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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月12日 アメリカズ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦アメリカズGP
■開催日:2015年4月12日(日)決勝結果
■開催地:テキサス州オースティン/サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(5.513km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:36度
■PP:M・マルケス (2分02秒135/ホンダ)
■FL:A・イアンノーネ (2分04秒251/ドゥカティ)

REPORT

ロッシが2戦連続表彰台、ランキングトップをキープ

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシが3位を獲得。チームメイトのJ・ロレンソは、体調不良で万全のコンディションではなかったにもかかわらず力強い走りを披露し、ロッシに続く4位獲得と健闘した。

Circuit of The Americas (COTA)でのレースウイーク中は様々なハプニングがあったが、決勝日もその例外ではなかった。天候に恵まれドライコンディションでのレースを目前にしながら、ウォームアップ直前に第3コーナーに不具合が見つかった。このためスタート時間を遅らせ、コース処理のために37分間を費やしたあと、予定通り21ラップの決勝が行われた。

4番グリッドからスタートしたロッシは、すぐさま3位へ浮上してトップグループのM・マルケス(ホンダ)とA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)を追っていく。7ラップ目にはドビツィオーゾの背後について何度も順位を入れ替えるハードバトルを展開。そしてその翌周には抜き去って2位へ浮上した。さらにトップのマルケスに照準を定めて追い上げを開始するが、なかなか差を詰められないまま、再びドビツィオーゾと競り合うこととなり、最後の6ラップで抜き返されて3位へ。その後もプッシュを続けたが、フロントタイヤを消耗もありペースを上げられず、再度逆転はならなかった。最終的にはトップから3.120秒遅れて3位でゴール。

一方のロレンソは絶好のスタートを切ったあと、第1コーナーで集団に飲み込まれて5位へ後退。トップグループを目標に挽回を図るなかでA・イアンノーネ(ドゥカティ)に追い上げられ、一度は先行を許したものの遅れずについて行きながらB・スミスにも近づいていった。そして10ラップ目にスミスをパスして5位へ復帰。さらにプッシュし続けて残り4ラップでイアンノーネにチャージ。その次のラップではYZR-M1の機敏さを最大限に生かして、あっさりと抜き去り4位へ浮上した。この時点で3位のロッシからは2.705秒離されていたため、ロレンソは後方との差を計りながら4位獲得を確実にすることに集中しチェッカー。トップとの差は6.682秒だった。

シリーズポイントでは、16ポイントを加算して合計41ポイントとしたロッシがランキングトップをキープ。ロレンソは合計26ポイントでランキング5位。

スミスがサテライト勢トップを獲得

Monster Yamaha Tech 3のB・スミスが6位獲得と健闘し、サテライト勢のトップに輝いた。21ラップで行われた決勝は、第3コーナーに不具合がありスタートが遅れ、現地時間14時37分に再開。スミスはグリッド10位から飛び出してアウト側から回り込み、6台を抜き去って第1コーナーを4位で立ちあがる。その後も強気の姿勢をくずさず、ハイペースをキープしてトップグループに食らいついた。レース中盤までに6位に後退したものの、最後まで気迫あふれる走りで懸命にプッシュし続け、サテライトでトップのポジションを守りきってチェッカーを受けた。トップとの差は10.557秒だった。2戦を終えて合計18ポイントを獲得しランキングは6位。次のアルゼンチンではさらにパワーアップを目指す。

一方のP・エスパルガロもチームメイトとともにサテライトのトップを狙っていたが、1周目の第11コーナーで他車と接触して転倒しリタイアとなった。朝のウォームアップでは、ウエットコンディションのなかで5位を獲得。希望をもって臨んだ決勝だったが、残念な結果に終わった。しかし気力は失っておらず、アルゼンチンで雪辱を期す。

Athinà Forward Yamahaは厳しい戦い

Athinà Forward YamahaのS・ブラドルは他車と接触して転倒リタイア。チームメイトのL・バズは17位でチェッカーを受けた。

ブラドルはグリッド4列目から好スタートを切り、トップ10へ。J・ミラーとオープンクラスのトップを競いながらも、接触して転倒してしまった。すぐに起き上がったものの再スタートはかなわず、そのままリタイアとなった。

