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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月17日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦ドイツGP
■開催日:2016年7月16日(土)予選結果
■開催地:ザクセンリンク/ドイツ
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:40度
■PP:M・マルケス(1分21秒160)

REPORT

ロッシが3番手でフロントローを獲得!
エスパルガロは、好調をキープし予選5番手を獲得
ロレンソは転倒の影響で11番手

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシが、予選で3番手を獲得。チームメイトのJ・ロレンソは転倒があったにもかかわらずQ1を通過したが、Q2で再び転倒し、ラップタイムを短縮できず11位で決勝を迎える。

Q2でロッシは、最初にピットアウトしていった集団が出ていくのを待ってからコースイン。着実にスピードを上げ、3周目には3番手へ浮上した。残り時間が7分を切ったあたりでピットに戻ってタイヤを交換。2度目のアタックに臨んだが、運悪く前方を集団にふさがれてしまい、ラップタイムもポジションも、それ以上、上げることはできなかった。1分21秒666で3番手につき、明日の決勝はフロントローからスタートする。

一方のロレンソはQ1に出場し、1周目で2番手につけるも、他のペースが上がってくると一時3番手へ後退した。しかしその次のアタックでは1分21秒737へタイムを更新して一気にトップに浮上。その後はトップをキープしていたが、2番手に後退すると再びトップ奪還を狙いアタック。転倒してしまったが、2番手でQ2への進出を果たした。

続くQ2は、スペアマシンによる走行となったロレンソは、残り11分頃からアタックを開始し、1分22秒088まで上げ7番手に浮上してピットイン。タイヤ交換のあと上位浮上を目指して2度目のアタックに挑んだが、そのわずか2分後に転倒を喫してしまう。怪我はなかったものの再スタートはかなわず、ライバルがタイムを短縮する中、11番手となり、決勝は4列目から迎えることとなった。

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロが予選セッションで5位を獲得し、明日の決勝はセカンドローからスタートすることになった。

午前中に行われたフリープラクティス3では、合計23ラップを走行して5番手。3番手までコンマ1秒以下まで迫った。Q2でも好調を維持したエスパルガロは、フロントローとの差を0.072秒まで短縮して5番手を獲得した。決勝ではロケットスタートからトップサテライトを目指す。

一方、チームメイトのB・スミスは予選14番手。フリープラクティス3では順調にペースアップを続けていたが、終盤のタイムアタックではトップにコンマ3秒差まで近づきながら、その最後のセクションでミス。このラップでタイムを短縮できなかったことでQ1への出場が決定した。15分間におよぶ厳しい戦いに全力で臨んだが14番手に留まり、明日の決勝は5列目からのスタートとなる。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(予選3番手/1分21秒666)

「フロントローに残れたのは幸運だ。1回目のアタックで1分21秒6まで上がっていたので、2回目でさらに上げていこうと思っていたのに運悪く集団につかまってしまったからね。でもマシンのフィーリングは上々。フリープラクティスのなかでちょっとした調整を行ってからペースが上がっていたんだ。だからこそ2位を獲得できなかったことは残念。でも3位もOKだね」

J・ロレンソ選手談(予選11番手/1分22秒088)

「転倒は、コーナー進入のブレーキングがハードすぎたわけでもディープすぎたわけでもない。でもその前のラップでタイヤを十分にあたためることができなかったんだ。まっすぐに進入し、しかも決して強すぎないブレーキングだったにもかかわらずフロントが切れ込んでしまった。3回ものミスは僕にとって普通のことではないし、転倒したことも、その結果の順位も悔しいが、それ以外のところでは確かな進化を感じている。プラクティスを通じてマシンの状態が改善され、とくにQ1では新品タイヤでかなりいい走りができたと思っているよ。転倒したあのラップはおそらく、走り切っていれば1分21秒5か4を出せていたはずなんだ。Q2はさらに調整をを施して臨んだが、新品タイヤがあと1本しか残っていなかったため、9ラップほど走行したタイヤで走った。それでも、1分22秒0まで上げることができたのでチャンスがあると思っていたけど、新品タイヤを履いてすぐに転倒してしまった。11番グリッドは厳しい結果だが、やるしかないね」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「バレンティーノはいい仕事をした。前にも言った通り、ザクセンリンクは我々にとって決して楽なサーキットではないが、バレンティーノとチームが一丸となって、今日は正しい方向性を見つけて前進。その結果が3番手の獲得につながった。2回目のアタックでは集団につかまって十分に実力を発揮できなかったが、決勝で有利になるフロントローにつけることができたのだから問題はないだろう。とくにここザクセンリンクはオーバーテイクが難しいコースだからね。一方のホルヘはとてもアンラッキーだった。予選中に2回も転倒してしまったけれど、そのなかで大きな怪我がなかったことは幸いだった。彼のマシンを準備するため、チームはこれから長い夜を迎えることになる。そして午前中のウォームアップで一歩前進を目指す。あまり良くはなさそうな天気は、厳しいチャレンジのなかで大きな鍵を握ることになるだろう」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(予選5番手/1分21秒738)

「予選はとてもうまくいって、今季最高に近づいた。ザクセンリンクはとくにコース幅が狭く、オーバーテイクが難しいので、2列目からスタートできれば非常に有利なんだ。このことが、今回も手ごわい存在になっているドゥカティ勢との差を広げることに役立ってくれると期待しているよ。僕のペースは安定していて、マシンのフィーリングもとてもいい。決勝は長くて厳しい戦いになるだろうが、チャンスがあると思うのでとても楽しみ。目標は、全力を出し切ってトップサテライトのポジションを獲得し、絶好の形でシーズン前半を終了すること。天候については状況を見守るしかないが、どうなったとしても決勝をエンジョイしたい」

B・スミス選手談(予選14番手/1分21秒994)

「残念ながら、予選14番手と今日は計画通りには進まなかった。自らに厳しい戦いを強いることになってしまったが、明日の決勝は不利な状況だけどベストを尽くしたい。フリープラクティス3では、終盤でミスをおかしてQ2進出を逃してしまった。でもQ1で1分21秒9を出すことができたので、もしもQ2を走っていたとすればかなりいいところまでいけたはずなんだ。今シーズンは非常に激しい接近戦で、コンマ1秒の差で、ポジションは3、4台の違いが出てしまう。セッティングは十分に良くなってきているけれど、午後の暑い時間帯ではいくつか課題が残っているのでまだまだ作業が必要。明日までに、とくにコーナーの進入速度を上げることが目標だ。ウォームアップでそれを試し決勝に臨みたい。フルタンクでの走行にも、またレース距離を走り終わったあとのタイヤにも満足している。決勝は30ラップと長いのだから、あきらめずに挽回したい」

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