AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 3月20日 アーリントン3
RACE DATA
開催日:2021年3月20日(土)
開催地:テキサス州アーリントン
会場:AT&Tスタジアム
REPORT
450SXはスチュワートが6位、250SXはクーパーが今季2勝目を獲得
アーリントンのAT&Tスタジアムでの3連戦の最後として開催されたAMAスーパークロス。Monster Energy Star Yamaha Racingのマルコム・スチュワートが6位に入った。チームメイトのディラン・フェランディスも7位、アーロン・プレシンジャーも9位とし、3人がトップ10入りを果たした。250SXはジャスティン・クーパーが、今季2勝目を飾りランキングでトップに復帰。ネイト・スラッシャーは前回と同様9位、ジャレット・フライもチームメイトに続く10位でフィニッシュラインを通過した。
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racingの3人がトップ10フィニッシュ
テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムでの3連戦の最後として開催されたAMAスーパークロス450SX選手権第12戦。Monster Energy Star Yamaha Racingのマルコム・スチュワートが、ここでの過去2戦の不振を払拭する走りを見せて6位に入った。チームメイトで450SXルーキーのディラン・フェランディスもこれまでの成績を上回る7位、アーロン・プレシンジャーもトップ10入りを果たす9位でフィニッシュした。
アーリントンでの3連戦の最初の2戦でクラッシュを喫していたスチュワートは、シリーズがブレイクに入る前のこのレースで挽回を見せた。予選で6番手とすると、ヒートレースでは好スタートを決めて3番手とした。メインイベントでもフロリダライダーは、ゲートが降りるとトップ10圏内につけ、その後6番手に順位を上げると、そのままポジションを守ってフィニッシュした。
先週土曜日にクラッシュしたフェランディスとチームはバイクにいくつかの改良を行ったものの、厳しいコースコンディションに、依然として100%のフィーリングを得るまでには至らないでいた。ヒートレースを6番手で終えたフェランディスは、メインイベントのスタートでは12番手につける。250SX Westの王座に2度ついているフランス人ライダーは、10周目にチームメイトのプレシンジャーをパスすると、レースの残り時間が少なくなる頃に7番手に進出し、そのままチェッカーフラッグを受けた。
プレシンジャーは、テキサスでの連続ヒートレース優勝を基に前進することを期していたが、今回は苦戦することとなった。ヒートレースを4番手で終えると、メインイベントではトップ10のすぐ後ろ、フェランディスの前につけた。プレシンジャーは8番手に順位を上げるが、腕上がりが発生してチームメイトの先行を許すと、結局9位でレースを終えた。ランキングではスチュワートを4ポイント、フェランディスを8ポイント上回り、現在5番手につけている。
Monster Energy Star Yamaha Racing 450チームはこの後、3週間のブレイクに入り、その後ジョージア州に移動。4月10日土曜日にスタートするアトランタ・モータースピードウェイでのAMAスーパークロス3連戦の初戦に備える。
250SX
クーパーがアーリントン3の完全優勝で再びランキングトップに浮上
ジャスティン・クーパーが、テキサス州アーリントンで開催された250SX Westの第5戦で、際立ったパフォーマンスを披露して勝利を飾りランキングでトップに返り咲いた。ネイト・スラッシャーは9位に入り、ジャレット・フライもチームメイトに続く10位でフィニッシュラインを通過した。
素晴らしい走り出しを見せたクーパーは、イブニングプログラム開始前に、すべてのプラクティスセッションで最速タイムを記録するという完璧な予選結果を今回も残す。さらに、ふたつの最高のスタートを決めた。先ずヒートレースで圧勝すると、次にメインイベントでもホールショットから一度もトップを明け渡すことなく優勝し、今シーズン2勝目を挙げた。シリーズはこの後、3週間のブレイクに入るが、250SX Westでクーパーは、2位に2ポイント差でトップに返り咲き、レッドプレートを再び手にした。
チームのふたりのルーキーは、この第5戦でともにに進歩を見せた。
スラッシャーは最初の予選セッションで激しくクラッシュし、顎を強打してしまう。この影響で2回目のセッションへの参加を取り止め、レース参加の可否を確認するため地元の病院で診断を受けた。レースに戻れるとの診断を受けたスラッシャーは、ヒートレースに参加し4位となった。続くメインイベントでは、まずまずのスタートを見せてトップ10圏内につけると、一時7番手まで順位を上げるが、厳しいコースでのレースを最終的に9位で終え、アーリントンでの3レースすべてでトップ10フィニッシュを果たした。
