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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 9月4-6日 テルエル

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第5戦テルエル大会
■開催地:スペイン/アラゴン(1周:5.077km)

レース1
■開催日:2020年9月5日(土)
■周回数:レース1:18周(91.386 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度
■路面温度:45度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分48秒767)
■FL:M・リナルディ(Ducati/1分50秒121)

スーパーポール・スプリントレース
■開催日:2020年9月6日(日)
■周回数:レース1:10周(50.770km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度
■路面温度:29度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分48秒767)
■FL:A・ローズ(Kawasaki/1分49秒686)

レース2
■開催日:2020年9月6日(日)
■周回数:レース1:18周(91.386km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度
■路面温度:40度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分48秒767)
■FL:M・リナルディ(Ducati/1分50秒338)

REPORT

Pata Yamaha WorldSBK Official TeamのM・ファン・デル・マークとT・ラズガットリオグルは、FIM Superbike World Championship第5戦のレース1で、それぞれ4位と5位を獲得した。2日目はレース2でM・ファン・デル・マークが6位、チームメイトのT・ラズガットリオグルが7位でレースを終えた。

1日目:Pata Yamahaのファン・デル・マークとラズガットリオグルがともにトップ5

Pata Yamaha WorldBK Official Team with RizlaのM・ファン・デル・マークとT・ラズガットリオグルは、第1レースでともにトップ5を獲得した。

午前中に行われたスーパーポール・セッション、ファン・デル・マークは第1セクターでトップタイムを記録したものの、2回目のアタックは他のライダーに阻まれ、タイムを更新することができず12番手に下げて終了した。グリッド4列目と後方からの追い上げを強いられた第1レースでは、通常は10ラップのスプリント・レースで使用する、よりソフトな"X"タイヤでグリップを追求。終始、冷静さを維持して着実に挽回し、自己通算150回目のWorldSBKレースで4位獲得と健闘した。

チームメイトのラズガットリオグルは、グリッド7番手から好スタートを切って4番手で第1コーナーへ。序盤はそのまま上位グループについて行ったが、グリップレベルが低下するなかで徐々に後退し、ファン・デル・マークの後ろの5位でチェッカーを受けた。

GRT Yamahaはトップ10フィニッシュ

GRT Yamaha WorldSBK Junior TeamのF・カリカスロとG・ガーロフは、午前中のフリープラクティス第3セッションでそれぞれ7番手と10番手。しかしスーパーポールでは、カリカスロが一時、3番手につけたあと11番手に後退、ガーロフは14番手と順位を下げた。

全18ラップで競われた第1レースでカリカスロは10位争いに加わり9位。ガーロフはグリッド順位から3台抜いて11位でチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントではガーロフが合計33ポイントのランキング12位、カリカスロが29ポイントの14位となっている。

2日目:Pata Yamaha、難しいチャレンジのなかでトップ7を獲得

Pata Yamaha WorldBK Official Team with RizlaのM・ファン・デル・マークとT・ラズガットリオグルは、厳しい状況のなかでトップ7入り。同チームにとって、おそらくシーズンで最も難しいチャレンジとなるアラゴン・サーキットで、ふたりのライダーが力を尽くして最大限の成績を持ち帰った。

ファン・デル・マークはグリッド12番手から挽回して6位を獲得。午前中に行われたスーパーポール・レースでは、最終ラップでT・サイクス(BMW)に仕掛けてグリッド3列目を目指したが、わずかに届かず10位に留まった。トップ9のみにグリッド位置が与えられることから、ファン・デル・マークはまたも12番手から、第2レースをスタートしていた。

一方のラズガットリオグルはグリッド7番手からスタートし、ポジションを維持して7位を獲得。順位を上げることはできなかったものの、リアタイヤの消耗を抑えながら終盤までハイペースを維持して成長ぶりを見せた。

次回は9月18日~20日、カタルニアで開催される。チームはシーズン再開前、成功裡にテストを行っており、ふたりのライダーが揃って表彰台復帰を目指す。

カリカスロとガーロフ、第2レースでトップ10フィニッシュ

GRT Yamaha WorldSBK Junior TeamのF・カリカスロとG・ガーロフがそれぞれ9位と10位を獲得。ふたり揃ってトップ10入りを果たしたのは今季初となる。

