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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 8月28日 インディアナポリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦インディアナポリスGP
■開催日:2011年8月26日(金)初日総合結果
■開催地:インディアナ州/インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(4.216km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:31度 ■路面温度:51度

REPORT

B・スピース、初日総合2番手

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピースは、フリープラクティス初日から好調をアピール。午前中に行われた第1セッションでは1分43秒260の好タイムを記録し、母国ファンの前でトップに立った。第2セッションは路面のグリップレベルが劇的に上がったこともあり、午前中のタイムを2秒近く更新する1分40秒918。セッションのほとんどでトップをキープしたが、終盤で逆転され2位となった。トップとの差は0.194秒。

スピースのチームメイトのJ・ロレンソは、新しく張り替えたばかりの路面に苦戦。十分なグリップが得られず、思うようにタイムを上げることができなかった。しかし午後になると、125ccクラスとGP2クラスが走行したことでグリップレベルが向上。これに加えてセッティング変更も功を奏して本来の調子を取り戻すことができた。ロレンソはセッション開始早々に3位に浮上。スピースと競い合いながら、最終的には4位で初日を終えた。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは、ホームGPのフリープラクティスで好スタート。両セッションで6位以内に入った。午前中の第1セッションは3位。第5コーナーから第16コーナーまでのインフィールド・セクションで路面が新しくなっており、ラップタイムは昨年のペースに届かなかった。しかし午後になると、多くのマシンの走行を経て路面にゴムが擦り付けられたことで全体にタイムが向上。エドワーズは2秒近くも更新し、1分41秒699で総合6位となった。エドワーズは今回もまた、他の多くのファクトリーライダーを凌ぐ活躍を見せている。ディフェンディング・チャンピオンのロレンソとの差もわずかコンマ2秒。決勝では6位以内獲得を目指す。

チームメイトのC・クラッチローも、第2セッションでタイムを大幅に更新。テクニカルなインディアナポリス・モーター・スピードウエイを学びながらマシン・セッティングにも取り組み、1分43秒085を記録。第1セッションのベストタイムを2.3秒上回った。順位は15位に留まったがラップタイムではトップ10からコンマ7秒差。明日は路面コンディションがさらに向上し、セッティング面でもフロントのフィーリングが良くなれば予選10位以内を目指すことができるだろう。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 1'40.724
2 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'40.918
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'41.205
4 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'41.461
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'41.536
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'41.699
7 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'41.742
8 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'41.789
9 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'42.231
10 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 1'42.339
11 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'42.405
12 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1'42.673
13 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 1'42.920
14 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 1'43.034
15 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'43.085
16 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 1'43.230
17 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'43.528

COMMENT

B・スピース選手談(初日総合2番手/1分40秒918/29周)

「今日はもう大分いいんだけれど、マシンを降りるとまた痛みがひどくなるんだ。でもフリープラクティス初日としては十分に良いスタートができたと思うよ。第1セッションではグリップがあまり良くなくて心配もあったけれど、午後には大幅に状況が改善。両セッションで3位以内にはいることができたのだから素晴らしい結果だと思う。路面は明日になれば、さらによくなるはずなので、さらに一歩前進できるだろう。楽しみにしているよ」

J・ロレンソ選手談(初日総合4番手/1分41秒461/27周)

「第1セッションでは新しい路面に苦戦してしまった。でも第2セッションは劇的に改善されて、フィーリングもとても良くなったんだ。これでリアのほうは十分にグリップを感じることができるようになったんだけれど、フロントはまだ課題が残っている。これからもっと改善していく余地があるということなんだ。ベンは素晴らしい走りを見せている。つまり僕ももっとタイムを上げられるということ。明日は彼に追いつけるように頑張るよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「第2セッションは午前中に比べ、グリップレベルが格段に良くなった。マシンは小さなセッティング変更を行い、ホルヘのフィーリングがかなりよくなったようだ。コースにはまだ多くの砂や埃があるため、タイヤの消耗が早い。チームとしては、これに対処し、最後までグリップ力を保って走り切るための方法を見つけださなければならない。今日は2通りのセッティングを試し、良いほうが見つかったので、明日につなげるための方向性をつけることができた。今日一日の仕事としては、大きな前進があったので良かったと思う」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「素晴らしいスタートだ。コース・コンディションも改善されている。マシンの状態もとても良いので、あとはセッティングの最終調整ということになるだろう。ベンは初日ですでに、大部分において満足できているようだ。腕の痛みがまだ少し残っているが、決勝日までにはもっとよくなってくれることを期待している。ホルヘも午後にはとても良くなった。チームの協力でマシンの方向性が見つかったからだ。明日はさらに一歩前進し、日曜日は上位を走ってくれるだろう」

C・エドワーズ選手談(初日総合6番手/1分41秒699/39周)

「午前中のセッションはまるで、テキサス・トルネード・ブート・キャンプに戻ったみたいな感覚だったよ。だって路面がすごくスリッピーなんだ。でも実を言うと、路面状態がどんなにひどいとしても、僕はそれを楽しむことができたんだ。最初のセッションでグリップが問題になることはわかっていたけれど、実際、完全なダートトラックと言ってもいいくらいだった。ひざを路面に擦るや否やフロントが逃げてリアが回り込んでくるんだ。でも僕は、そんなマシンの挙動を心から楽しんだ。

午後になって路面にゴムがつくと、状況は一気に好転。インディアナポリス・モーター・スピードウエイの人々が素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、以前のひどいデコボコがすっかりなくなっていたしね。もっとゴムが付いて慣れていけば、グリップはさらに良くなるだろう。今年はまだ恩恵は少ないかもしれないが、変化は未来のためのもの。来年はきっと、100万倍も良くなっているに違いない。第1セッション3位、第2セッション6位は大きな自信になった。今回はマシンに悩むことがないので、気分は最高だよ」

C・クラッチロー選手談(初日総合15番手/1分43秒085/39周)

「午前中は路面が滑りやすくてかなり大変だった。グリップしない路面と格闘しながら、同時にコースを覚えていかなければならなかったんだ。何度かラインを外してしまって、路面が汚れていたこともあってタイムを上げることができなかった。午後になると路面状況はかなり良くなったんだけれど、フロントのグリップ感が不十分で思うようにプッシュできない。タイヤは残っているのにグリップがあまり良くなくて、原因がわからないんだ。これまではブレーキングでフロントのフィーリングが伝わらなかったんだけれど、今回はコーナー途中と立ち上がりでそのような現象が起きているみたい。でもセッティングによって改善できるし、そうすれば順位もいくつか上げていけるはず。明日は10位以内を目指していくよ。ラップを重ねるたびに速くなっているので、フロントのフィーリングがさらに向上すれば決勝でも力強い戦いができる。楽しみにしているよ」

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