AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.14 4月14日 ミネアポリス
RACE DATA
開催日:2018年4月14日(土)
開催地:ミネソタ州ミネアポリス
会場:U.S.バンクスタジアム
REPORT
450SX:バーシアが5位
AMAスーパークロス第14戦がミネソタ州ミネアポリスにあるU.S.バンクスタジアムで開催された。Monster Energy/Knich/Yamaha Factory Racing Teamのジャスティン・バーシアがこのレースでカムバック。好走して5位に入った。一方、チームメイトのクーパー・ウェブはアクシデントによりリタイアに終わった。
ミネアポリスにAMAスーパークロスが初めてやって来たのは1994年。SX250とSX125両クラス(現在SX450およびSX250)のレースが開催されている。U.S.バンクスタジアムは2016年にオープンのインドアスタジアムで、昨年からAMAスーパークロスの舞台となっている他、ナショナル・フットボール・リーグの会場としても知られている。コースのレイアウトはスタートゲートから1コーナーまでの距離が短いことが特徴のひとつで、その1コーナーは左180度ターンとなっている。
今大会は今季3回予定されているトリプルクラウン・フォーマットで行われる最後の大会。ヒートレースを行わず、3つのメインイベントで優勝が争われる。メインイベント1は10分プラス1周、メインイベント2は12分プラス1周、そしてメインイベント3は15分プラス1周のタイムレース形式で争われる。
第7戦アーリントン大会で右手を骨折し、今大会で復帰したバーシアはタイムド・クオリファイング・プラクティスで13番手。だがメインイベント1ではスタート良く飛び出し、4番手で1コーナーを抜けるとオープニングラップを3番手で終え、その実力を示す。その後も追いすがるJ・ブレイトン(ホンダ)を退け、そのまま3位で復帰初レースのチェッカーフラッグを受けた。一方、チームメイトのウェブは1コーナーを7番手で抜けるが、直後のリズムセクションで転倒を喫し、リタイアを余儀なくされた。ウェブは負傷し、その後の走行を断念した。
続くメインイベント2のスタートではバーシアはやや出遅れ、1コーナーを12番手で通過。そして1周目を9番手で終える。その後T・バウワース(カワサキ)らと争いながらふたつ順位を上げ、レース後半は単独走行を重ねて7位でフィニッシュした。
そして最終メインイベント3。YZ450Fを駆るバーシアはスタート直後の1コーナーを8番手で抜けると、1周目を終えるまでに5位まで順位上げる。レース序盤、前を行くW・パイク(スズキ)が転倒し、E・トマック(カワサキ)が行く手を阻まれ、これに接触するというアクシデントが発生して一時3番手に浮上するが、次の周にはトマックが先行。さらにM・ムスキャン(KTM)の先行を許し、再び5番手を走行する。だがレース後半、バーシアは4番手を走行するJ・ブレイトン(ホンダ)との差を徐々に詰め、フィニッシュまで残り6分を切ったところでその背後に迫る。プレッシャーをかけ続けるバーシアは、リズムセクションの後のコーナーでインに切り込み、ブレイトンを鮮やかにパス。4位に上がると以後ポジションをキープ。そのままチェッカーフラッグを受けた。この結果、バーシアは3位、7位、そして4位で総合5位に入った。
尚、優勝は3つのメインイベントでそれぞれ1位、4位、3位に入ったE・トマック(カワサキ)のものとなった。
AMAスーパークロス・シリーズ第15戦は4月21日土曜日、マサチューセッツ州フォックスボロのジレット・スタジアムで開催される。
250SX East:ハートランフトが7位
トリプルクラウン・フォーマットで構成されるこのレースには、第5戦からYamalube Star Racing Yamahaのライダーとしてエントリーしているトーマス・ラメッテが参加する他、YZ250Fユーザーのブランドン・ハートランフト、ルーク・レンズランドら有望ライダーがエントリーする。
レースはメインイベント1が8分間プラス1周、メインイベント2は10分プラス1周、そしてメインイベント3が12分プラス1周のタイムレース形式で争われる。
メインイベント1ではラメッテが好スタートを決めて1コーナーを3番手で通過。その後ひとつ順位を上げてオープニングラップを2番手で終える。だが次の周にJ・スミス(KTM)の先行を許すと3周目にはJ・マーティン(ホンダ)にパスされる。その後もタイムが伸びないラメッテは、トップから36秒遅れの8位でレースを終えた。YZ250Fユーザーの中ではレンズランドが10位となった。
続くメインイベント2でもまずまずのスタートを見せたラメッテはレース中盤までトップ5圏内につけていたが、残り4分を切った7周目にクラッシュ。再走を果たしたものの15位まで後退してしまい、その順位でレースを終えた。一方、YZ250Fユーザーのハートランフトが序盤からJ・オズビー(KTM)と争いながら常に6、7番手を走行。ヤマハ勢最上位の5位に入った。
そのハートランフトはメインイベント3でも好走する。1コーナーを10番手で通過後、オープニングラップを8番手で終えると、R・アルビス(ヤマハ)、A・ロドリゲス(KTM)らと争いながら徐々に順位を上げ、ちょうどレース中間の8周目にはトップ5圏内に進出。その後S・カントレル(KTM)を抜いて4位でチェッカーフラッグを受けた。ラメッテは1周目の12位から順位を上げて7位でレースを終えた。
総合成績ではハートランフトが7位、ラメッテが9位、そして3つのメインイベントをそれぞれ11位、8位、8位で終えたジョン・ショートが8位に入った。