AMAスーパークロス
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Rd.07 2月13日 オーランド1
RACE DATA
開催日:2021年2月13日(土)
開催地:フロリダ州オーランド
会場:キャンピングワールド・スタジアム
REPORT
450SXはプレシンジャーが6位、250SX Eastはニコルズが2位、クレイグが3位
AMAスーパークロス第7戦オーランド1が行われ、450SXは、Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Teamのアーロン・プレシンジャーが6位。マルコム・スチュワートは地元のレースで9位、ディラン・フェランディスは転倒によりリタイアとなった。またシーズン終盤を迎えた250SX Eastでは、コルト・ニコルズが2位、クリスチャン・クレイグが3位。これにとランキング1-2位と、チャンピオンを争う2人の差は8ポイントに拡大した。
プレシンジャーがオーランド1で6位
フロリダ州オーランドで開催された第7戦、Monster Energy Star Yamaha Racingのアーロン・プレシンジャーが果敢な追い上げを見せて6位に入った。マルコム・スチュワートは地元の厳しいコースで健闘して9位でフィニッシュ。ルーキーのディラン・フェランディスは好スタートを見せたが、序盤にクラッシュし、残念ながらリタイアに終わった。
土曜日朝に降った激しい雨により、スケジュールが変更され、キャンピングワールド・スタジアムのコンディションに合わせて調整できるのは2回のプラクティスのみとなった。プレシンジャーは序盤に光る走りを見せたものの、最終的に11番手で予選を終えた。チームの全3選手が同時に出走することになったヒートレースでは、思うようなスタートが切れなかったプレシンジャーは8番手でフィニッシュ。メインイベントでも厳しいスタートとなり15番手でオープニングラップを終える。しかしそこから果敢な追い上げを見せ、集団を抜けて6位でフィニッシュラインを通過した。
スチュワートは順調にスタートした。今大会が行われるフロリダ出身のスチュワートは、予選を3番手で終えると、ヒートレースでは思うようなスタートこそ切れなかったが、順位を上げて5番手でフィニッシュ。メインイベントではスタート後にトップ10圏内に入ると、数周後には7番手まで浮上した。スチュワートはそこでポジション争いを展開したが、ミスをおかしてしまい9位でチェッカー。今シーズン6度目となるトップ10フィニッシュを果たした。
フェランディスは、予選を13番手、ヒートレースを9番手としメインイベントへ進出すると、自身のリズムを見いだし、好スタートを決めて7番手につける。しかし3周目に入る前のリズムセクションで転倒。これに他のライダーが衝突してしまう。これによりフェランディスはリタイアを余儀なくされたが、幸運に大事には至らなかった。
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Teamは、次週2月20日(土)、再びフロリダ州オーランドのキャンピングワールド・スタジアムでの第8戦に臨む。
250SX
Monster Energy Star Yamaha Racingの2人が今季6度目のダブルポディウム!