一方のバズは予選20位からのスタート。序盤は厳しい状況が続いたが徐々にペースをつかんでポイント圏内を目指していた。ところが後半になってフロントのグリップが低下してペースが上がらず、17位でチェッカーとなった。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケスRepsol Honda TeamHonda43'47.150
2 A・ドビツィオーゾDucati TeamDucati+2.354
3 V・ロッシMovistar Yamaha MotoGPYamaha+3.120
4 J・ロレンソMovistar Yamaha MotoGPYamaha+6.682
5 A・イアンノーネDucati TeamDucati+7.584
6 B・スミスMonster Yamaha Tech 3Yamaha+10.557
7 C・クラッチローCWM LCR HondaHonda+16.967
8 A・エスパルガロTeam SUZUKI ECSTARSuzuki+19.025
9 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTARSuzuki+38.570
10 D・ペトルッチPramac RacingDucati+41.796
11 青山博一Repsol Honda TeamHonda+47.199
12 H・バルベラAvintia RacingDucati+47.339
13 N・ヘイデンAspar MotoGP TeamHonda+56.484
14 J・ミラーCWM LCR HondaHonda+56.731
15 A・バウティスタAprilia Racing Team GresiniAprilia+57.372
16 E・ラバティAspar MotoGP TeamHonda+58.898
17 L・バズ Athinà Forward YamahaYamaha+1'08.787
18 A・デ・アンジェリスOcto IodaRacing TeamART+1'22.236

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 V・ロッシYamaha 41
2 A・ドビツィオーゾDucati 40
3 M・マルケスHonda 36
4 A・イアンノーネDucati 27
5 J・ロレンソYamaha 26
6 B・スミスYamaha 18
12 P・エスパルガロYamaha 7

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1Yamaha 41
2 Ducati 40
3 Honda 36
4 Suzuki 13
4 Aprilia 1

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(3位)

「ウイーク初日の時点で表彰台獲得を目標にしていたので、その後の3日間の経過にとても満足している。このサーキットは僕らにとって相性の良くない場所だけれど、ウイーク全体を見れば、すべてのセッションで4位や5位に入っていたし、ウエットコンディションでもそれほど悪くはなかった。完璧を求めるならドビツィオーゾを倒さなければならなかったんだけれど、残念ながら彼のほうがちょっとだけ速く、攻め込むチャンスを与えてもらえなかった。それに6ラップか7ラップにわたって激しくプッシュしすぎたので、そのあとは少しおとなしく走らなければならなかったんだ。いろいろな原因が重なって、フロントタイヤを消耗してしまったからね。2013年も2014年も同じような状況だったが、今年は幸い、ブリヂストンが硬めのコンパウンドのものを提供してくれた。おかげで最後まで走り切ることができたわけだけれど、ダメージも大きかったんだ。ドビツィオーゾが言うには、第12コーナーでのオーバーテイクはかなりリスキーだったとのこと。僕のほうは、マシンからそのようなことを感じることはなかったし、むしろマージンを持って走っていると思っていた。確かに激しく接近して抜き差ししたけれど、十分なスペースを保っていたんだ」

J・ロレンソ選手談(4位)

「気管支炎で体調が悪く、抗生物質を飲んでいたこともあって、僕にとってはとても厳しいレースだった。そのなかで自分にできることを最大限にやれたと思っているよ。僕自身の体調不良に加えてマシンのほうも、コースのいくつかの場所、とくにストレートではまだまだ力が足りなかった。初戦のカタールに続いて今回もまた、問題を克服できずに終わったことは残念だが、ベストは尽くしたつもりだ。次のアルゼンチンまでには病気を治して万全の状態で臨みたい。去年は良いレースができた場所だから楽しみにしているよ。マシンの調子も少しずつ上がってきているので、あとは僕自身の体調管理。楽しんで走ることのできるアルゼンチンが待ち遠しい」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「午前中のコースコンディションのせいで、通常の進め方とは違って、決勝でのセッティングがうまく機能するかどうかをチェックすることができなかった。それでタイヤの耐久性をしっかり把握できないまま出走することになってしまった。これについてはウイークを通しての課題だったので不安もあったが、出てきた結果はとても良く、表彰台獲得は去年に比べて格段の進歩だ。一方、ホルヘにとっては非常に厳しい戦いだった。金曜日からずっと気管支炎が治らず、体調が万全でないなかで本来の実力を出し切ることができなかった。今は、次のアルゼンチンに照準を合わせている。チームとしては、バレンティーノがチャンピオンシップをリードして第2戦を終えたことでモチベーションが高まっている」

