ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 5月31日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:第6戦イタリアGP
■開催日:2015年5月29日(金)フリー走行、30日(土)予選、31日(日)決勝
■開催地:ムジェロ/イタリア
CIRCUIT DATA
■開設:1974年
■コース長:5.245km
■サーキットレコードラップ:1分47秒639(M・マルケス)
■サーキットベストラップ:1分47秒157(D・ペドロサ)
■2014年の優勝者:M・マルケス(ホンダ)
REPORT
4連勝を目指しムジェロへ!
第5戦ル・マンで今季初の1-2フィニッシュを飾ったMovistar Yamaha MotoGP。V・ロッシとJ・ロレンソは今週末、イタリアはトスカーナ地方にあるムジェロ・サーキットで第6戦に臨む。
今大会はロッシのホームレースであると同時に、Gerno di Lesmoに本拠地を置くチームにとっても非常に重要な一戦。開幕以来、毎回、表彰台に上ってきたロッシは、今回ももちろん優勝候補のひとりだ。同サーキットでは最高峰クラスで2002年から2008年まで7連勝、2009年と2014年は3位を獲得。また1999年には250㏄クラスで、1997年には125㏄クラスでそれぞれ優勝している。
一方、第4戦ヘレス、第5戦ル・マンと大活躍を見せたロレンソも、勢いそのままに、昨年はマルケスと見ごたえあるバトルを展開したイタリアGPに挑む。ここムジェロでは2009年から2014年まで連続表彰台。そのうち2011年、2012年、2013年と3連勝、2009年、2010年、2014年は2位を獲得した。また250㏄クラスでは2006年に優勝、2005年に2位を獲得している。
全長5.245km、フローレンスの北東30kmに位置する歴史あるコースで行われるグランプリは、例年、大観衆を集める人気イベント。難しいレイアウトで知られるが、そのほどよくミックスされた高速コーナーと低速コーナー、1,141mの最長ストレート、様々なアップヒルとダウンヒルなどがライダーとエンジニアに愛されている。GP初開催は1976年。1988年にはフェラーリが買収し、1991年のコース改修後は定期開催が行われるようになった。トスカーナ地方郊外の美しい景色とともに、お気に入りの選手の走りを楽しめる絶好の舞台だ。
COMMENT
V・ロッシ選手談
「チャンピオンシップのトップに立ち、絶好調をキープしてムジェロに入ることができるなんて、まさに完璧だよ! ここは大好きなコースだから、イタリアGPはいつも楽しみ。でもホルヘもかなり気に入っているようなんだ。今回もヤマハがトップに立てるよう、ふたりで頑張っていくつもりだけれど、できれば前回とは反対の順番にしたいね! ル・マンでは苦労しながらも2位を獲得することができた。でも今回は、フリープラクティスの最初からセッティングでミスをしないようにしなければいけないと思っている。最高のウイークにするために初日から頑張るよ。決勝日だけでなく、土曜日から大勢が見に来てくれるはずだから、きっと素晴らしいレースになるよ」
J・ロレンソ選手談
「調子が上がってきていることを、前回のル・マンで確認することができた。その意味でも2戦連続優勝は僕とチームにとって重要だったんだ。これでヘレスだけが特別だったわけじゃないと確信できたからね。ル・マンではペースもリズムも十分。YZR-M1はとても扱いやすく、僕の好きなライディング・スタイルを許容してくれるんだ。おかげでヘレス同様、ル・マンでもウイークを通して完璧な仕事ができた。そして次はムジェロ。ここはMotoGPコースのなかでも大好きなコースのひとつなので、とても楽しみ。過去に何度も優勝していて、僕自身もM1もこのコースとの相性は抜群なんだ。流れるようなレイアウトで、アップダウンが多く、アラビアータ1や2のような長いハイスピード・コーナーもある。今回もまた表彰台を目指し、この好調をキープしたい」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「ムジェロは今季初めてのホームレース。非常に美しい景色に恵まれ、個人的にも最もお気に入りのサーキットのひとつだ。マシンとの相性も良く、ライダーたちも今は絶好調なので、より一層、気持ちがたかぶっている。フリープラクティスの第1セッションから正しい方向性を見つけて作業を進めていくことが重要。それによって、できる限り良い状態で決勝に備えることができるだろう。イタリアのレースファンの思い出に残るような、素晴らしいレースをお見せしよう」