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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月23日 マレーシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGPMotoGP第17戦マレーシアGP
■開催日:2011年10月22日(土)予選結果
■開催地:マレーシア/セパン(5.548km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:31度 ■路面温度:46度
■PP:D・ペドロサ(2分01秒462/ホンダ)

REPORT

C・エドワーズ、予選4位

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピースは、先週のオーストラリアGPでの怪我の影響が残っており、本来の走りができずに厳しい展開。スピースは午前中に行われたフリー・プラクティスと午後からの公式予選でいずれも転倒を喫し、最終的に16位という結果に終わった。

一方、J・ロレンソに代わって出場している中須賀克行は、2日目を迎えて、よりマシンとチームに慣れて少しずつ調子を上げてきた。トップとの差は2.6秒となり、昨日よりも2秒以上も近づいた。グリッドはスピースのとなりの17位。

なお、体調を考慮し、さらなる負傷を回避するため、スピースは明日の決勝と月曜日に予定されている1000ccマシンのテストをキャンセルすることにした。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは、その卓越した技術と豊富な経験を発揮して4位を獲得。昨日までの自己ベストラップを0.4秒更新し、2分02秒010を記録した。予選4位は2008年のバレンシアGP以来のベストグリッド。2日目の今日も、オフシーズンのテスト時と同様のセッティングを採用したエドワーズは、さらにコーナリング性能とリアグリップを向上させてコンマ数秒を短縮。フロントロウまで0.344秒差と迫る健闘で、多くのファクトリー勢を抑えて4位を獲得した。

一方のクラッチローも好調ぶりを見せ、7月下旬のラグナセカ以来のベストポジション。リアグリップ向上を目指した取り組みが実を結び、最終フリー・プラクティスでは昨日までのタイムを1.2秒も更新した。公式予選終盤にはリアにソフト・コンパウンドのタイヤを装着して、さらにタイムを短縮し、ベストラップを2分02秒756として10位を獲得した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2'01.462
2 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 2'01.491
3 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2'01.666
4 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'02.100
5 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2'02.105
6 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 2'02.172
7 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 2'02.254
8 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'02.332
9 V・ロッシ Ducati Team Ducati 2'02.395
10 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'02.756
11 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 2'02.939
12 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 2'03.077
13 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 2'03.438
14 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 2'03.619
15 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 2'03.646
16 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2'03.678
17 中須賀克行 Yamaha Factory Racing Yamaha 2'04.072

COMMENT

B・スピース選手談(予選16位/2分03秒678)

「今回は本当にいろいろなことがあるよ。マシンはとても好調なのに、僕のほうはフィーリングがあまり良くなくて、100%の力で臨むことができなかった。予選は非常に厳しい状況で、コースに出ていったら、転倒してしまった。原因はまだわからないので、あとでデータをチェックしてみないと。グリッドのポジションは最悪だけれど、明日は少しでも多くポイントを獲って、ランキング5位をキープできるように最善を尽くすよ」

中須賀克行選手談(予選17位/2分04秒072)

「午前中のセッションは非常に好調。フィーリングが良かったし、リズムもしっかりつかむことができたので満足している。この調子で明日もベストを尽くし、少しでも上を目指したい。マシン・セッティングも順調なので、僕にとって初めてのグランプリは、きっとうまくいくと思う」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「昨年はこの大会でタイトル獲得を決定したのだが、今年はまったく違う展開になってしまい、今日は最後尾とそのひとつ前という結果だ。中須賀は今日はとてもいい走りを見せ、転倒は1度もなく、ラップタイムも昨日より大幅に更新。学ぶべきことはまだたくさんあるが、着実に正しい方向へと進んでいるので明日が楽しみだ。暑く、長いレースになるだろうが、集団についていき、最後までそのなかでバトルを続けてくれることを期待している」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・せ―シング・チームディレクター談

「とにかく、いつもとは違う展開。ベンはとてもよく頑張っていて、できる限りの努力をしているのだが…。明日に向けて最良の方法を見つけ出すために、今夜は皆で話し合い答えを出したい。中須賀のほうは安定感も増し、昨日よりも格段に良くなっている。明日の決勝ではベストを尽くして頑張ってくれるだろう」

C・エドワーズ選手談(予選4位/2分02秒100/20周)

「すごく興奮しているよ!だってこの最高峰クラスでの4位獲得というのは、本当に大変なことなんだ。毎年、2月に行うテストではとても調子がいいのに、数か月あとに実際のレースで戻ってくると、すっかり不調に陥ってしまう。でも今年はシャシーが素晴らしく、このコースを楽しんで走ることができているんだ。2月の2回目のテストから、まったくセッティングを変えずに、とても順調に走れている。いくらハードに攻めても限界を感じることがなくて、楽にプッシュしていける。とてもスムースに乗れていて、マシンも思い通りに曲がってくれるんだ。欲を言えば、もうちょっとトラクションが欲しいところ。でもこの暑さと湿度の高さのなかでは、どうしたってグリップ不足は避けられないからね。

フロントロウとの差はあとわずかだけれど、僕としても最善を尽くしての結果。ベストタイムを記録したラップではリスクもおかしているので、これ以上は無理だったと思う。4位は2008年のバレンシア以来。とてもとても昔のことのようだよ。だからこの好調を維持して、明日、5位以内に入ることができたとしたら最高にうれしい。モンスター・ヤマハ・テック3チームのスタッフたちもハッピーにしてあげることができるよ」

C・クラッチロー選手談(予選10位/2分02秒756/20周)

「マシンのフィーリングが昨日よりもずっと良くなったんだ。コーナリング性能もリアのグリップも間違いなく向上している。これはモンスター・ヤマハ・テック3チームのみんなが懸命に頑張ってくれたおかげ。心から感謝しているよ。決勝は暑さとの戦いになるだろう。路面の状態も最高とは言えないから、終盤になればあちこちでスライドも起きることになるだろう。そんななかでは、誰のマシンが、より長くグリップをキープできるかという争いになるかもしれないけれど、現時点で僕らのマシンが非常に好調だということには自信を持っているよ。

明日の朝のウォームアップ・セッションで、あといくつか試したいことがあって、もしそれがうまくいけば10位以内獲得を狙っていけると思う。コーリンの4位獲得は本当に素晴らしい。ホルヘが欠場し、ベンが痛みと戦っている苦しい状況のなかで、コーリンがヤマハを背負っているんだ。歳をとればとるほど速くなっているみたい!」

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