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レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月25日 マレーシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦マレーシアGP
■開催日:2015年10月23日(金)フリー走行総合結果
■開催地:マレーシア/セパン(5.548km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:35度 ■路面温度:47度

REPORT

ロレンソが初日トップタイム、Movistar Yamaha MotoGPが好調なスタート

アジア、オセアニアを周る3連戦の最終レース、第17戦マレーシアGPのフリープラクティスがセパン・インターナショナル・サーキットで始まった。Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソは初日のファステスト・タイムを記録。チームメイトのV・ロッシは5位で初日を終了。

シーズンは残り2戦。Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、フリープラクティスで好調ぶりを披露した。

午前中はコースがややかすみがかった状態。気温が比較的、低かったこともあり、ふたりは順調に作業をこなしていった。なかでもランキングトップのロッシとの差を何としても縮めたいロレンソは、すべてのセッションで全力投球。そして第1セッションはスタートの合図とともにピットを飛び出して、2分00秒622を記録して2位につけた。午後も好天が続いたため気温が高くなったが、決勝日にもほぼ同様のコンディションが想定されることから、この時間帯を利用してセッティングの完璧化に集中。大きな問題はなく、ラップタイムを2分00秒246まで更新してトップに立った。2位との差は0.047秒。

一方のロッシにとっては、今回が最初の‘マッチポイント’。第16戦終了時点で11ポイントをリードしており、マレーシアGPの結果によっては、そのままチャンピオンが決定する可能性もある。そのチャンスに賭けるロッシは、45分間のセッションを最大限に活用して2分00秒915のベストラップ。4位につけて第1セッションを終了した。午後の第2セッションでも引き続きセッティング向上に取り組み、タイヤとマシンとのコンビネーションをいくつか試しながらライディング・スタイルとの相性を探ってゆく。そして暑さのなかで疲れも見せずに懸命に走行を続けたものの、ラップタイムは2分01秒305に留まり、午前中のタイムを更新することができなかった。ロレンソとの差は0.669秒。総合順位で5位となった。

Monster Yamaha Tech3がフリープラクティスを開始

Monster Yamaha Tech3のP・エスパルガロは、フリープラクティス初日に総合13位。第1セッションではさまざまなセッティングを試しながら、トータル18ラップを走行して13番手。午後からの第2セッションでもハードワークを続け、その最終ラップには、午前中のタイムを0.409秒更新する2分01秒850のベストタイムを記録。明日のフリープラクティス第3セッションでさらに進化を目指し、午後からの公式予選に備える。

エスパルガロのチームメイトのB・スミスは、エスパルガロに続く14位。第1セッションが始まるやスミスは、セパン・サーキットの特徴に合わせてベース・セッティングの変更に取り掛かり、セッションを15位で終了。手ごたえをつかんで第2セッションに臨み、出場ライダー中、最高の全19ラップを走破して2分02秒101を記録した。

Forward Racing、セッティングに専念

Forward RacingのL・バズとT・エリアスは、高温多湿なセパン・サーキットと格闘しながら、適切なセッティングを見つけるための作業に取り組んだ。

バズは第1セッションでグリップ不足と電子制御システムに悩まされ、初日を2分03秒429の22位で終えた。明日の予選では、オープンクラスのライバルたちとの差を縮めることが目標。

一方のエリアスは、第2セッションで2分03秒710を記録して23位。第1セッションは暑さに苦しんだが、第2セッションではリズムをつかみコンマ8秒近く短縮した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 2'00.246
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2'00.293
3 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 2'00.472
4 A・イアンノーネ Ducati Team Ducati 2'00.486
5 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 2'00.915
6 C・クラッチロー CWM LCR Honda Honda 2'01.039
7 A・エスパルガロ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2'01.058
8 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 2'01.127
9 S・レディング Estrella Galicia 0.0Marc VDS Honda 2'01.218
10 D・ペトルッチ Octo Pramac Racing Ducati 2'01.598
11 H・バルベラ Avinta Racing Ducati 2'01.616
12 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2'01.796
13 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech3 Yamaha 2'01.850
14 B・スミス Monster Yamaha Tech3 Yamaha 2'02.101
15 S・ブラドル Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 2'02.118
16 E・ラバティ Aspar MotoGP Team Honda 2'02.426
17 N・ヘイデン Aspar MotoGP Team Honda 2'02.427
18 Y・ヘルナンデス Octo Pramac Racing Ducati 2'02.554
19 A・バウティスタ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 2'02.626
20 J・ミラー CWM LCR Honda Honda 2'03.136
21 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Ducati 2'03.394
22 L・バズ Forward Racing Yamaha 2'03.429
23 T・エリアス Forward Racing Yamaha 2'03.710
24 A・ウエスト AB Motoracing Honda 2'04.892
25 D・カドリン E-Motion IodaRacing Team ART 2'06.962