Monster Yamaha Tech 3
B・スミス選手談(6位)

「素晴らしいレース。結果にも大満足だ。スタートがうまくいって、10位から4位までジャンプアップできたのは自分でも驚きだ。集団の外側から回り込むというリスクが報われた結果だった。以前の経験から学び、みんながイン側へと殺到する様子を見ていたので、今日はアウト側に賭けてみたというわけだ。そのあとはトップグループについて5ラップほど快適に走ることができた。でもマルクがアンドレアをパスしたときに、わずかにペースが落ちてしまったんだ。トップグループについて行くことに必死になり過ぎて、ある瞬間、トラクション・コントロール・マップの変更を忘れてしまった。それでタイヤが熱くなりすぎてペースを上げられなくなった。いずれにしても今日の自分の走りには満足できたし6位はとてもうれしい結果。サテライト勢のトップだし、トップから10秒差というのは今までで最高だよ。今は次のアルゼンチンが楽しみで仕方がない。去年は苦戦したけれど、今年の新しいM1とブリヂストンタイヤが強さを発揮してくれるだろう。ヤマハに合ったコースなので、ここまでの勢いをそのままに次回も好調を維持したい」

P・エスパルガロ選手談(DNF)

「当然ながら、非常に残念な結果。とても奇妙なウイークだったにもかかわらず、僕らはそれまで常に上位7位までに入っていた。そして予選こそ計画通りとはいかなかったけれども、依然として好成績を狙う自信は持っていたんだ。アクシデントについては、僕らにはどうすることもできない。悔しさを隠すことはできないけれど、ただ前を見て努力することしかできないんだ。本来なら素晴らしい一日になるはずだったのに、自分たちにはどうすることもできない事情でこのような残念な結果になってしまった。今は次のアルゼンチンへ目を向け、上位を目指すだけ」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「ふたりのライダーのうち、ひとりが辛い思いをしているのだから、チーム・マネジャーとしては心から喜ぶことはできない。それでももちろん、ブラッドリーの活躍は素晴らしいと思っている。昨日の予選では技術的な問題が出てしまい、本来の実力を出し切ることができなかったが、自信を失うことなく、今日は見事なスタートを見せてくれた。彼のスタートはいつも素晴らしいが、今日はMotoGPのキャリアのなかのベストと言ってもいいものだ。さらにそのあともファクトリーライダーたちに懸命について行き、バレンティーノとはレースの半分以上を一緒に戦ったのだ。非常に印象的な光景だったし、彼も多くを学んだことだろう。我々にとってはファクトリー勢にできる限り近づくことが目標で、それがひとつの重要な評価基準になっている。ブラッドリーは大きな仕事を成し遂げ、トップとの差を最小限に縮めることができたし、カルの前でゴールするというもうひとつのミッションも達成した。ポルの速さはチームの誰もが理解しており、今回は大いに楽しみにしていた。当然ながら彼は非常に悔しがっているが、レースにおいてはときにこのようなことが起こるものだ。我々は彼のここまでの成長を喜び、これからもともに頑張っていく。彼もトップに近づくだけの力は持っているので、次回に期待したい。我がチームのマシンがトップ・サテライトに輝き、ブラッドリーはランキング6位でチーム・ランキングは4位。そう考えれば、まるで今日の天気のように、すべてが最高だ! 次回はふたりのライダーで戦いたい」 

Athinà Forward Yamaha
L・バズ選手談(17位)

「想像していたようなレースはできなかった。スタートもあまりうまくいかなかったが、そのあとはすぐにペースを上げることができて前との差を縮めていった。ペースが良かったので、前半まではしっかりついて行くことができたんだ。ところが後半になってフロントのグリップが落ちてきて、終盤はとても苦しい状況だった。でも完走できたことは満足している。ポイント圏内まであと少し。今週もまた多くを学び、次のレースに向けてのよいスタートが切れそうだ」

S・ブラドル選手談(DNF)

「最悪の終わり方…。スタートはとてもうまくいって、ペースも上がっていたのでオープンクラスのトップを狙えると確信していた。ミラーとしばらく互いに競り合い、第1コーナーで前へ出たと思ったとたんに後ろから追突されて転倒してしまった。とても好調だっただけに本当に悔しい結果。前回のカタールのあと、今日まで懸命に仕事に取り組んできた。確実に前進できていると思っているので、次のアルゼンチンに集中していきたい」

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