AMAスーパークロス250SX East、ブレーク前最後のレースで、Monster Energy Star Yamaha Racingのコルト・ニコルズが2位でフィニッシュし、ポイントリードを拡大。クリスチャン・クレイグはヒートレースでのクラッシュの後、LCQを制しメインイベントでは3位に入り、7戦中6度目となるダブルポディウムを達成した。
ニコルズとクレイグの二人は、キャンピングワールド・スタジアムですぐに強さを見せつけ、クレイグが予選で最速ラップタイムを記録しトップに立つと、チームメイトのニコルズも2番手で続いた。続くヒートレースでは、ニコルズが気を吐き圧勝。続くヒート2に参加したクレイグは、2周目に大クラッシュを喫してリタイアを余儀なくされ、100%の感触ではないながらもLCQ(※ラストチャンスクオリファイヤー)を制してメインイベント進出を決めた。
メインイベントではペアはともに好スタートを切り、ニコルズが2番手、クレイグも3番手に上がる。両ライダーは共にハイペースで走行し、レースを通してポジションを堅持。レース終了まで残り2分を切ったところで、ニコルズが最後にプッシュし、トップの背後に迫るが、結局2位でフィニッシュし、チームメイトとのリードを8ポイントに伸ばした。その後方でクレイグは15分プラス1周のレースを耐え抜き、3位でフィニッシュラインを通過。5週間で7レースを終え、ここでブレークに入る。次戦は5月1日にソルトレイクシティで開催されるシーズン最終戦。
2月20日(土)は、フロリダ州オーランドのキャンピングワールド・スタジアムで開催される2戦目には、Monster Energy Star Yamaha Racingの250SX Westチームが2021年初レースを迎える。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
アーロン・プレシンジャー選手談(6位)
「自分にとって最良の日のひとつになったことは間違いありません。プラクティスはかなり良いスタートでしたが、そこから一時、順位を上げたものの、最終的に予選11位となりました。ヒートレースでは良いスタートができなかったので、メインイベントでは絶対に、気合を入れました。ゲートから飛び出し、10番手につけましたが、それから最初のトリプルで誰かが転倒し、その影響でかなり後退しました。17番手あたりで2周目に入ったと思いますが、それから集中して追い上げました。コースはすごく滑りやすかったのですが、バイクにも自分にもとても合っていました。レースが終わるまで可能な限りチャージし、たくさん追い抜きをして6位。これは自己ベストのひとつ後ろです。今日のライディングには本当に満足しています。来週の土曜日にまたここに戻って来ることを楽しみにしています」
マルコム・スチュワート選手談(9位)
「メインイベントではスタートはまずまずでしたが、いくつかミスをしました。コースに合わせ込めていなかったのです。多くのライダーが転倒し、多くのライダーが間違いなく疲労して、苦しい思いをしましたが、それでもトップ10内でフィニッシュできたので、全体としては悪い一日ではなかったと思います。これからは、トップ5に戻れるように、詳しく検証して、前進を続けるつもりです。僕らはやれるということを知っています。シーズンは第7戦を終え折り返しに近づいています。来週土曜日、2回目のオーランドでも頑張ります」
ディラン・フェランディス選手談(DNF)
「厳しいコースでプラクティスが2回しかなくて、難しい一日でした。メインではなんとか良いスタートをすることができて良いフィーリングでしたが、クラッシュしてしまいました。さらに後ろを走っていたライダーがぶつかってきて少しの間、息ができませんでした。体は大丈夫でしたけど、そこでリタイアを決めました」
250SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
コルト・ニコルズ選手談(2位)
「プラクティスではずっと、クリスチャンに一歩及びませんでした。でもヒートレースで勝つことができて、これは良かったです。望んだグリッドに並べました。スタートは望んでいた通りではありませんでした。ローレンス選手が僕の前に出て、インを制しました。まさにここでレースが決まったようなものでした。コースは難しく、湿度が上がりはじめ、夜が更けるにつれてどんどん滑りやすくなっていきました。これが状況を厳しくしました。でも2位でポイントを得られて、これは常に良いことです。ただ自分のライディングは残念でした。レース序盤は激しさがなく、ちょっと苛立ちました。これから長いブレークに入るので、それを楽しみ、また戻って来ます」
クリスチャン・クレイグ選手談(3位)
「この週末は予選でトップになりスタートは最高でした。路面はハードパックで、すごく良い感じでした。ヒートレースはスタート良く飛び出しましたが、2周目に大きな転倒があり、かなり手を痛めました。レースに出られるのかどうかわかりませんでしたけど、テーピングしてもらい、歯を食いしばりました。今夜を乗り切るために、できる限りのことをしなければならないことはわかっていました。メインイベントはアウト側から好スタート。すぐに3番手につけると、レース中のほとんどの間、コルトに続いていましたが、そこから遅れて3位となり、コルトとのポイント差が2ポイント広がりました。ヒートレースの後、自分が3位になると言われたら、飛び跳ねて喜んだでしょうね。あのクラッシュの後なので、自分にとっては勝ったも同然です。これから長いブレークがあるので、その間に治して、ソルトレイクに備えます」