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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 6月12日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第6戦イギリスGP
■開催日:2011年6月11日(土)予選結果
■開催地:イギリス/シルバーストーン(5.902km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:32度
■PP:C・スト―ナー(2分02秒020/ホンダ)

REPORT

ロレンソとスピースは予選3・4位、クラッチローは欠場

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースがともに大健闘。イギリスGP2日目は太陽に恵まれ、ドライ・コンディションでのセッティングに専念することができた。午前中に行われたフリープラクティス最終セッションでは序盤からハイペースをキープ。スピースが3位、ロレンソが4位につけた。午後からの公式予選でも好調ぶりを見せ、決勝用タイヤの選択を行いながら、一時はふたり揃ってのフロントロウ獲得が期待された。最終的にはロレンソが3位で一列目、スピースは4位となり2列目からのスタートが決定した。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローは、ホームレースを欠場することになった。午後のセッション開始からわずか3ラップ目、第2コーナー進入でコントロールを失い転倒。左肩から地面に落下して意識を失い、メディカルセンターへ搬送された。その後、左鎖骨の骨折も判明した。これによって明日の決勝は欠場が決定し、クラッチローは次のアッセンに照準を合わせて休養と回復に専念することとなった。

一方、8日前に右鎖骨を骨折したばかりのC・エドワーズは、早くも復帰を果たして、痛みに耐えながらも順調な走りを見せている。そして2分04秒508のタイムで8位獲得と健闘した。ハードブレーキングでの負担を軽減するためにセッティングを調整し、決勝は10位以内を目指す。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 2'02.020
2 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2'02.208
3 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2'02.237
4 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2'02.677
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2'03.212
6 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 2'04.151
7 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 2'04.304
8 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'04.508
9 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'04.520
10 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 2'04.589
11 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 2'04.919
12 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 2'05.164
13 V・ロッシ Ducati Team Ducati 2'05.781
14 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 2'05.862
15 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 2'06.256
16 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'07.911

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選3位/2分02秒237/24周)

「今日はホンダ勢との差を縮めることができて、最終的にはフロントロウからスタートできることになってとても良かったと思う。自分自身、かなりレベルの高い走りができたと思っているので、決勝に集中していくことができる。まずはスタートでベストを尽くし、そのまま上位をキープしたいね。今、マシンは非常に安定している。ある時は多くの課題にぶつかることもあるけれど、こうしていつか必ず解決策が見つかるものなんだと思う。優勝を狙えるかどうかは分らないが、いつものようにベストを尽くすだけ。マシンはここまで高めてくれたチームのみんなを誇りに思っている」

B・スピース選手談(予選4位/2分02秒677/19周)

「今日はいい一日だったよ!マシンを一歩前進させることができたし、タイヤのほうもいくつか試して、決勝用のものをチョイスすることができた。午後からの公式予選も順調。ただタイムアタックでは、どうしても全てが揃うということがなく、タイムはいくらか伸びてホルヘに近づくことができても、それが順位につながらなかった。でもベストを尽くしたし、スタート・ポジションは悪くない。明日は好スタートを目指して、そのあとも全力で頑張るだけ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「今日の予選結果には非常に満足している。マシンは昨日や今日の午前中に比べて格段によくなった。正しい方向性が見つかり、ホルヘもまたライディングを向上させることができた。チームもいつものように、よく頑張ってくれた。午後のセッションが始まる前の作業で、また一歩前進。ドライ・コンディションならもう準備が整ったと言っていいだろう。ポールポジションとの差はコンマ2秒だが、これはエストリル以外では最も接近しているタイムだ。コースの長さから考えれば、とてもいい状況だ」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「ひとりがフロントロウ、もうひとりがセカンドロウに並んだのだから、今日の結果には満足していい。チームスタッフもみな、いい仕事をしてくれた。明日は自信を持って臨み、好結果を期待している。明日はどうやら雨になりそうだが、昨日はウエット・今ディションでもいいペースではしれていたから心配はしていない」

C・エドワーズ選手談(予選8位/2分04秒508/14周)

「肩のほうはかなり良くなったんだけれど、肋骨の痛みがひどくて困ってるんだ。身体的には昨日よりもむしろ悪くなっているくらい。カタルニアで転倒した時に胸の筋肉が引っ張られてしまったらしく、今はそこが一番の問題もなっているよ。息をすると咳き込んだりくしゃみがでたりして、またひどく痛むんだ。そんなわけだから、乗っていてもどうにも力が入らず、きり替えしが難しい。それでもここまでじっくり時間をかけて、スムースな走りを心がけてきた。

先週、病院のベッドの上にいたことを考えれば、こうしてグリッド3列目を獲得できたことは素晴らしいと思うよ。決勝には自信を持っているが、大変な苦労があることももちろんわかっている。歯を食いしばって、いつものようにベストを尽くし、力があることを証明したい。今回はいつも以上に、チームのために戦おうという気持ちが強くなっている。モンスター・ヤマハ・テック3のみんなは本当に素晴らしくて、もう何年もに渡って僕をサポートし続けてくれた。だから彼らのためにレースをして、そして好成績を目指したい。またカルのことはとても残念。とくにホームレースを欠場することになり気の毒だ。早い回復を願っている。そして次のアッセンでまた僕を困らせるくらいの活躍をしてほしい」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム・チームマネジャー談

「カルの怪我は非常に残念だ。とくに本人がホームレースでの活躍を心に期していただけに悔しい思いをしているだろう。初日から速さを見せていたので我々としても非常に期待していた。予選で好位置につけ、そして決勝では6位以内を目指して戦えるだろうと考えていたのだ。今日は路面がかなり冷たくて、モニター画面を通して見ても、タイヤが暖まっていないことがわかったくらい。今は怪我を痛みがひどいが、それよりも母国のファンに素晴らしいショーを見せることができなくなったことを悔やんでいるだろう。大勢のファンが応援に来てくれているので、彼らをがっかりさせるのはとても辛いことだ。

コーリンもわずか8日前に怪我をしたばかりで、我々チームの運気はどうやら最悪だ。しかしコーリンがこれほど早く復帰できたことが、カルにも励みになるだろう。コーリンの努力は超人間的と言ってもいいほど。彼の強い意思が、チームのみんなのインスピレーションになっている。今日も一時は6位獲得も可能かに見えた。本当に素晴らしいことだ」

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