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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 8月7-9日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第3戦ポルトガル大会
■開催地:ポルトガル/アルガルヴェ・サーキット(1周:4.423km)

レース1
■開催日:2020年8月8日(土)
■周回数:レース1:20周(91,840 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:30度
■路面温度:44度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分40秒676)
■FL:J・レイ(Kawasaki/1分42秒075)

スーパーポール・スプリントレース
■開催日:2020年8月9日(日)
■周回数:レース1:10周(45.920 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:29度
■路面温度:35度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分40秒676)
■FL:J・レイ(Kawasaki/1分41秒371)

レース2
■開催日:2020年8月9日(日)
■周回数:レース1:20周(91,840 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:32度
■路面温度:46度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分40秒676)
■FL:J・レイ(Kawasaki/1分42秒819)

REPORT

Pata Yamaha WorldSBK Official TeamのT・ラズガットリオグルとM・ファン・デル・マークは、FIM Superbike World Championship第3戦のレース1で、それぞれ2位と3位を獲得した。2日目はM・ファン・デル・マークがレース2で3位を獲得。チームメイトのT・ラズガトリオグルは第2レースに先立って行われたスーパーポールレースで2位を獲得している。

1日目:ラズガットリオグルとファン・デル・マークが2・3位でダブルポディウム達成!

予選2位から好スタートを切ったラズガットリオグルは、ポジションを維持して順調に走行。最初の5ラップでポールシッターのJ・レイを追い詰めることはできなかったが、3位以下を徐々に引き離して単独2位をキープした。

チームメイトのファン・デル・マークは4台による熾烈なバトルを展開。レース序盤の第14コーナーでシフトミスによりはらんで6番手に後退しており、このアクシデントさえなければラズガットリオグルに追いつく可能性も十分にあったが、代わりに3番手集団のなかで接近戦を繰り広げ、9ラップ目にA・ローズとL・バズを、さらに12ラップ目にはS・レディングをパスして3位を獲得した。

日曜日は現地時間9:00から15分間のウォームアップ・セッションが行われ、11:00にスーパーポールレース、14:00に第2レースがスタートする。

2日目:Pata Yamahaのふたりが初日に続き2日目もふたつの表彰台獲得

10ラップで競われるスーパーポールで7位に終わったM・ファン・デル・マークは、第2レースでは実力を発揮して上位争いへ。グリッド3列目から着実にポジションを挽回し、さらに2版てのS・レディングを追って行った。第5コーナーでレッディングがミスしてはらむ間に一旦は前に出たものの、13ラップ目に小さいミスがあり、再び3位に後退してチェッカーとなった。2位との差はわずか0.093秒だった。

チームメイトのT・ラズガットリオグルは、午前中に行われたスーパーポールレースでJ・レイとともに後続を引き離しながら首位争いを展開し、2位でチェッカーを受けて今季6度目の表彰台を獲得。レース2では第5コーナーの荒れた路面で低速ローサイドにより転倒したが、すぐさま再スタートして8位でゴール。貴重なポイントを獲得した。

Pata Yamaha WorldSBK Official Teamチームは13日と14日にモーターランド・アラゴンでテストを行い、今月末から同サーキットで2週連続で行われる第4戦と第5戦に備える。ここでもまた表彰台、さらに一歩前進して優勝を目指すことになる。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

Race 1

Pata Yamaha WorldSBK Official Team
T・ラズガットリオグル選手談(2位)

「トップのジョニー(レイ)について行こうとしたのですが、今日の彼はとても速くてどうすることもできませんでした。それでも2位でチェッカーを受けて表彰台に上り、ポイントを獲得できたので満足しています。リアタイヤのスライドに悩まされたのですが、後から見ていたジョニーのタイヤはしっかりグリップしているようでした。何度かハードブレーキングで追撃を試みましたが、やはり追いつくことはできませんでした。明日はR1のセッティングを変更して優勝を目指したいと思います」

M・ファン・デル・マーク選手談(3位)

「ようやく表彰台に復帰できたことに満足するべきですね! 午前中のセッションからフィーリングが良く、スーパーポールでさらに一歩前進。5位は私にとって十分な結果でした。決勝は正直なところ、序盤からフロントのフィーリングに悩まされていました。ブレーキングをライバルたちと同じように遅らせることができず、しかもニュートラルに入れてしまってコースを外れてしまいました。そのあとは冷静を心掛けましたが、気温が上がったことでマシンが変化し、フィーリングも変わってしまったのです。それでも少しずつ上位との差を詰め、最後に3位を獲得し、トプラック(ラズガットリオグル)と並んで表彰台に立てたことをとてもうれしく思っています。この結果を見れば、ヤマハのマシンの素晴らしさと速さがわかりますが、優勝にはまだ届いていません。とくに気温が上がったときのトラクションとフロントフィーリングを、あともう少し引き出す必要があるでしょう。現時点ではこれが最大の課題となりますが、必ず答を見つけ出して前進できると確信しています。明日は優勝を目指します」