このところ厳しいラウンドが続いたフライだったが、ここで立ち直りを見せた。デビューシーズンの20歳のライダーは、今季これまでで最高のパフォーマンスを見せ、予選を過去最高の10番手で終えると、ヒートレースではホールショットを奪って1周目をリードし、過去最高の2番手でフィニッシュした。メインイベントで再びロケットスタートを見せることはできなかったが、トップ10のすぐ後ろにつけたフライはプッシュを続け、レース全体を通してバイトルを展開して順位を上げ、10位の結果を得た。
Monster Energy Star Yamaha Racing 250SX Westチームはこの後、3週間のブレイクに入り、その後4月10日土曜日にアトランタ・モータースピードウェイでキックオフするAMAスーパークロス3連戦に向けてジョージア州へと移動する。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
マルコム・スチュワート選手談(6位)
「メインイベントのスタートはベストではなかったけど、状況をうまく生かして最初の数周で何人かのライダーをパスしました。ビックジャンプのせいで、コースはかなり強烈でした。ああいう大きなジャンプは久しぶりで、いつものことながら楽しかったですね。サンド部分はそれほど多くありませんでしたが、実際すごく大変でした。アーリントンのコースコテンパンにやられました。特に最初の2戦はかなりキツかったですね。通常なら、このコースではうまく走れるんですけど、左に右に転倒してしまいました。6位フィニッシュで不振を払拭して、ここを離れることができることに満足しています。この3週間のブレイクを楽しみにしていますし、できればアウトドアで少しライディングしたいですね。すぐに戻って、アトランタの準備を整えますよ」
ディラン・フェランディス選手談(7位)
「今日はいくつか改善をしました。チームはバイクについて良い仕事をしてくれて、より僕に合うようになりました。僕は学び続けていますし、良くなるようにトライし続けていますけど、今日は正直言って、本当に疲れました。身体的には良い一日ではなかったですね。最善を尽くして、メインイベントでは7位でフィニッシュしました。それほど悪くはないですが、自分が求めていたものではありません。バイクについてはチームと正しい方向に進んでいると思うので、あとは自分が努力して、立て直すことですね。この数週間、たくさんのクラッシュし、小さな怪我で浮き沈みがあったので、最後の5戦にもっと適応できるようにトライしていきたいと思います」
アーロン・プレシンジャー選手談(9位)
「最初のプラクティスから、今日は苦労しました。トラブルが発生したので、フリープラクティスを本格的には走れませんでした。ヒートレースも苛立っただけでした。メインイベントでは望んだところに行けましたけど、アグレッシブにライディングし過ぎて、中間まで行ったところで腕上がりが出てしまい、その後ちょっと悪化しました。コースはかなり荒れていてフープスはとても滑りやすく、サンド部分にはたくさんのわだちができていました。このコースはうまくライディングしないとひどい目に合うので、間違いなく厳しいコースのひとつでした。この後も進化を続け、アトランタには強気で臨みます」
250SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ジャスティン・クーパー選手談(優勝)
「素晴らしい夜でした。オーランドの開幕戦がフラッシュバックしました。すべてのプラクティスで最速で、ヒートレースを制し、メインでも勝ちました。今夜はホールショットを2度奪うことができたのは良かったです。僕らはそのために取り組んで来たからです。今シーズンは、メインで転倒して最後尾から追い上げるという厳しいレースがありました。あらゆるポジションで争わなければなりませんが、これは、自分が求めていたレースでもありました。それを楽にできるようになれば、普通のことだと思えるようになるからです。ここ数戦で、どんなことが起こり得るかを自分自身ではっきりと体験したので、再び前を走れて本当に良かったし、練習コースに居るように周回できたもの良かったですね。良い流れを維持できて、レースを通して後続との差をマネージメントしていました。トップに戻って、レッドプレートを持って帰れるのは良い気分です。アトランタ戦が楽しみです」
ネイト・スラッシャー選手談(9位)
「スタートは厳しいものがありましたが、良い夜になりました。最初の予選でかなり激しくクラッシュして、顎をひどく強打しました。骨折したかと思ったくらいです。セッションを最後まで走り、プッシュして7番手でした。2回目の予選に参加せず、病院に行ってレントゲン検査を受けました。戻って来たのは、恐らくコースに出る30分前でした。すぐに着替えて、準備しベストを尽くしました。結果は9位でしたが、確実にトップ5入りする速さはありました。これから3週間のブレイクがあるので、体調を整えて、アトランタに戻る計画です」
ジャレット・フライ選手談(10位)
「アーリントン3は僕にとって良い一日でした。予選で10番手に入り、ヒートレースでホールショットを奪いました。ラップをリードして、厳しい展開の後に2番手でフィニッシュするというのはかなりクールでしたね。メインでは、十分なスタートができませんでした。2周目に、転倒しかけたのですが、可能な限りのベストを尽くして最後まで走り切り10位でレースを終えました。これは自分が求めていたものではないですけど、良い一日だったし、これからしっかりとアトランタに向けて備えます」