AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 2月22日 アーリントン
RACE DATA
開催日:2020年2月22日(土)
開催地:テキサス州アーリントン
会場:AT&Tスタジアム
REPORT
450SX:トリプルクラウンでバーシアが4位、プレシンジャーは今季ベストリザルトの8位
AMAスーパークロス第8戦はテキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、今シーズン2度目のトリプルクラウン方式で行われ、Monster Energy/Yamaha Factory Racing Teamのジャスティン・バーシアが、3つのメインイベントすべてでトップ5フィニッシュを果たし、総合4位に入った。アーロン・プレシンジャーは進歩を見せ、今シーズン自己ベストとなる8位で大会を終えた。
Monster Energy/Yamaha Factory Racing Teamの2人にとって、スタートは相変わらず課題となったが、両ライダーとも速さを見せて集団の中で力走し、順位を上げてフィニッシュした。最初のメインイベントで、バーシアはまず7番手につけると、数周後には6番手へ。ライバルたちとバトルを展開するが、粘りを見せて上位5選手を追う。その後バーシアは5番手に上がるが、さらにその直後、他のライダーがテクニカルなコースに足をとられた際に4番手へと浮上する。結局、バーシアはトップ5圏内の4位でフィニッシュラインを通過した。 一方、プレシンジャーはスタート直後に14番手につけると、集中した走りを見せ、9位まで順位を上げてチェッカーフラッグを受けた。
残念ながら、2回目のメインイベントでも両ライダーは好スタートを見せることができなかった。バーシアは11番手につけると、すぐに前を行くライダーたちをパスして9番手まで上がる。コースコンディションが悪化し続ける中、多くのライダーがその罠にはまるが、バーシアは安定した走行を続けて順位を上げ、12分間プラス1周のレースを5位で終えた。 チームメイトのプレシンジャーもスタートの遅れを挽回し、17番手から10番手まで順位を上げたところでチェッカーフラッグを受けた。
この日最後のメインイベントで、バーシアはスタート後7番手に。6周目までに5番手まで順位を上げるが、上位4選手は既に大きくリードを広げている。それでもバーシアは周回ごとにそのギャップを詰め、上位のライダーがミスを冒した際に4番手に上がるとそのままフィニッシュ。3つのメインイベントをそれぞれ4位、5位、4位で終えて総合4位となった。 開幕戦のアナハイム1を制したバーシアは選手権ランキングでのトップ返り咲きを切望しているが、激戦の450SXでトップ5フィニッシュを繰り返している。残り9戦となった現在、バーシアは1位と27ポイント差のランキング4位に位置している。
プレシンジャーは前進を続け、この日ベストのスタートを見せて11番手につける。数周後、テクニカルなコースで流れをつかんだプレシンジャーは、チームメイト同様に順位を上げ続け、7位でフィニッシュ。3レースを9位、10位、7位で終え、2年目のシーズンベストとなる総合8位となった。
この後チームは東に向かう。AMAスーパークロス第9戦は2月28日土曜日、ジョージア州アトランタのメルセデスベンツ・スタジアムで開催される。
250SX East:シェーン・マクエラスがトリプルクラウンで2位フィニッシュ
テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムを舞台に、トリプルクラウン方式で開催されたAMAスーパークロス250SX Eastで、Monster Energy/Star/Yamaha Racingのシェーン・マクエラスは最終メインイベントで圧勝するが、残念ながら1ポイント差で総合優勝を逃した。マクエラスは現在、ランキングでは1位と同ポイントの2位につけている。
最初のレース、メインイベント1。ここでマクエラスはスタートで出遅れるが、1周目の11番手からすぐに8番手へ。そして周回ごとに順位を上げて5番手まで浮上する。中盤になるとレースはヒートアップした展開となり、トップを行くライダーが先頭争いから転倒を喫して脱落し、マクエラスは4番手へと順位を上げる。その後、3選手による3番手争いが展開される中、その中でマクエラスは数周後に2番手に浮上。その少し後にライバルの先行を許し、3位でフィニッシュ。
メインイベント2でのスタートは良かったが、それでもマクエラスは5番手からの追い上げを強いられた。順位を上げたマクエラスは2番手のライダーとの差を詰め、8周目にこれをパスするが、トップを行くライバルとは既に大きく差が開いており、優勝を狙うには残り時間が少なすぎ、そのまま2位でフィニッシュした。
勝利に向けた最後の走りとなるメインイベント3。マクエラスはホールショットを奪うと、10分間プラス1周のレースを通してポジションをキープ。2位に4秒の差をつけて最初にフィニッシュラインを通過した。2週連続で表彰台の中央に立つには充分ではなかったが、2位でのフィニッシュはタイトル争いでは鍵となる。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy/Yamaha Factory Racing Team
ジャスティン・バーシア選手談(4位)
「ダラスでの今夜のレースは充実していました。スタートは少し良くなったものの、表彰台に立つためには未だ何か足りないものがあります。コースは超テクニカル、というほどではなかったけど、数人がレースからリタイアしています。全体として、僕のレースはすごく良かったですね。猛チャージして他のライダーをパスしました。力走しているのをすごく感じていたし、他のライダーに狙い続けていました。スタートは改善し続けています。自分に必要なのは着実さを保つことと最大の努力を続けること。来週の準備はもちろんできています」
アーロン・プレシンジャー選手談(8位)
「自分にとってダラスは正しい方向への一歩でした。プラクティスでは良い感触で、すごくうまく流れていて、ライディングも良かったです。ダートは少し滑りやすかったけど、その後わだちができて、すごくラフになりました。フープスはかなり早く壊れて2回目か3回目のプラクティスではジャンプしていました。テクニカルな部分もありましたけど、全体的にソフトなダートに戻れてうれしいです。今週のライディングを楽しみにしています。総合8位で終えて、これが今年の僕のベストフィニッシュです。来週はアトランタに行きますが、あそこは昨年僕がベストフィニッシュをしたところです。もっと良いスタートをして、ハイペースで走って、トップ5入りしたいですね」
250SX
Monster Energy/Star/Yamaha Racing
シェーン・マクエラス選手談(2位)
「一日中すごくいい感触でした。最初の2レースのスタートでは好位置につけることができませんでした。トップグループを追うのは本当にタフでしたけど、今夜はずっとハードに戦い続けました。恐らくちょっとハードすぎた時もあったかもしれません。最後のレースには満足しているので、来週のレースへのモチベーションも高まっています」