AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 2月20日 オーランド2
RACE DATA
開催日:2021年2月20日(土)
開催地:フロリダ州オーランド
会場:キャンピングワールド・スタジアム
REPORT
450SXはスチュワートが7位、開幕戦となる250SX Westはクーパーが勝利!
フロリダ州オーランドで開催された第8戦で、Monster Energy Star Yamaha Racingのマルコム・スチュワートとアーロン・プレシンジャーが7位と9位。ディラン・フェランディスは、アクシデントがあり11位となった。開幕戦となる250SX Westは、ジャスティン・クーパーが完勝。スーパークロスのデビュー戦となったネイト・スラッシャーは11位。同じくルーキーのジャレット・フライは転倒があり19位でレースを終えた。またジェレミー・マーティンはメインイベントのオープニングラップにクラッシュしリタイアに終わった。
450SX
スチュワートが7位、プレシンジャーが9位とトップ10フィニッシュ
フロリダ州オーランドで開催された第8戦で、Monster Energy Star Yamaha Racingのマルコム・スチュワートとアーロン・プレシンジャーがそれぞれ7位と9位に入った。チームメイトで450SXルーキーのディラン・フェランディスは、序盤のアクシデントから立ち直り、11位でフィニッシュした。
スチュワートとプレシンジャーはともに、走り出し早々はハードパックのコースに苦労したため、ヒートレースでの結果を改善すべく、チームがバイクにいくつかの変更を加えた。ここでプレシンジャーは好スタートを決めて3番手とし、スチュワートは10番手から追い上げ5番手でフィニッシュした。
メインイベントではスチュワートがスタートから飛び出してトップ5圏内を確保。チャレンジングなコンディションの中でライディングに集中するスチュワートは7位でレースを終えた。14番手からの追い上げを強いられたプレシンジャーは、集団をかき分け6位に入ったオーランド1でのパフォーマンスを再現すべく、集中したライディングを続けるが9位にとどまった。
フェランディスは走り出しからすぐに強気のライディングを見せて最初のプラクティスセッションでトップタイムを記録。最終的に予選3番手となった。続くヒートレースは8番手で終えたが、この日のメインイベントも残念ながら厳しいものとなった。理想的とは言えないゲートからまずまずのスタートを見せたフェランディスは7番手につけるが、レース序盤にブロックにヒットしてしまい、メカニックスエリアに向かうことを強いられ再スタートを切るも集団の最後、トップグループの直前でコースへと戻ることになった。しかしここから集中したライディングで猛烈なペースで周回し、トップグループから離れてゆくフェランディスは、トップ10まであと一歩の11位まで順位を上げてフィニッシュした。
Monster Energy Star Yamaha Racing 450チームはこの後、週末のオフを経て、3月6日土曜日、フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるAMAスーパークロス第9戦に臨む。
250SX
クーパーがオーランド2での開幕戦でまず1勝
Monster Energy Star Yamaha Racingのジャスティン・クーパーが、AMAスーパークロス250SX Westシーズン開幕戦を2年連続で制した。恒例のアナハイム1に代わり、フロリダ州オーランドのキャンピングワールド・スタジアムで開催されたこのレース。チャレンジングなコンディションのもとでの勝利は、タイトルを争うクーパーにとって最高のスタートとなった。このクラスへのデビューを果たしたネイト・スラッシャーは11位。チームメイトで同じくルーキーのジャレット・フライも好調な走り出しを見せたが、転倒があり19位でレースを終えた。ジェレミー・マーティンはメインイベントのオープニングラップにクラッシュし、リタイアに終わった。
クーパーは好調に走行を開始し、両予選セッションで最速タイムを叩き出し、予選トップの栄誉を手にした。ヒートレースでは思うようなスタートができず、6番手から順位を上げて2番手で終える。そしてメインイベント、赤旗提示後の再スタートでホールショットを奪ったクーパーは後続とのギャップを広げ、2位以下に5秒近い差をつけて、このクラスで自身2度目となる勝利を飾った。トレーニング中に足を負傷し、100%の状態ではなかったクーパーにとって素晴らしいシーズンの開幕戦となった。
ルーキーの2人は、デビューレースで高いポテンシャルを示した。まずスラッシャーはヒートレースで見事なスタートを決めるが、第1コーナー進入で転倒を喫し、LCQ(※ラストチャンスクオリファイヤー)にまわることに。ここで2番手とし、メインイベント出場を決めた。そのメインイベントでは、19歳が手堅いレースを見せ、15分プラス1周のレースで19番手から順位を上げて11位でフィニッシュした。