P・デニング、チーム代表談

「Pata Yamaha Official Teamが今季初のダブルポディウムを実現しました。ふたりのライダー、チームクルー、ヤマハのエンジニアの努力に感謝し、祝福したいと思います。正直に言うと、ライダーたちはレース距離でのスピードに満足できておらず、明日はもっと上を目指したいと考えています。このことについてはおそらく、まさに絶好調と言えるジョナサンを除いて他の誰もが同じ気持ちでいるでしょう。ふたりのライダーが表彰台に並び、しかもどちらもさらに上を目指しているとすれば、チームとヤマハにとって、これほどうれしいことはないでしょう」

Race 2

Pata Yamaha WorldSBK Official Team
M・ファン・デル・マーク選手談(3位)

「ウォームアップ・セッションのなかで問題を解決したつもりでいたにもかかわらず、午前中のスーパーポールレースでは、スタート直後から苦戦することとなってしまいました。通常の決勝時間よりも気温がいくらか低いので、表彰台のチャンスがあると考えていたのですが、予想に反して思うようにペースが上がらず7位が精一杯という状況でした。午後からのレース2を前にまたセッティングを少し変更し、正直なところ初めからあまり速くなかったのですが、他のライダーたちも同様に昨日よりもペースが下がっていて大勢がミスをおかしていました。私のほうは何とかリズムをキープし、冷静に走り切ることに集中。それも非常に難しい状況だったのですが、少しずつ前との差を詰め、1台1台抜いていって最後にスコット(レディング)に追いつくことができました。実際にパスすることはできませんでしたが、彼がミスをする間に前に出ました。でもそのすぐあとに私もシフトミスをしてまた離されてしまいました。何とかテールまで迫ったものの今日は彼のほうが速く強かったので、あとはただ彼のミスを待つだけでしたが、結局そうはなりませんでした。でもこの表彰台をとてもうれしく思っています。また昨日のレース1に比べてマシンのフィーリングが良くなっていたことに満足しています」

T・ラズガットリオグル選手談(2位)

「今日は良いことも悪いことも両方経験しました。スーパーポールでは2位を獲得し、表彰台に上ってポイントも加算することができました。レース2も順調にスタートしていたのですが、フロントタイヤのフィーリングに問題がありスライドに悩まされることとなってしまいました。そして第5コーナーで低速から転倒。幸いマシンにダメージはなく、レースに復帰することができました。最終的には8位までポジションを挽回して貴重なポイントを獲得できましたが、いつもなら2つ目の表彰台を狙っていたはずだと思うと悔しい気持ちでいっぱいです。私たちはこれから第4戦の開催地アラゴンへ移動してテストに臨みます。タイヤとマシン・セッティングのための重要なチャンスになるので、もう一度、好成績を目指してしっかり取り組んでいきます」

P・デニング、チーム代表談

「昨日のダブルポディウムに続き、今日はふたり揃ってさらに上を目指すというのが私たちの計画でした。スーパーポールレースはソフト・コンパウンドのタイヤで猛烈なペースで展開され、トプラック(ラズガットリオグル)はレイのペースについて行くことはできなかったものの見事2位を獲得しました。一方マイキー(ファン・デル・マーク)は、スーパーポールでマシンバランスに悩みながらも賢明にも7位でゴールし、さらにレース2では、クルーの努力もあり状況を改善してスコット・レディングを追い詰めることができました。通常ならさらに上を狙えたところですが、終盤の小さなミスで3位となっています。またトプラックはレース2のオープニングからグリップ不足に悩まされていました。第5コーナーの転倒でマシンにひどいダメージがなかったことは幸いです。すぐにマシンに跨り8位まで挽回し、貴重なポイントとともにランキング3位をキープしています。Pata Yamahaチームとしては3レースで4つの表彰台。そしていずれも、このコースで12勝しているある1人のライダーに敗れており、すべてのポテンシャルを出し切れなかったことを悔しく思っています。チームクルーはアラゴンへ移動し、酷暑のスペインで木曜日と金曜日にテストを行います。そこから2週間にわたる戦いに備え、私たちはさらなるステップアップを目指していきます」

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