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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月17日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦ドイツGP
■開催日:2016年7月17日(日)決勝結果
■開催地:ザクセンリンク/ドイツ
■コースコンディション:ウエット
■気温:21度 ■路面温度:24度
■PP:M・マルケス(1分21秒160)
■FL:C・クラッチロー(1分25秒019)

REPORT

混乱のレースでロッシが8位、スミスが13位、ロレンソが15位

第9戦ドイツグランプリ決勝は雨のなかでスタートし、Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシは、上位でレースを進めたが、急速にコンディションが変化し、残り8ラップでマシンを交換。厳しい戦いの末、8位となった。チームメイトのJ・ロレンソは15位でレースを終えた。

ロッシは予選3番手、フロントローから絶好のスタートを切り、すぐにH・バルベラ(ドゥカティ)をパスし、さらに第2セクションの進入でM・マルケス(ホンダ)をとらえてトップに立った。そこから一気に後続を引き離そうと試みるが、A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とD・ペトルッチ(ドゥカティ)が追い上げ、3ラップ目にはふたりに先行を許してしまう。

しかしロッシは、彼らを前方に置き視界にとらえながらチャンスを待つ。また、この頃になるとコースは徐々に乾きはじめ、ドライ・ラインが出現し始める。レース後半に備えて多くのライダーがマシン交換を開始。その混乱のなかでバルベラに先行されて一時は3番手に後退したが、残り13ラップで再度奪還。さらにC・クラッチロー(ホンダ)とJ・ミラー(ホンダ)が追いつくなか、ロッシはトップのドビツィオーゾとの差を縮め、残り8ラップとなったところで、クラッチロー、ドビツィオーゾ、バルベラとともにピットへ入りマシン交換を行った。

ロッシは6番手でコースに復帰したが、慎重にタイヤを暖める間にバルベラに抜かれて7番手。このあと少しずつペースを上げていったものの8位でゴールした。

一方のロレンソは、予選11番手、グリッド4列目から好スタートを切ってM・ビニャーレス(スズキ)のすぐ後ろについた。すぐに10番手に上がり、4ラップ目までそのポジションをキープしたが、急速に乾きはじめた路面に慎重に対処するうちにA・バウティスタ(アプリリア)とクラッチローに抜かれて再び後退した。

ドライ・ラインの出現でウエットタイヤが熱くなり、後方からはP・エスパルガロ、A・エスパルガロ(スズキ)、そしてビニャーレスが迫る。多くのライダーがピットインをはじめるなか、ロレンソは一時7番手まで浮上したが、マシンを交換しなかったことで再び4つ順位を落としてしまう。その後、残り6ラップでピットインし、13番手でコースに復帰したが15位でレースを終えた。

8位を獲得したロッシは8ポイントを加算してランキング3位をキープ。1ポイントに留まったロレンソは合計122ポイントでランキング2位。トップとの差は現時点で48ポイント。MotoGPはこのあと夏季休暇に入り、8月14日、オーストリアのスピールベルク・サーキットで再開する。

Monster Yamaha Tech 3のB・スミスが懸命の走りで、13位を獲得した。グリッド5列目から好スタートを切り、ポジションの挽回を目指したスミス。オープニングラップではY・ヘルナンデス(ドゥカティ)に追突されて左のニーパッドが外れるアクシデントがあったが、これに動じず、レース中盤までそのまま走行を続けた。路面が乾きはじめたためピットインし、ここでタイヤをインターミディエイトに履き替え、同時にニーパッドも交換。懸命な走りで13位でゴールした。

一方、チームメイトのP・エスパルガロは、5番グリッドからスタートし、オープニングラップを8番手で終了。その後リズムをつかんで激しいバトルを展開していたが、路面が乾きはじめたため17ラップ目にピットに戻ってマシンを交換した。ところがコースに復帰してまもなく第2コーナーで転倒。残念ながらそのままリタイアとなった。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(8位)

「非常に残念な結果となった。ドライならもっと強さを発揮することができたし、ウエットでも十分に戦えたので、もっといいレースができたはず。つまり普通のドライやウエットなら優勝を狙えたんだ。でも運の悪いことにコンディションが変化するレースになってしまった。あと2、3ラップ早くピットに戻っていたら、少しは良かったかもしれない。それよりも、再スタート後の僕の走りが遅すぎたことのほうが問題だ。なかなかマシンのフィーリングがつかめず、思い切った走りができなかった。ドビツィオーゾとクラッチローも同時にピットに入ったが、彼らは表彰台を獲得できた。なぜなのか、今はそれもわからない。タイヤのチョイスかもしれないし、もし違うものにしていたら、もっとひどい状態になっていたかもしれない。路面がもう少し濡れていたとしたら、もっと難しく、フィーリングももっと悪くなっていたかもしれない。それは誰にもわからないけど、難しいレースになってしまった」