本日、最初の走行となったウォームアップではカリカスロが5番手と健闘し、ガーロフは14番手。続いて行われたスーパーポール・レースでは、トップとの差を縮めてそれぞれ12位と13位につけた。第2レースでもふたりは終始、安定した走りを維持し、カリカスロが9位、ガーロフが続く10位でチェッカーを受けた。

この結果、ガーロフは合計39ポイントでランキング12位、カリカスロは36ポイントで13位となっている。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

Race 1

Pata Yamaha WorldSBK Official Team
M・ファン・デル・マーク選手談(4位)

「スーパーポールはアンラッキーでした。アタック時に遅いライダーにつかまってしまったため、もう一度やり直すことになったのですが、すでにタイヤのベストの状態を過ぎていてラップタイムを更新することができませんでした。グリッド12番手は理想からほど遠いいものでしたが、ペースは良かったので、あとはスタートダッシュに賭け、序盤から順調に抜いていくことができました。"X"タイヤを履いていたので、冷静にコンスタントな走りを心掛けました。後半は単独走行のような感じになりましたが、悪くなかったと思います。明日までにマシンをもう少し改良し、スーパーポール・レースで好位置を狙います」

T・ラズガットリオグル選手談(5位)

「グリッド・ポジションは悪くありませんでした。実際、先週よりはずっと良かったのです。でもアタック時の第1コーナーではらんでしまったので、本当ならもう少し伸ばせたのではないかと思っています。第1レースは7番グリッドから好スタートを切り、序盤はトップグループのレッディング(ドゥカティ)について行きました。リアタイヤの感触も先週よりは良かったのですが、6ラップ目以降は表彰台争いの集団について行くことができなくなりました。それでも5位でゴールして貴重なポイントを獲得。明日はスーパーポール・レースで好位置を獲得できるようがんばります」

P・デニング、チーム代表談

「ここアラゴンで連続2戦目となった今回、私たちは、先週よりも進化することを目標にしていました。そしてその目標を達成し、大きく前進することができたと思います。マイケル(ファン・デル・マーク)は、最もソフトな"X"タイヤをしっかりコントロールして力強く走りきりました。グリッド12番手と厳しい状況でしたが、オープニングラップから見事な戦いぶりを見せてくれました。スーパーポールでは、フロントローを目指したラップでクリアスペースがとれず、十分にタイムを短縮することができなかったのですが、もしももっと前の列からスタートしていたら表彰台を狙えたはずです。トプラック(ラズガットリオグル)は予選から好調で、先週よりも良い位置からスタート。決勝も果敢に攻めていきましたが、マイケルよりも早めにグリップが低下してしまいました。それでも今日の5位獲得で、ランキング3位争いを維持することができたのは良かったと思います。彼自身、ここアラゴン・サーキットへの理解を深めており、明日はさらに一歩、前を目指していきます。最後に、圧倒的な強さでWorldSBK初優勝を果たしたGoEleven チームとマイケル・ルーベン・リナルディに祝福の気持ちを贈ります」

GRT Yamaha WorldSBK Junior Team
F・カリカスロ選手談(9位)

「充実の一日でした。昨日の走行終了後にマシンに何か所か変更を加えていて、今日はその効果を期待してフリープラクティス第3セッションに臨みました。モディファイが成功し、YZf-R1のフロントエンドは、タイムアタックでも長距離ランでも素晴らしいフィーリングになっていました。スーパーポールはいつもより好調でしたし、おそらくもっと上を狙うことも可能だったと思います。第1レースでは第2集団に加わることができました。明日の目標は、このグループのなかでもっと自信を持って戦うこと。そしてもう少し順位を上げることです。先週よりもかなり暑くなっていて、このようなときはいつもそうなのですが、フロント・グリップのフィーリング低下により苦戦します。でも午前中のセッションで調整を行い、ついに問題を解決し、路面温度が上がるなかでもマシンの挙動が安定するようになりました。明日はさらに前へ進みます」

G・ガーロフ選手談(11位)

