YAMAHA FACTORY RACING TEAMはTOP10トライアルで3番手
7月27日(金)の公式予選の結果を受け、上位10チームで行われるTOP10トライアル。通常であれば1人ずつがタイムアタックし、この結果でポールポジションから10番グリッドまでが決定するが、コースコンディション不良が予想されたために40分間の計時予選へと変更された。
このTOP10トライアルにYAMAHA FACTORY RACING TEAMはアレックス・ローズとマイケル・ファン・デル・マークの2人が出走。中須賀克行は直前に行われたフリー走行での転倒があり、TOP10トライアルの出走を取り消した。またYART Yamaha Official EWC Teamはブロック・パークスとマービン・フリッツの2人が出走となった。
YAMAHA FACTORY RACING TEAMはまずファン・デル・マークがコースインすると、しばらくして2分6秒471を記録してトップに立つ。しかし、その後にこのタイムは破られてしまうが、2番手で登場したローズがさらにタイムを上げて2分6秒170をマーク。そしてこれがチームの最速タイムとなり、予選3番手となった。
また、YART Yamaha Official EWC Teamはパークスがマークした2分7秒387が最速タイムとなり8番グリッドから決勝を迎える。
TOP10 TRIAL
Pos. | No. | Team | Machine | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 11 | Kawasaki Team GREEN | Kawasaki | 2'05.403 |
2 | 33 | Red Bull Honda with 日本郵便 | Honda | 2'06.127 |
3 | 21 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 2'06.170 |
4 | 634 | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | Honda | 2'06.177 |
5 | 12 | ヨシムラ スズキ MOTUL | Suzuki | 2'06.642 |
6 | 95 | S-PULSE DREAM RACING・IAI | Suzuki | 2'06.756 |
7 | 090 | au・テルル MotoUP RT | Honda | 2'07.246 |
8 | 7 | YART Yamaha Official EWC Team | Yamaha | 2'07.387 |
9 | 19 | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | Honda | 2'08.128 |
10 | 79 | Team SuP Dream Honda | Honda | 2'08.200 |
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
公式予選総合3番手:2分06秒170
アレックス・ローズ選手談
「短い時間でしたがセットアップを変えて、それがうまくいったしベストを尽くせました。3番手という結果ですが、TOP10トライアルはTOP10トライアル。大事なのは決勝です。レースウィークを通じて僕たちは強さを示せているので、決勝に向けては何も心配していません。天候は読めませんが、テストはできているし、どんな状況になっても前向きに対処できると確信しています。中須賀さんのことは心配していません。僕たちはひとつのチームで、強い信頼で結ばれていますからね!」
マイケル・ファン・デル・マーク選手談
「セッティングを少し変えました。おかげでいいタイムが出せたし、満足のいくアタックラップができたと思います。何よりも重要なのは、僕たちは決勝に向けてしっかり準備ができているということです。レースウィークを通してコンスタントなペースで走れているし、明日のレースが楽しみです!」
吉川和多留監督談
「中須賀選手は、遅いマシンにルートを阻まれたことが転倒につながったようです。その後にフリー走行に出走しましたが、身体のダメージを確認することが目的で、大事をとってTOP10トライアルにはアレックス選手とマイケル選手の2人に出走してもらいました。これから改めてスケジュールや作戦を組み直す必要がありますが、そもそもレース前半は台風の影響がどのように出るかが問題なので、しっかりと準備を整えて決勝を迎えたいと思います。荒れたレースになりそうですが、ライダーの技術を含めたポテンシャルの幅やライダーの経験値が重要になるので、彼らを信じて、チームは全力でバックアップします」
YART Yamaha Official EWC Team
公式予選総合8番手:2分07秒387
ブロック・パークス選手談
「僕たちに失うものは何もないから、持てる力を出しきりました。TOP10トライアルはいつものような"1人1周" ではありませんでしたが、カメラでずっと追われてたりするので結構緊張してミスすることがあるのですが、今回のように一斉に走るとあまり緊張しないですむし、スリップストリームを使えるという利点もあります。ただ、僕のアタックラップでは前に2台いて、シケインで少し詰まいました。それでも去年よりいいタイムが出せて満足です。決勝の戦略は、すでにテストで練ってあります。いい結果が得られるように、さらにミーティングする予定です」
マービン・フリッツ選手談
「僕はブロックの後でアタックをしましたが、彼がすごくいい走りを見せてくれたから、自分もがんばろうと気合が入りました。このウィークで初めて新品タイヤを履ける機会だったことも気合いが入りましたね。タイムアタックの1周目はちょっとミスしてしまいましたが、2周目には2分8秒1をマークして、さらに攻めればもう少しタイムを縮められそうだったけど、"ブロックがすでにいいタイムを出しているから、リスクをおかさないようにしよう"というチームの判断に従ってアタックをやめました。明日は天気次第ですが、雨でも十分なテストができているから、ドライでもウエットでも準備OK」
藤田拓哉選手談
「今日のTOP10トライアルは2人のサポートとして参加しましたが、ブロックはもちろん、マービンもいいタイムを出していたし、いい形でマシンは仕上がっています。重要なのは明日の決勝なので、そこでは僕もしっかりと自分のスティントをこなします。明日はがんばるだけです」
マンディ・カインツ監督談
「EWCチームとして唯一TOP10トライアルに出られたことに満足しています。うちのチームは速いから、いつも通りですけどね(笑)。リスクをおかさない範囲の中でしたが、ブロックとマービンががんばっていいタイムを出してくれました。エキサイティングなショーを楽しむことができました。明日についての準備はできています。台風がどう影響するかわかりませんが、無理をせず、いつも通りの自分たちらしいレースをするつもりです。そうすれば自然と結果がついてくるはずです」