日(土)予選、11日(日)決勝
■開催地:カタルニア/スペイン
CIRCUIT DATA
■開設:1991年
■コース長:4.727km
■サーキットレコードラップ:1分42秒182(2014年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:1分40秒546(2015年:A・エスパルガロ)
■2016年の優勝者:V・ロッシ(ヤマハ)
REPORT
Movistar Yamaha MotoGP、連戦となるカタルニアGPへ!
チームメイトのふたりがともに高ポイントを獲得した前回のイタリアGPからわずか1週間、Movistar Yamaha MotoGPはV・ロッシのホームレースから、M・ビニャーレスのホームレースとなるバルセロナで行われるカタルニアGPを迎える。
ムジェロで2位表彰台を獲得したビニャーレスは、チャンピオンシップポイントでアドバンテージを26に拡大し、ランキングトップをキープして、好調をキープしたままカタルニアサーキットに到着した。
今回の目標は母国スペインのファンの前で表彰台に上ること。過去には、2011年に125㏄クラスで2位、2012年と2013年はMoto3で1位と3位、2014年にはMoto2で2位と4年連続で表彰台を獲得しているが、MotoGPでは昨年、ラップレコードとなる1分45秒971を記録し、表彰台には届かなかったものの4位と健闘した。それだけに今年こそは、MotoGPでの初表彰台を実現したいところだ。
一方のロッシは、前回のイタリアGPに怪我が完治していないまま臨んだが、100%の力を注ぎ込み4位獲得の活躍を見せた。今回は、表彰台登壇に照準を合わせて準備を整えている。チャンピオンシップではランキング3位につけており、トップのビニャーレスとは30ポイント差だが、今回はその差を詰めようと意気込んでいる。カタルニアサーキットはロッシにとって最も相性の良いコースのひとつ。1997年から2009年までの13年間、MotoGP、500㏄、250㏄、125㏄の各クラスで表彰台を獲得しており、そのうちの2001年、2002年、2004年、2005年、2006年、2009年、そして2016年は最高峰クラスで優勝。怪我で欠場した2010年を除く全20レース中、表彰台を逃したのはわずか4レースのみという強さを見せてきた。
カタルニア・サーキットは1992年に初めてMotoGPを開催して以来、毎年、大勢の観客を動員してきた。2001年にはIRTAのBest Grand Prix賞を受賞するなど評判が高い。全長4.7km、合計13のコーナー(8つの右コーナーと5つの左コーナー)からなるコースは、スリリングなレース展開を期待できる場所として知られている。
COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談
「ここはホームグランプリで、僕にとって特別なサーキットです。そして僕のライディング・スタイルにも、とても相性のよいコースですが、YZR-M1ともぴったり合ってくれることを期待しています。ここまでとても順調で、勢いもあり自信もついています。セッティングについても、さまざまな状況に備えて多くのオプションを用意してあるので準備は万端。少しでも多くのポイントを獲得することを目標に挑み、その結果として最終的に表彰台に上ることができたら最高です。でもそのためには、冷静さを保つことが大切です。それからタイヤチョイスも重要なカギを握ることになるでしょう」
V・ロッシ選手談
「1週間の休養が怪我を治すために役に立ちました。ムジェロではマシンがよく走ってくれたし、僕自身のレース運びにも満足していますが、今回はそれ以上にうまくウィークを過ごし、レースでは表彰台に上りたいと思っています。カタルニアサーキットはとてもエンジョイできるコースですが、路面のグリップではやや劣るところがあります。それだけにタイヤをベストの状態で使えるようなセッティングに仕上げることが重要です。決勝翌日の月曜日にはテストが予定されているので、そのときにまた、いろいろなオプションを試すことになるでしょう。ここも非常に美しいコースで、熱狂的ファンがすばらしい雰囲気を作ってくれます。僕らもそれに応えるべく、ベストを尽くします」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「前回のムジェロでは困難もありましたが、最後にはその苦労が報われる結果を得ることができました。そしてそのことが、このカタルニアに向けた十分なモチベーションになっています。このコースは我々にとっても、また多くのファンにとってもすばらしいコース。前回に引き続きトップ5を狙っていきます。マーベリックはマシンに好感触を得ており、それが彼の安定した速さやランキングに表れています。ホームグランプリでもあるので、彼はこのカタルニアで初となるMotoGPの表彰台獲得を狙っていますが、それが我々にとっても目標なのです。一方のバレンティーノは、ムジェロで厳しい戦いを強いられましたが、最後まであきらめずによく頑張ってくれました。休養はほんの数日だけでしたが、わずかなりとも状況はよくなっています。だからいつものように、ここカタルニアで力強いレースを見せてくれると確信しています。ウイーク初日の金曜日がとても重要で、ここでしっかりスタートできれば、土曜日の予選、日曜日の決勝に向けてすべてがうまく運んでくれることでしょう」