AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 3月10日 デイトナ
RACE DATA
開催日:2018年3月10日(土)
開催地:フロリダ州デイトナビーチ
会場:デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ
REPORT
450SX:ウェブが3位で今シーズン初の表彰台獲得
AMAスーパークロス・シリーズ第10戦の舞台はフロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ。Monster Energy/Knich/Yamaha Factory Racing Teamのクーパー・ウェブが見事なライディングを披露。今シーズン自己ベストリザルトとなる3位に入った。 第7戦アーリントン大会で右手を骨折したチームメイトのジャスティン・バーシアは今大会も欠場した。
レースの舞台となるコースはNASCARシリーズの開催等で知られるオーバルトラック、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイのインフィールドに特設される。時計まわりで路面のダートは粘土約70%、砂約30%。
クーパー・ウェブはタイムド・クオリファイング・プラクティスで5番手のタイムをマークすると、メインイベント進出をかけてヒート2に参加。6分プラス1周で争われるレースでは、スタート直後からトップに立ち、レースをリードし続けるが、終盤、後方から迫ってきたE・トマック(カワサキ)とバトルとなり接触。両者ともに転倒してしまう。それでもウェブは4位でフィニッシュし、メインイベントへの出場権を得た。
メインイベントは今大会も20分プラス1周のタイムレースとして行われ、エントリー総数59選手の中から勝ち残った22選手よって争われる。 スタートゲートが下りると、YZ450Fを駆るC・ウェブは1コーナーを8番手で通過。オープニングラップもそのままのポジションで終える。ウェブはV・フリーゼ(ハスクバーナ)、J・アンダーソン(ハスクバーナ)らと争いながらも安定したライディングを見せるが、レースは荒れた展開となって行く。3周目にV・フリーゼとJ・アンダーソンが接触して転倒。一方、ウェブは同じ周に前を行くM・スチュワート(スズキ)をパスして6位に浮上。次の周にはD・ウイルソン(ハスクバーナ)を抜いて5位へと順位を上げる。スタートから5分、J・ブレイトン(ホンダ)とトップ争いを展開していたM・ムスキャン(KTM)がコーナーを直進。コースを外れて転倒してしまう。着実な走行を続けるウェブはこれで4位へ。レース中盤の8周目、ウェブはW・パイク(スズキ)をかわして3位に上がると、2位のC・クレイグ(ホンダ)との差を詰めて行く。そしてスタートから15分、13周目にはC・クレイグを抜き去ったウェブは2位へと順位を上げる。だが、その2周後、後方から迫って来たE・トマック(カワサキ)の猛追に抗しきれず、その先行を許して3位に後退。それでもそのままポジションを維持したウェブは今シーズンの自己最高位となる3位でフィニッシュした。 尚、レースはJ・ブレイトン(ホンダ)が優勝した。
AMAスーパークロス・シリーズ第11戦は3月17日土曜日、ミズーリ州セントルイスのドーム・オブ・アメリカズ・センターで開催される。
250SX East:東地区第4戦でYZ250Fの3選手がトップ10入り
併催はAMAスーパークロス250SXクラス東地区第4戦。Yamalube Star Racing Yamahaからシリーズに参戦しているディラン・フェランディスとコルト・ニコルズの2選手が共に欠場するという事態となった。フェランディスは前戦アトランタ大会での負傷が癒えず、ニコルズは水曜日の練習走行中にクラッシュし、昨年12月に負傷した上腕骨を再び痛めてしまったのだ。
メインイベント出場をかけて争われるヒートレース。ヤマハYZ250Fユーザーではヒート1に参加したTraders Racing-Tic Tabs / Ohlins /Atv's & More/Shot Racewearのルーク・レンズランドが好走して3位に入った他、EBR Performance/3D Racing/Altus Motorsports/Yamahaのラミラー・アルヴェスが5位に入ってメインイベント進出を決めた。一方、ヒート2でもCycleTrader Rock River YAMAHAのブランドン・ハートランフトが4位と、メインイベントでの好結果を期待させる成績を残した。
デイトナ大会もメインイベントは15分プラス1周、22選手によって争われる。YZ250Fユーザーでは19歳のB・ハートランフトが好スタートを決めて1コーナーを6位で通過。オープニングラップを終えるまでにひとつ順位を上げて5位に上がる。だが序盤の混戦の中でふたつ順位を落とし、さらにスタートで出遅れたディフェンディングチャンピオンのZ・オズボーン(ハスクバーナ)の追撃に遭い、スタートから5分が経過した4周目までに8番手へと後退する。一方、R・アルヴェスはレース序盤を8~9番手につけて走行する。そしてレース中盤以降、ハートランフト、アルヴェスともに単独走行となり、そのまま8位、9位でフィニッシュした。10位にはオープニングラップの20位からYZ250Fを駆って着実に順位を上げたレンズランドが入った。