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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 10月18日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦オーストラリアGP
■開催日:2015年10月17日(土)予選結果
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド(4.448km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度 ■路面温度:41度
FL:M・マルケス(1分28秒364/ホンダ)

REPORT

ロレンソが3位フロントロウ、ロッシは7位3列目

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソが、フィリップアイランドで順調な走りを見せて予選3位を獲得。チームメイトのV・ロッシも果敢に攻めて7位につけた。

晴天に恵まれたが寒さも感じられたフィリップアイランド。Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソは予選3位。チームメイトのV・ロッシは7位となった。

フィリップアイランドのラップレコード、1分27秒899を持つロレンソは、15分間の予選セッションに自信を持って臨み、最初のアタックで1分29秒034を記録して2位とした。2ラップ目にはライバルたちがペースを上げたため3位に後退するも、今回も2回のピットインを行う作戦をとり、残り9分で1度目のマシン交換。1分半でコースに復帰すると、次のアタックで1分28秒839へ更新した。これで再び2位に上げたが、まもなくA・イアンノーネ(ドゥカティ)が先行。2度目のピットインは残り2分半。この間に4位まで後退したロレンソは最後のアタックで激しくプッシュして1分28秒680。これで再び2位へと浮上したが、次の瞬間、イアンノーネが上回り、ロレンソは3位へ後退した。

一方、フィリップアイランドで7回目の優勝を目指すロッシは、集団の流れに加わりピットアウト。最初のアタックで1分30秒023を記録して3位につけたあと、6位に後退した。2ラップ目には1分29秒235へ短縮したものの順位は7位へ後退。ここで8分強を残してピットに戻った。

タイヤを交換し、4分半を残して素早くコースに復帰。そして1分29秒014へ更新して6位に上げたあと、もう1周のチャンスがあったが、それ以上にタイムを短縮することができず7位となった。

エスパルガロが3列目スタート

Monster Yamaha Tech3のP・エスパルガロが、グリッド3列目を獲得。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは16位に留まりQP1へ。それでもフリープラクティス第4セッションで5位と好調ぶりを見せ、自信をつけて15分間のタイムアタックに臨んだ。そして1分29秒647の好タイムを記録したあとピットに戻り、QP2に備えてタイヤを温存。QP2では最初のアタックで1分29秒222へ更新し、さらに短縮を目指したが、そのまま9位でセッションを終了した。明日の決勝はサテライト勢のトップ争いに加わることが目標。

エスパルガロのチームメイトのB・スミスは、QP2でベストを尽くしてグリッド4列目を獲得。午前中のフリープラクティスでは昨日からの課題に引き続き取り組み、グリップ不足を解消するためのセッティング作業を行った。そして一歩一歩、着実に前進し、1分29秒877を記録して9位。これでQP2へ進出し、15分間のタイムアタックに臨んだ。開始早々から果敢にペースを上げたスミスは、合計9ラップを走行して1分29秒626のベストラップ。12位を獲得して4列目に並んだ。シリーズポイントではサテライト勢トップに立っており、明日の決勝ではロケット・スタートからポジションアップを目指す。

バズがオープンクラス4位を獲得

Forward RacingのL・バズが予選19位に入り、オープンクラス4位を獲得。チームメイトのT・エリアスは24位。

フリープラクティスでは苦労したバズだが、今日の午前中のフリープラクティスで好感触をつかみタイムを1秒以上更新。予選セッションでは1分30秒173を記録し、オープンクラス・トップのH・バルベラ(ドゥカティ)にコンマ1秒差に迫る19位につけた。明日の決勝は、オープンクラス優勝を目指す。一方のエリアスは、いくつかのセッティングを試したが、1分31秒837でグリッド8列目。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'28.364
2 A・イアンノーネ Ducati Team Ducati 1'28.680
3 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'28.680
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'28.712
5 C・クラッチロー CWM LCR Honda Honda 1'28.912
6 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'28.932
7 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'29.014
8 A・エスパルガロ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'29.015
9 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech3 Yamaha 1'29.222
10 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'29.267
11 S・レディング Estrella Galicia 0.0Marc VDS Honda 1'29.499
12 B・スミス Monster Yamaha Tech3 Yamaha 1'29.626
13 D・ペトルッチ Octo Pramac Racing Ducati 1'29.918
14 H・バルベラ Avinta Racing Ducati 1'30.064
15 J・ミラー CWM LCR Honda Honda 1'30.104
16 E・ラバティ Aspar MotoGP Team Honda 1'30.105
17 Y・ヘルナンデス Octo Pramac Racing Ducati 1'30.135
18 A・バウティスタ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'30.147
19 L・バズ Forward Racing Yamaha 1'30.173
20 N・ヘイデン Aspar MotoGP Team Honda 1'30.376
21 S・ブラドル Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'30.634
22 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Ducati 1'30.959
23 A・ウエスト AB Motoracing Honda 1'31.205
24 T・エリアス Forward Racing Yamaha 1'31.837
25 D・カドリン E-Motion IodaRacing Team ART 1'33.884

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(予選3位/1分28秒680)

