ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.18 11月8日 バレンシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2015年11月6日(金)1日目フリー走行、7日(土)予選、8日(日)決勝
CIRCUIT DATA
■開催地:スペイン/バレンシア
■開設:1999年
■コース長:4.005km
■サーキットレコードラップ:1分31秒515(2014年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:1分30秒237(2013年:M・マルケス)
■2014年の優勝者:M・マルケス
REPORT
二人のヤマハライダーが、タイトルを賭け最終戦に臨む
Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとJ・ロレンソは、2015シーズンの最終戦、バレンシアGPでの一騎打ちを前に準備を整えている。今週末、スペインはリカルド・トルモ・サーキットにおいて、二人のうちどちらかがチャンピオンに決定する。
Movistar Yamaha MotoGPは、スペインで行われるシーズン最終戦、バレンシアGPに向け、マレーシアからヨーロッパへ。わずか7ポイント差でチャンピオン争いを展開中の両ライダーは、日曜日の激しいバトルに向けて万全の体制で挑む。
厳しい3連戦を終えてスペインへ戻ったロッシは、自己通算10回目、最高峰クラスで8回目となる世界選手権タイトルを目指す。バレンシアのコースは得意なコースではないものの過去には好成績を残しており、2003年と2004年は最高峰クラスで優勝。2002年、2009年、2014年は2位。2005年、2008年、2010年は3位を獲得してきた。
一方、3連戦で大活躍し、ホームグランプリでの最終戦に挑むロレンソは、表彰台に上ってファンを喜ばせ、自己通算5回目、MotoGPで3回目のタイトル獲得に臨む。ここバレンシアでは2010年と2013年に優勝、2009年に3位を獲得している。
リカルド・トルモ・サーキットは全長4.0km。1999年に完成し、2002年から最終戦の舞台となった。毎年、多くの観客を集めることで知られており、チャンピオン争いに決着がつく今年は、ファンにとって「必ず行かなければならない場所」になっている。
COMMENT
V・ロッシ選手談
「非常に緊張感のある、重要な一戦になるだろう。僕はただ、コース上の戦いだけに集中したい。目標は、チームとともに最大限、努力し、すべてのセッションを最善の方法で進め、日曜日の決勝で十分に自分自身を表現できるようにすること。今もCASの決定を待っている状況だが、通常のレースが行われ、ホルヘと同じ条件でタイトル争いができるよう期待している。バレンシアにはたくさんのファンが見に来てくれるだろう。僕はそれをとても楽しみにしているんだ。ベストを尽くすよ」
J・ロレンソ選手談
「とても忙しくてエキサイティングなシーズンを過ごし、ついに最終戦のバレンシアへとやって来た。前回のマレーシアでは好成績でポイントを少し挽回できたが、そのことはすべて過去のこととして、今は非常に厳しい最後の戦いに集中したい。地元のファンのみんなに支えてもらって、素晴らしいレースができるよう望むだけ。ホーム・レースではこれまでの3回とも優勝しているので、4回目のバレンシアもそうなれば最高。いつもファンの温かさを感じていて、今回もレースを楽しむことができると信じている。タイトルを獲るために、コースのなかで僕の力のすべてをぶつけるよ」
M・メレガリ、モビスター、チーム・ディレクター談
「最終戦出場のためバレンシアへ向けて出発。シーズンの終わりが、いよいよ目の前まで迫ってきた。ここで“トリプル・クラウン”が正式に決定するということで、ヤマハにとっては非常に重要な一戦になる。ファンの皆さんは間違いなく、二人のうちどちらがライダー・タイトルを獲得するかに興味津々だろう。バレンティーノもホルヘも絶好調なので、いつも通り互いに全力を尽くして戦うだろう。チームもライダーたちも、シーズンを通して素晴らしい仕事を続けてきた。そしてこの最終戦でも同様に、すべてを賭けて戦う。それだけのことだ。金曜日の初日からしっかりと手ごたえをつかみ、順調に準備を進めて、ふたりがそれぞれベストの形で最終戦を終えられるよう望んでいる」