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合1番手/2分00秒246)

「マシン・セッティングが非常に順調。新品タイヤでもユーズドでもペースが良く、あとは細かいところを調整するだけで良さそうだ。午後はとても暑くて大変だったけれど、明日の天候によっては、さらにセッティングを煮詰めていってラップタイムの向上も狙えるかもしれない」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合5番手/2分00秒915)

「午前中は絶好調。午後も最後のピットアウトまでは、とても順調に走れていたんだ。どこまで行けるか可能性を追求するために、まずハード・コンパウンドをテスト。次に柔らかめを履いたら、これがあまりうまくいかなかった。それで結局は、自分のポテンシャルを把握できないまま終わってしまったというわけなんだ。明日の午前中に、今度はミディアムを試して今のレベルを確かめたい。今日の結果が予選に影響するかどうかは、まだわからないが、激しい振動がマシンからくるのか、それともタイヤなのかをはっきりさせることが重要。タイヤはあと1セット残っているので解決できると思う」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「マレーシアGPは好調なスタート。午前中は比較的気温が低かったこともあり、ふたりとも非常に速く、ラップタイムもとても良かった。午後もホルヘは順調に前進。ペースが良く、トップタイムを記録することができたので、ここまでの状況を見れば決勝でも好結果が期待できるだろう。バレンティーノのほうは、第2セッションでソフト・コンパウンドのタイヤに手間取っていたので、これについては明日もテストを続ける必要がある。とは言え、硬めのタイヤではペース良く走れていたので、彼自身もチームもまったく不安は感じていない。今夜も夜を徹して作業を続け、さらにマシンを磨き上げ、ホットな予選セッションに臨みたい」

Monster Yamaha Tech3
P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合13番手/2分01秒850)

「思い通りのスタートというわけにはいかなかった。でも今日は、さまざまなセッティングをテストするにはベストの日だったんだ。ウイークのなかでも初日は、コースのグリップ・レベルが低いせいもあって苦労させられることが多い。だから今回は、初日に少し時間を割いて、マシンに関していろいろなものを試すことにしたんだ。おかげでたくさんのデータを収集することができたので、これからそれを分析して、進むべき方向性を探っていく。いずれにしても自信はあるんだ。前回のフィリップアイランド同様、路面のグリップ・レベルが上がってくれば状況は好転する。そうなれば上位との差を縮めることができるよ。今は明日のプラクティス・セッション、予選に備えてハードワークを続けるだけ」

B・スミス選手談(フリー走行総合14番手/2分02秒101)

「好きなコースに戻ってくることができてうれしいよ。ここでは走りをエンジョイできるんだ。ところが今日は、いつものようにはいかなかった。そして正直に言うけれど、明日以降に向けて、やるべきことがまだたくさん残っている。午前中のセッションが始まってすぐに、マシンに対する自信やフィーリングがいつもとは違うことがわかった。2月のテストがあんなに順調だったのに、どうしてこのようなことになってしまったのか理解できないんだ。そして結局、今日は2分2秒の壁を破ることができなかった。もちろん、希望にも目標にも届かなかった。でも幸い、あるひとつのポイントで苦しんでいるのではなく、マシンを全体的に改良していけばいいので、解決策は見つけやすいんだ。そして第2セッションの終盤になると、いくらか改善されたんだけれど、まだ課題が残ったということ。今日はセッティングの方向性を見つけ出すために非常にたくさんのテストを行った。これからデータをよく分析し、やるべきことを探していく。厳しいスタートになってしまったけれど、明日は必ず本来の強さを取り戻すよ」

Forward Racing
L・バズ選手談(フリー走行総合22番手/2分03秒429)

「2月のテストのときとはコンディションがまったく違っていたので、第1セッションはなかなか慣れずに苦労した。午後になると、またコンディションが変化してしまい、グリップ不足を感じてハードにプッシュすることができなかったんだ。明日以降も、ただひたすら努力を続けるだけ。当面の目標は、予選でラップタイムを更新すること」

T・エリアス選手談(フリー走行総合23番手/2分03秒710)

「フリープラクティスのなかで新しいものを試したんだ。僕はオフシーズンのテストに参加していなかった分、遅れているので、今日は1日中、セッティングに集中したよ。セパンは大好きなコースで僕のライディング・スタイルにも合っているので、きっといい走りができると思う。まずはグリップ感をつかむことが重要」

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