AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.16 6月17日 ソルトレイクシティ
RACE DATA
開催日:2020年6月17日(水)
開催地:ユタ州ソルトレイクシティ
会場:ライス・エクレス・スタジアム
REPORT
AMAスーパークロス選手権の最終戦まで残り2戦目となるレースが水曜日夜、ソルトレイクシティのライス・エクレス・スタジアムで開催され、Monster Energy/Yamaha Factory Racing Teamのジャスティン・バーシアが追い上げを見せて9位に入った。チームメイトのアーロン・プレシンジャーは14位でフィニッシュした。
東地区250SXクラスでは、Monster Energy/Star/Yamaha Racingのシェーン・マクエラスとコルト・ニコルズがそれぞれ2位と3位でフィニッシュした。
450SX:バーシアが9位でフィニッシュ
前夜の雨によるコースコンディションの悪化により、2回の予選セッション前に行われるフリープラクティスは中止された。予選が始まると、チームをけん引したのはA・プレシンジャーで、6番手のタイムを記録した。一方、首の痛みに耐えながらの走行を強いられているJ・バーシアは100%の状態でこの大会に臨むことができず、さらにセットアップにも苦戦。それでもバーシアはヒートレースに向けてタイムを上げていった。そのヒートレースでは両選手がそれぞれ好結果を残した。スーパークロス2年目のプレシンジャーは進歩を続けて3番手に入ると、ベテランのチームメイトも理想的ではないゲートピックからスタートして4番手でフィニッシュした。
メインイベントでは、Monster Energy/Yamaha Factory Racing Teamの両ライダーにとってスタートが再び課題となった。バーシアは16番手まで順位を落とし、そこからの追い上げを強いられる。すぐに13番手まで上がると、チームメイトをパスし、さらに6周目までに11番手まで順位を上げた。レース中盤、プレシンジャーがバーシアをパスするが、その3周後、今度はバーシアが抜き返すと、さらに前進を続け、9番手まで順位を上げてフィニッシュした。自身が望んだ順位ではなかったものの、この日の厳しい状態を考慮すればまずまずの結果となった。最終戦を残して、バーシアは依然、ランキング4位につけている。
一方、14番手でスタートしたプレシンジャーはそこからひとつポジションを上げるが、チームメイトを含めて何人かのライダーにパスされて後退。その後も力走を続けるプレシンジャーはいくつか順位を上げるが、最終的にスタート時と同じ14位でレースを終えた。
2020年AMAスーパークロスのシーズン最終戦は6月21日日曜日、ソルトレイクシティのライス・エクレス・スタジアムで開催される。
250SX East:マクエラスとニコルズがともにポディウムフィニッシュ
イースト・ウエスト・ショーダウンを前に、3ポイント差でタイトル争いが展開されている東地区250SXクラスでは最後のレースとなる今大会。バトルは激しいものとなった。Monster Energy/Star/Yamaha RacingのS・マクエラスはヒートレースを圧倒。素晴らしいスタートを見せてトップに立つと、フィニッシュまでその座を守り、レースを制した。メインイベントでもすぐにリードを奪い、4周に渡ってポジションをキープしたマクエラスだったが、タイトルを争うライバル、チェイス・セクストン(ホンダ)が差を詰めてくる。その後、250SX Eastのディフェンディングチャンピオン、セクストンはスタートストレート後の右コーナーでマクエラスをパスする際に接触。リードを奪う。マクエラスはトップとの差を詰めるべく、集中したライディングを見せるが、結局2位でフィニッシュ。6ポイント差のランキング2位で最終戦に臨むこととなった。
チームメイトのC・ニコルズはヒートレースを2番手でフィニッシュし、着実なスタートを見せた。メインイベントでは残念ながらスタートで出遅れ、トップを狙うには厳しい展開となった。ニコルズは6番手からすぐに4番手へと順位を上げると、3番手を走るライダーに狙いを定める。レースが折り返し点に達する頃、ニコルズはフープスセクションで追い抜きを見せて3番手に上がるとそのままフィニッシュ。負傷から復帰した5月31日のシリーズ再開以来3度目となる表彰台に立った。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy/Yamaha Factory Racing Team
ジャスティン・バーシア選手談(9位)
「先日目を覚ますと、不運にも首が充分に動かなくて、以来動かすことができませんでした。状態が改善するように試みることができたのは一日だけで、あまり良くはなりませんでした。自分にとって今日の走り出しはまったくうまくいきませんでした。コースに慣れることと、首を少しほぐすことに集中して走りました。幸い、首は一日を通して少し良くなりました。ヒートレースはかなり良くて4位で終えることができましたが、メインイベントではまたしてもスタートがあまり良くなかった。第2コーナーでちょっと絡んでしまい、それからがんばって16番手から9番手まで上がりました。 速く走れなかったことについて、ラインが1本しかなかったという言い訳はできるとは思いますけど、それ以上に自分に速さがなかった。ともかく自分は乗り切ったし、元気です。あとは首をほぐし続けてゆくつもりです。日曜日を楽しみにしていますし、良い結果が得られることを期待しています」
アーロン・プレシンジャー選手談(14位)
「ヒートレースも、予選も素晴らしかったのに、メインイベントにそれをまとめることができませんでした。スタートは大丈夫でした。コースはかなり滑りやすくて、たくさんのライダーに囲まれて、タイトなライディングになってしまいました。そう、バイクはうまく機能し始めているので、あとはそれをうまくまとめるだけです。弁解の余地はありません。トップ10圏外で、さらにはトップ5圏外でフィニッシュしてはだめでなんです。ひとつのレースをまとめなければならない。今年はあと1レースあります。そこで力を発揮しなければなりません。そこに行って、自分のダートバイクに乗って、楽しんで、そしてベストを尽くしたいだけです」
250SX
Monster Energy/Star/Yamaha Racing
シェーン・マクエラス選手談(2位)
「この状況を考えなければ、2位は悪くないです。今夜はどうしても勝つ必要があったのですが、残念ながら及びませんでした。今日は一日を通してちょっと遅れをとっていましたが、勢いが出たし、最終戦で決着をつけます」
コルト・ニコルズ選手談(3位)
「全体としては3位に入って表彰台に立てたので良いレースでした。スタートの遅れが痛かったですね。それに必要となる体力がなかったので、ちょっとバテました。ちょっと置いてゆかれたように感じましたけど、すべて良かった。日曜日にあと1レースありますし、東西両地区の選手たちとバトルをする準備はできています」