MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.04 5月7日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第4戦スペインGP
■開催日:2017年5月6日(土)予選結果
■開催地:スペイン/ヘレス(4.423 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:42度
■PP:D・ペドロサ(1分38秒249/ホンダ)
REPORT
ビニャーレスが4番手&ザルコが6番手でセカンドロー、ロッシは7番手
Movistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、Q2に出場してそれぞれ4番手と7番手を獲得し、決勝をグリッド2列目と3列目からスタートすることとなった。
ビニャーレスはQ2を最後尾からスタートしすぐさま4番手に浮上。さらにペースを上げ、1分38秒677を記録して3番手に上がった。今回のピットストップは1回としたことから、残り7分でピットインし、1分半後に再びコースに復帰した。残された2ラップのアタックでは、1本目から1分38秒台に入れたが、前半で記録したタイムを更新することはできず4番手で終了。トップとの差は0.428秒だった。
一方のロッシは、ほとんどのライダーが出て行くのを待ってからコースイン。前方がクリアになっていたにもかかわらずペースを上げることができず、最初の走行では1分39秒305で10番手となる。
7分弱を残してピットに戻ると、約2分後に再びコースに戻った。この時点で11番手に後退していたが、ポジションアップを目指し、1本目のアタックで1分38秒台をマークすると、最終的にはトップから0.659秒差の1分38秒908で7番手となった。
Monster Yamaha Tech3のJ・ザルコとJ・フォルガーは、明日の決勝に向けてそれぞれグリッド2列目と3列目を獲得した。
ザルコはQ2へ進出を果たすと、15分間のタイムアタックでは、ビニャーレスに0.184秒差まで近づいて6番手としセカンドローを獲得した。予選でトップ6に入るのは今季3回目となった。チームメイトのフォルガーは、ザルコから0.247秒差の9番手で、グリッドではザルコの真後ろの位置を確保した。決勝ではトップ・サテライトを目指す。
RACE RESULT
COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選4番手/1分38秒677)
「懸命に作業に取り組み、セッティングを煮詰めていったことで、今日は良い結果を得られたと思います。実は、タイヤの右側はとても良いのですが、左側はホイルスピンをしてしまう傾向がありました。これについては今晩しっかりチェックして、明日のウォームアップまでに解決したいと思います。タイヤチョイスについては、ほとんどの時間帯でミディアムコンパウンドを使用しラップタイムも悪くなかったので、おそらくこのままでいくことになるでしょう。明日のウォームアップも今日と同じように、いつもより多めに作業をして、レースに向け適切なセッティングを見つけなければなりません。とくに左コーナーが重要ですね」
V・ロッシ選手談(予選7番手/1分38秒908)
「作業が充実していたので、マシンのフィーリングはかなり向上しました。それに、僕自身のペースも悪くないのでまずまずの結果です。ただコーナー進入については依然として課題が残っていて、予選結果にも100%満足ではありません。3列目からのスタートは決して楽ではないし、正直、もう少し前を確保できたら良かったですね。僕らはまだ100%までは到達していません。これからまた、さらに改善できるように作業を続けていきます」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「昨日は、ウエットとそこから乾いていく難しいコンディションに悩まされました。今日はようやく、完全なドライでセッティングを行うことができましたが、グリップ不足に直面するとは思っていませんでした。それでもある程度は改善でき、1日の終わりには、ふたりともマシンのフィーリングは向上しました。明日のウォームアップまでに、もう少しグリップを得られるようにすることが今晩の課題です。明日は今日以上に暑くなりそうなので、それも考慮してタイヤのチョイスを行わなければなりません。マーベリックは2列目、バレンティーノは3列目からのスタートですが、そこからポジションを上げ上位で戦ってくれることを期待しています。いつもと同じように、チームとしてすべての力を注ぎます」
Monster Yamaha Tech3
J・ザルコ選手談(予選6番手/1分38秒861)
「作業も順調に進み、今日の走りにも満足しています。午前中のセッションではみんなとても速かったけれど、僕も昨日のタイムをさらに短縮できると確信していました。そして懸命にプッシュし、何とかQ2に出場することができたのです。Q2では、おそらくみんなと同じソフトコンパウンドのタイヤを使用しました。しかし、気温がとても高くグリップが不足しペースを上げるのが難しい状態でしたが、チームと協力しタイムの更新に成功したのです。最終的には6番手を獲得し、決勝に向けてまさに完璧な位置を確保できました。明日はレースをエンジョイしながら、一方で集中力を切らさずに、スタートから積極的に攻めて上位グループについていきたいと思います。そのあとは最後までプッシュし続けて、できるだけたくさんのポイントを獲得します」
J・フォルガー選手談(予選9番手/1分39秒108)
「総合的に見て、予選の最終的なリザルトにもラップタイムにもとても満足しています。今日は1日中、他のライダーとかなり接近した激しい戦いでしたし、それとは別に、いくつか問題も出てしまって難しいチャレンジでしたからね。そのなかでもチームとともにしっかり作業に取り組んで適切なマシンバランスを見つけ、最後には良い方向性も見つかりました。フリープラクティス第4セッションでは、決勝で使う予定のミディアムコンパウンドを履き、フルタンクの状態でとてもうまく走れました。続くQ2では思うようにタイム短縮はできませんでしたが、グリッド9番手という結果にはチームのみんなも喜んでくれました。明日は最も重要な日です。激しい戦いになると思いますが、僕らのペースもとてもいいので必ずチャンスはあると思っています」