J・ロレンソ選手談(15位)

「ウォームアップがあまりうまくいかなかったので、その時点ですでに、今回はトップ争いに加わることができないとわかった。実際には、ウォームアップのときよりは少し良くなっていたんだけれど、路面が乾きはじめて状況が変わり、とくにコーナー進入やコーナリング中でうまく走れずに順位を下げることになった。そのあとピットインをして、マシン交換を行ったが、もう少し早く交換していたほうが良かったのかもしれない」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「前回のオランダGP同様、またしても天候に翻弄されることとなってしまった。バレンティーノは正しいタイヤを選択してスタートしたが、レース後半になると路面が急速に乾き、マシン交換をしなければならなくなった。ウエットタイヤでは非常にすばらしい走りを見せていたのに、ピットインで順位を下げ、コースに復帰してからもなかなかペースが上がらなかった。ホルヘのほうも、難しいコンディションのなかでなかなかフィーリングをつかめなかった。次のオーストリアまでに、もっと力をつけて戻ってくる」

Monster Yamaha Tech 3
B・スミス選手談(13位)

「非常に厳しいレースだったけど、そのなかでベストを尽くして頑張ったよ。オープニングラップでヘルナンデスがぶつかってきて、ニーパッドが外れてしまったんだ。ニーパッドがないと、ドライでも大変だが、ウエットでは通常より厚いパッドを使っていただけに思った以上に大変だったんだ。タイミングを見計らってピットに戻り、インターミディエイトのタイヤを装着したマシンに交換し、同時にニーパッドもつけてもらった。これが大きな効果を発揮したけど、コースに復帰したときにはかなり離されてしたので、順位はここまでがやっとだった。獲得ポイントはわずか3ポイント。それに当然ながらトップ・サテライトを狙っていたので残念だ。そのなかでひとつだけ良かったことは、インターミディエイトでいいペースで走ることができたこと。一時は上位グループと同等のスピードも出ていたからね。今はあまり楽しい気分ではないけれど、少なくとも体は健康で充実した状態なので、ポジティブな気持ちで休暇を迎えたい。そして3週間、ハードワークを続け、もっと強くなってシーズン後半戦に臨みたい」

P・エスパルガロ選手談(DNF)

「昨日までずっといいパフォーマンスだっただけに、決勝がこのような結果になり残念だ。午前中のウォームアップもフィーリングは良かったが、レースになるとコンディショが変わってしまって思うような走りができず、序盤からポジションを落としてしまった。マルケスの後ろを走っているときに、彼と同時にマシン交換を決断したが、これがおそらく、今日のベストな戦略だったと思う。その結果マルクが優勝したのだから、僕は2位を獲得することができたはずなんだ… 大きな賭けに出れば、チャンスも多くなるがミスも起こりやすくなる。僕はアンラッキーなことにミスになってしまい、シーズン前半の締めくくりに初のリタイアを喫した。これは本当に悔しい結果だが、少なくともチャンピオンシップでは6位で、トップ・サテライトの座をキープしている。グランプリはこれから3週間の休みに入るが、僕は日本で鈴鹿8時間耐久レースでがんばってくるよ」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「非常に難しいコンディションになり、期待通りの形でシーズン前半戦を締めくくることができなかった。このコンディションが我々を後押しするものになってくれたかもしれないのに、十分に生かしきれなかったのだ。ポルは序盤で好調な走りを見せ、優勝したマルケスとともに適切なタイミングでピットに入った。ここまで非常にうまくレースを展開し十分なアドバンテージも築いていたのに、残念ながら、転倒を喫してしまった。終わってみればマルケスと2位との差がかなり大きく開いていたので、もしもポルが転倒していなければ表彰台に上っていた可能性が高い。常にベストを尽くして頑張ってきたにもかかわらず、彼はまだこのチームで表彰台に上っていないので、本当に残念だ。ブラッドリーは、ウイークを通じてあまり良いところがなかった。決勝も序盤から手間取っていたので、もっと早くピットに戻るべきだと思っていた。ところがインターミディエイトに交換しペースが上がって、ふたつポジションアップ。しかし最終的には13位でレースを終えることとなった。Monster Yamaha Tech 3は気持ちを切り替えて次のレースに臨む。ここまで頑張ってくれたチームのみんなに感謝したい。夏休みでリフレッシュして戻ってきてくれることを望んでいる」

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