「午前中の涼しい時間帯にセッティング変更を行い、これによってペースが上がっていました。そのあとの予選はあまりうまくいかなかったのですが、決勝用タイヤのフィーリングが良かったので、第1レースに不安はありませんでした。そして好スタートを切って順調に何台かパス。さらにロリス・バズとマイケルに食らいついて行ったのですが、私はすぐに、午前中に行った変更が午後の暑さのなかではあまり効果的でないことに気づいたのです。まるでマシンの限界が変わってしまったかのように、どんなにがんばっても思い通りにはいきませんでした。最後は前のグループにかなり近づきましたが、結局、彼らとバトルできなかったのは残念です。目指した方向性が間違っていたことがわかったので、一旦、前に戻り、何とか良い結果を導き出せるよう作業に取り組みます。それが明日の目標です」

Race 2

Pata Yamaha WorldSBK Official Team
M・ファン・デル・マーク選手談(6位)

「スーパーポール・レースで苦戦。もっと上の順位を目指していたのですが、マシンのフィーリングが十分につかめず、グリップも期待したほどではなくて10位に留まってしまったことが非常に残念です。少なくとも、もう1列前に並ぶことを目標にしていたのですが、それができず、またも12番手からスタートすることになりました。決勝では序盤から素早くパスしていって、リズムをつかむことができました。でも、長いレースでリアタイヤの選択をミスしていたかもしれません。終盤はポジションを維持してコンスタントに走ることしかできませんでした。それでも12番手から6位まで挽回できたのは悪くなかったと思います。終わってみれば、この週末も多くの収穫がありました。予選順位もあって、結果に結び付けられなかったことは残念です」

T・ラズガットリオグル選手談(7位)

「チームが素晴らしい仕事をしてくれました。YZF-R1が非常に良い状態に仕上がっていたのです。チーム全員で最大限の力を尽くした結果として7位に終わったことに満足はできていませんが、この2週間、厳しい状況のなかで精一杯、私を助けてくれたチームのみんなに感謝しています。アラゴン・サーキットで、私も全力を尽くしましたが、結局はここまででした。次こそはトップ争いに近づいていきたいと思っています。現時点でランキング3位につけていますが、かなり接近した戦いになっているので状況を見ていかなければなりません。また優勝争いがしたいです!」

P・デニング、チーム代表談

「Pata Yamahaにとって、ここアラゴンでの2週間は非常に難しいチャレンジでした。そのなかでチーム、エンジニア、ライダーたちは、最大限の成果をあげたと思っています。マイケルは、昨日の予選結果が影響してしまいました。わずか10ラップのスーパーポール・レースで、しかもあのような激しい接近戦のなかで、12番手から10位へ上がるのは、ベスト・コンディションであったとしても簡単なことではありません。結局、第2レースもグリッド12番手からスタートすることになり厳しい戦いを強いられました。そのなかでの6位獲得ですから、最大限の良い結果と言えます。トプラックは、毎レースでマイケルのひとつ後ろにつけました。第2レースも非常にタフなレースでしたが、彼は毎ラップで100%の力を尽くし、できる限り上のポジションを目指して走り抜き、そのなかで多くのことを学びました。とくに今日は、タイヤ・コントロールを身につけてレース終盤を順調に走り切りました。ランキングでは3位に復活し、マイケルも少しの差で5位につけています。次からのバルセロナとマニクールはR1との相性が格段に良いコースなので、表彰台復帰を狙っていきます」

GRT Yamaha WorldSBK Junior Team
F・カリカスロ選手談(9位)

「ヤマハ勢トップやレースウイナーとの差を縮めることができ、良い一日になりました。ペースも上がってきていて、とくに第2レースでは、終始ハイペースを維持して走り切ることができたので満足しています。次回は、ここまでの経験と今日の勢いをすべて生かして、さらに上を目指したいと思います」

G・ガーロフ選手談(10位)

「多くのことを学び、セッティングに関する膨大なデータを収集することができ、充実した週末になりました。でも今の私たちのポテンシャルを、成績で表現しきれなかったことは少し残念です。第2レースでは、作戦通りにいかないこともいくつかあったのです。それでも全体的には大幅に改善できたと思いますし、今は進むべき方向がはっきりと見えています。次のバルセロナは、テスト走行のときに気に入ったコースなので、とても楽しみです。セッティングを大きく変更することなく、1日目からペースを上げていけるよう期待しています。また、他のヤマハ勢との差を縮められたこともうれしく思っています。それが目標のひとつですから」

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