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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月8日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2016年5月8日(日)決勝結果
■開催地:フランス/ル・マン(4.185km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:35度
■PP:J・ロレンソ(1分31秒975/ヤマハ)
■FF:V・ロッシ(1分33秒293/ヤマハ)

REPORT

ロレンソが今シーズン2勝目でランキングトップへ浮上!
ロッシは2位表彰台を獲得、エスパルガロは5位入賞

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソが、ポールポジションから今シーズン2度目の優勝を果たし、ランキングトップに浮上。V・ロッシは、7番グリッドから見事な追い上げで、2位でチェッカーを受け、20ポイントを獲得した。

ロレンソは、ポールポジションからホールショットを決めると、1周目で0.4秒のアドバンテージを築く。さらにペースを上げたロレンソは、追随するドゥカティのA・イアンノーネ、A・ドビツィオーゾを引き離していった。5ラップを終え、前方も後方もクリアになると、1分33秒台のハイペースで走行しながら、後続との差を一気に2秒以上に拡大。その後も順調に走行を続け、ポール・トゥ・フィニッシュの完璧な勝利とともに、M・マルケス(ホンダ)を抜いてランキングトップ浮上した。

ロッシは、スタートで7番グリッドから6番手に上がり、オープニングラップはMonster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロ、B・スミスとバトル。この2人をパスしたあと、3ラップ目にはA・エスパルガロ(スズキ)を捉え5 番手へ。さらにペースを上げて1分33秒293のファステストラップを記録するなど、マルケスとの差を縮めていった。

8ラップ目にイアンノーネの転倒があり、4番手へ浮上したロッシは、ファンの大声援を受けながら9ラップ目にマルケスに勝負を仕掛けかわすと、さらにドビツィオーゾも捉え2番手に浮上する。マルケスとドビツィオーゾが懸命に追ってきたが、第7コーナーでともに転倒し、ロッシは単独走行となる。この時点でロレンソとの差は5.2秒に開いており、これを詰めることはできなかったが、3番手のM・ビニャーレス(スズキ)とのアドバンテージをキープし2位でゴールした。

これにより、ロレンソは25ポイント、ロッシは20ポイントを加算。ロレンソが合計90ポイントとなり、2位のマルケスに5ポイント差のランキングトップ。ロッシは合計78ポイントで3位をキープし、マルケスを7ポイント差で追う。

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロが、今季最高の5位を獲得した。午前中のウォームアップ・セッションで3番手につけ、自信をもって臨んだ決勝。グリッド2列目から好スタートを切り、ファクトリー・マシンと競り合いながら3番手で第1コーナーに進入した。しかし、4ラップ目にコーナーではらんでしまい8番手まで後退するが、その後も集中を切らさず周回を重ね、21ラップ目にA・エスパルガロ(スズキ)を捉えて5番手に浮上。残りの7ラップではアドバンテージを拡大し5位でチェッカーを受けた。

グリッド2列目からスタートしたB・スミスは、オープニングラップを8番手で終了。その後はリズムをつかんで順調に走行を続け、レース中盤には7番手に上がった。しかし、それから7ラップ後の第5コーナーで転倒しリタイアとなった。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(優勝)

「優勝できてとてもうれしいよ! 今回は完璧だった。決勝ではマルケスも優勝候補の1人で、2位か3位に入ってくるはずだった。つまり、ランキングトップは依然として彼のものだと思っていたんだ。ところが彼は転倒した。今日のレースでランキング上位の3人が、ノーポイントか、あるいは非常に少ないポイントで終わっており、戦いもまたやり直しになった。でもそのなかで僕は今、5ポイントをリードしている!」

V・ロッシ選手談(2位)

「スタートは最悪で、序盤は大変だった。ペース自体はとても良かったので、その後はプッシュすることができたんだけど、こんなときはミスもおかしやすい。だから焦らず、マルケスとドビツィオーゾを追ったんだ。追いついた頃には僕のペースはさらに速くなっており、かわすことに成功した。予選7番手からの2位獲得だから、とてもうれしいよ。しかも20ポイントを獲得できたことはとても大きな意味がある。これでチャンピオンシップではホルヘと12ポイント差、マルクと7ポイント差になった。僕は今、3番手だから、これからも集中していかなければならない。まずはムジェロでベストを尽くす」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「チームにとってパーフェクトな一日。昨日の時点で、ホルヘ、バレンティーノの好成績を予想できたが、今日はチームとライダーがともに協力し、集中して仕事に取り組み、それを現実した。昨年同様、ホルヘは、完璧なスタートからトップをキープ。非の打ちどころのないレースで勝利し、ランキングでもリードした。バレンティーノは序盤で遅れたが、その後は、持ち前の強さと賢明さで、価値ある2位を手中にした。今回もチームの全員に感謝しなければならない。みんなのおかげで、チャンピオンシップで優位に立ち、ホーム・レース、ムジェロを迎えることができる」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(5位)

「プラクティスが好調だったし、5位はうれしいよ。本当ならもっとトップに近づきたかったけれど今回もまたサテライト勢のトップに立つことができたから満足している。Moto2後のコースは滑りやすく、とくに加速ではスライドが激しくなり大変だった。しかも、ブレーキングが思うようにならず、何度もミスをしたりはらんだりしていたんだ。朝のウォームアップ・セッションは絶好調だったのに、決勝になると同じようにはいかず、フィーリングも変わっていたし、ペースも十分に上げることができなかった。だから残念な気持ちも残っているけれど、チームのホーム・レースで最大限、努力したことは間違いない。ランキングでは残念ながら順位を下げたが、依然としてマーベリックに僅差の6位につけている。ムジェロは大好きなコースなので、次が待ち遠しいね」

B・スミス選手談(DNF)

「プラクティスが好調だったので、今季最高の結果を期待できただけに残念で仕方がない。スタートはうまくいって、最初の10ラップまではとても順調だった。しかし、ペドロサと競り合うなかで遅れ、コースアウトもしてしまった。でもまたリズムをつかみ、ラップタイムも上がって、アレイシとポルに少しずつ迫っていたんだけれど、おそらく限界に近づいていたのだろう。フロントタイヤの挙動が激しくなっていたなかでコーナー・スピードを上げ過ぎ転倒してしまった。とても悔しかったが、それ以上にチームに申し訳ない気持ちでいっぱい。彼らはとても頑張ってくれていたので、一緒に好成績を祝いたかった。でもあの瞬間までは本当に順調だったし、プラクティスも以前のレースとは比べものにならないほどうまくいっていたんだ。次のムジェロは好きなコースのひとつで、自信をもって走ることができる。今回のデータをプラスし、より良いマシンに仕上げて臨みたい」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「正直なところ、うれしさと悔しさが半々。でも、このホーム・レースで2人がベストを尽くしてくれたことは間違いない。フランスGPのグリッドで、彼らが2列目に並んだことを誇りに思っている。しかも朝のウォームアップも順調で、とくにポルは大健闘。このときすでに、好成績獲得を確信できた。ポルはウイークを通じて好調を維持。決勝でも最終ラップまで全力でプッシュし続けた。トップ・サテライト獲得と同時にランキング争いにも大いに貢献した彼に感謝したい。

ブラッドリーにとっては、今回がベストレースになるはずだった。予選もすばらしく、決勝もコンスタントなペースをキープし順調だったが、残念なのは、後続を十分に引き離していたのにプッシュしたことだ。でも今後、必ず取り返してくれると信じているし、何より、ふたりが健康な状態でいることが最も大切だ。次のムジェロは、2人とも得意なコースなので、今度は2人揃って好成績を獲得してくれるだろう」

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