「予選は少し悔しい結果。なぜなら、もしも単独走行ができていれば2位は確実だったからだ。ところがイアンノーネが僕に引っ張られる形でスピードを上げ、さらには彼のソフト・コンパウンドが効果を発揮してコンマ2〜3秒を短縮。それで僕から2位のポジションを奪っていったんだ。この順位が実はとても重要。僕はたいてい、マルケスよりはスタートがいいけれど、イアンノーネと比較したら同等か、あるいは少し遅いんだ。だからきっと、明日の決勝では1周目が難しい展開になる。僕としてはじっと耐えて、レースは長いんだと言い聞かせることが必要だ。そのあと少しずつ前を目指し、マルケスに近づいて優勝争いに持ち込む。それが明日の目標。最後の3ラップはとてもうまく走れたのに、順位は思うように上げられなかった。でも総合的には大きな問題ではない。なぜならバレンティーノが3列目に留まったからね」 

V・ロッシ選手談(予選9位/1分29秒014)

「3列目スタートはきついね。もうちょっと上を目指していたんだけれど… 今日はもう少しスピードを上げたくて、セッティング変更をいろいろ試したが、結局、良い解決策を得ることができなかった。ラップタイムは安定しているものの速さが十分ではなく、しっかり準備が整う前に予選に突入してしまった感じ。1周はいいラップもあったんだけれど、どうしてもフロントロウには届かなかった。ブリヂストンは過去のレースのこともあり心配しているようだが、今の新しいアスファルトはグリップレベルが下がっているので、むしろホイルスピンが激しくなっている。だから耐久性については問題ないが、スピンを減らすためのマシンのバランスが重要になっているんだ」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ホルヘはプラクティスから好調をキープし、今日は3位の好位置を確保。タフなレースになるだろうが、マシンは良い状態に仕上がっている。バレンティーノはもう少し作業が必要。予選7位… もう少し上に行けていれば当然、楽になるが、走りは非常に安定しているので、きっと良いバトルを見せてくれると期待している。これからさらにハードワークを続け、明日のウォームアップ・セッションまでに何らかの答えを見つけて準備を整えたい。午後4時、決勝スタートにすべてを賭けたい」

Monster Yamaha Tech3
P・エスパルガロ選手談(予選9位/1分29秒222)

「今日はようやく、いい走りができた。午前中のフリープラクティス第3セッションまでは思うようにいかなかったけれど、第4セッションで一気に前進。ここで初めて、何のプレッシャーも感じずに好タイムで周回することができるようになったんだ。そこで30分間をセッティング変更のテストに当てた。しかも2〜3ラップはバレンティーノの後ろについて走り、コーナーでのライン取りを見せてもらうことができたよ。セッティングの変更によってフィーリングが大幅に向上。とても気持ちよく乗れるようになったんだ。リズムも、ライディング・スタイルも、ライン取りも、すべてが一気に良くなったので、自信を持って予選セッションに臨むことができた。QP1では1周目で好タイムが出たので、そのあとはQP2のためにリアタイヤをキープ。だからピットのなかからみんなの走りを見ていなければならなかった。続いてQP2。2度目の走行は毎ラップで小さなミスがあったので、ベストの状態にはまだ届いていないと思っている。それでもウイーク初日からずっと苦しんできたので、ようやくこうして手応えを感じることができ、ライバルたちに近づいていくことができて満足しているよ。明日はきっと、いいレースができる」

B・スミス選手談(予選12位/1分29秒626)

「言うまでもなく、予選12位は悔しい結果。それでも明日はそれを挽回して、好成績につなげる自信があるんだ。昨日まで悩まされていたリアグリップの問題については、ある程度は改善できた。でも全体的には期待したほどの前進が見られなかったことが残念。フリープラクティス第4セッション走行中に第4コーナーでちょっとミスをして転倒してしまい、その影響があったからなんだ。両方のマシンで異なるセッティングを試す予定だったが、時間がなくなって、それができなくなってしまったからね。予選セッションでは、最初の走行でタイヤを十分に暖めることができずにタイムが上がらず、2回目の走行で1分29秒6へ更新。初めからこのタイムが出ていれば良かったんだけれど、そこからの短縮が間に合わずに、そのままセッションが終了してしまった。これから引き続き作業を行い、いろいろな部分をもう少しずつ磨いて明日に備えたい。朝のウォームアップ・セッションは忙しくなりそうだね。リズム自体はそれほど悪くないし、これからもっとパフォーマンスを上げていけると思っている。長いレースになることは間違いなく、12位からのスタートは厳しいが、スタートがうまくいけばいくつか順位を挽回することができるはず。そしてそのあとは激しいバトルが予想されるので、集団に加わってハードにプッシュし、好成績を狙っていきたい」

Forward Racing
L・バズ選手談(予選19位/1分30秒173)

「昨日のフリープラクティスは苦しい状況だったが、今日はようやくよいフィーリングをつかむことができた。セッティングを何ヵ所か変更し、それが功を奏して予選ではラップタイムが大幅に上がってきた。オープンクラスのトップからわずかコンマ1秒差なので、明日の決勝では優勝を狙えると思う。自信はあるんだ。マシンをここまで仕上げてくれたチームのみんなに感謝している」 

T・エリアス選手談(予選24位/1分31秒837)

「予選結果は満足とは言えない。このような順位は想像していなかったけれど、残念ながら、いくつかのセッティング変更にもかかわらずペースを上げることができなかったんだ。マシンの挙動が落ち着かず、コントロールしきれずに戸惑っているんだ。決勝では良いフィーリングがつかめるといいのだけれど…」

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