フライはヒートレースを9番手で終えてメインへと駒を進めた。メインイベントではチームメイトと同様に、スタートで最後尾に近い18番手となるが、プッシュして順位を上げ、5周目には12番手まで浮上。その後、さらに順位を上げると見られたが、13周目のフープスでクラッシュ。リアホイールに何かがからまり、そこでリタイアを余儀なくされた。
250MXで2度チャンピオンを獲得してきたマーティンは、走り出しからすぐに実力を見せつけヒートレースを制した。ところがメインイベントでは、最初のリズムセクションで他のライダーと絡んで着地してしまう。レースは直後、別なライダーの転倒により赤旗で中断されたが、マーティンは再スタートに加わることができず、開幕戦をノーポイントで終えることとなった。
Monster Energy Star Yamaha Racing 250SX Westチームはこの後、週末のオフを経て、3月6日土曜日、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでの選手権第2戦に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
マルコム・スチュワート選手談(7位)
「プラクティスで苦戦したため、ヒートレースに向けてバイクに若干変更を加えたら、すごく良くなりました。ヒートレースは素晴らしい走りができましたが、最高のスタートを決めることはできませんでした。メインイベントでもスタートはうまくいきませんでした。1周目に何台か追い抜いて好位置につけましたが、その後何度か干し草の上に乗り上げました。結果は7位。諸々のことを考えると、プラクティスが一日を決定づけたと思います。その一方で、チームには感謝しかありません。彼らはずっと、身を粉にして頑張ってくれています。これからのオフの間はデイトナに向けてテストを行います。3つある地元でのレースのひとつなので興奮しています」
アーロン・プレシンジャー選手談(9位)
「予選は楽に走れなかったので、いくつか変更を試みた後、先週末、ここで走った状態に戻すことにしました。ヒートレースはこれがうまく機能しました。とてもよいスタートをして4番手につけて、ティックル選手をパスして3番手に上がりました。メインではゲートセレクションを失敗してしまいました。そのためメインでは好スタートを切ることができませんでした。またコースはまるでガラスみたいで、あるコーナーではまわったところで、かろうじてバイクにしがみついているような状態でした。またフープスはエッジが鋭く、滑りやすく、深い溝があり本当に苦労しました。それでも集中して先週末と同じことができるようにトライしましたが9位に終わりました。このクラスの層の厚さを考えると、あまり腹を立てることもできませんが、自分が望む順位ではありません。先頭グループに入り、トップ3を争いたいと思っています。次のデイトナは昨年かなり良いレースができたので楽しみにしています」
ディラン・フェランディス選手談(11位)
「今回のレースはキツかったですね。満足していませんが、ブロックにぶつかってタイムを大幅にロスしてレースに戻ってからは、すべて出し切りました。これから少しオフがあるので、デイトナへの準備に取り組めるのはありがたいです」
250SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ジャスティン・クーパー選手談(優勝)
「勝利を得るのは素晴らしい気分です。このような勝利でシリーズをスタートするのは間違いなく誰もが望むことです。ここに来る前に足を怪我し、ちょっとナーバスになっていて、バイクに乗る時間が足りなかったのですが、良いシーズンのスタートできました。すべてのプラクティスセッションで最速でしたが、スタートをあまり良くなかったので、メインイベントまで苦労しました。そのメインイベントは2回スタートができたこともあり好スタートを切れました。開幕戦はいつも多くの混乱がありますが、自分自身のライディングができる良いポジションにつくことができて、フィニッシュまで楽に走れました。自分にとって、かなり完璧な夜でした。このラウンドに向けて準備する時間があまりなかったので興奮しています。毎週末、表彰台に立ちたし、ベストを尽くします。デイトナの前にオフがあるので、第2戦に向けてもう少し強くなるために、いくつかのことに取り組みます」
ネイト・スラッシャー選手談(11位)
「良い初レースでした。予選では好タイムを記録して、ヒートレースのスタートも良かったので強気になりました。ほぼホールショットでしたが、第1コーナーで他のライダーと絡んで転倒してしまいました。それでLCQにまわらなければならず、ここは手堅くライディングしてメインに進みました。メインではひたすら周回を重ねました。体力は問題なく周回ごとに良くなっていき、目標としていた11位でレースを終えました。週末毎にどんどん良くなっていくと自信を得ることができました」
ジャレット・フライ選手談(19位)
「僕のスーパークロス初レースは計画通りにはいきませんでした。メインに進みましたが、コースがすごくハードパックで、流れを掴むのに一日中苦労しました。それからメインでは、中盤にフープスでミスをして転倒してしまい、ホイールに何かが絡んでレースを終えることとなりました。大変な一日でしたが、また準備をしてデイトナに臨みます」