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鈴鹿8耐 公式予選
「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が総合トップ
2年連続でのポールポジション獲得を目指す

鈴鹿8耐は開幕2日目を迎え、午前8時30分から2時間のフリー走行を終え、いよいよ公式予選へと突入。まず第1ライダーが20分のタイムアタックに入り、ここで「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の中須賀克行がいきなり2分06秒908を記録。このタイムに中須賀は「遅いライダーにひっかかってのもので、それがなければもう少しタイムは縮められた」と語るも、これが第1ライダー枠のトップタイムとなった。

続いて第2ライダーのタイムアタック枠でポル・エスパルガロが登場。エスパルガロも順調にタイムを削ると、2分07秒333でこのグループのトップに立った。そして第3ライダー枠で出走したアレックス・ローズだが、なんと走り始めて早々に二輪シケイン立ち上がりで転倒するというアクシデントが発生する。ローズに大きな怪我はなく、マシンのダメージも少なかったが、タイム計測前の転倒であり、ローズにとっては公式予選2回目でのタイム出しが課題となった。

その2回目の公式予選は午後3時過ぎに始まり、インターバルで修復されたマシンのチェックをメインに中須賀が出走。走り出して早々に2分08秒台を記録すると、マシンが完全に修復されたことをチームは確認。これで中須賀の役割は終了となりピットインのサインが出されると、その後に中須賀がピットアウトすることはなかった。

続いて第2ライダー枠でエスパルガロが出走し2分08秒321を記録。続いて第3ライダー枠でローズが出走。2分07秒713までタイムを詰めると、この出走枠で2番手タイムとなった。

これで「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」はトップで公式予選を通過。TOP10トライアルの出場を決定し、最終出走チームとして、2年連続でのポールポジション獲得を目指す。

一方、TOP10トライアル進出を狙う「YART Yamaha Official EWC Team」は、1回目の公式予選で第1ライダーのブロック・パークスがタイムアタックを繰り返す。そしてパークスは2分08秒239を叩き出して公式予選総合4番手となり、チームの目標であったTOP10トライアル進出を決めた。

また、「GMT94 Yamaha Official EWC Team」は、第2ライダーのニッコロ・カネパが公式予選2回目でチーム最速となる2分09秒299を記録。第2ライダー枠では8番手の記録だったが、総合では12番手となり、TOP10トライアル進出はならなかった。

暫定スターティンググリッド

No.TeamMachineTime
1 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 2'06.908
2 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 2'07.026
3 Team GREEN Kawasaki 2'07.563
4 YART YAMAHA - OFFICIAL EWC TEAM Yamaha 2'08.239
5 ヨシムラ スズキ Shell ADVANCE Suzuki 2'08.248
6 F.C.C.TSR Honda Honda 2'08.403
7 TOHO Racing Honda 2'08.426
8 Team KAGAYAMA Suzuki 2'08.474
9 Moto Map SUPPLY Suzuki 2'09.227
10 TEAMJP DOGFIGHTRACING AUSTRALIA Yamaha 2'09.269
12 GMT94-YAMAHA Yamaha 2'09.299
22 AKENO SPEED : WJR・YAMAHA Yamaha 2'11.199
25 Team HOOTERS with ⻫藤祥太 Yamaha 2'11.541
30 HKC&IMT Racing Yamaha 2'12.100
33 TEAM MASSA-R Yamaha 2'12.759
38 CLEVER WOLF Racing Yamaha 2'13.220
39 T・モトキッズICU獺RT Yamaha 2'13.243
48 Motobox Kremer Racing CWR Yamaha 2'14.245
49 磐田レーシングファミリー Yamaha 2'14.545
51 NCXX RACING Yamaha 2'14.630
54 チーム・エッチングファクトリー Yamaha 2'15.001
59 Team Favorite Factory Yamaha 2'15.158

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
公式予選 総合トップ:タイム 2分06秒908

中須賀克行選手談(2分06秒908)

「予選1回目で2分06秒908をマークできましたが、これも遅いライダーに引っかかってのもので、それがなければもっとタイムは詰められましたね。予選2回目は、予選1回目でアレックスが転倒し、修復したマシンの完成検査を務めました。それで2分08秒が出ているので、まったく問題なし。アレックスに転倒がありましたが、マシンの修復にチームが力を注ぎ、僕もマシンチェックをするなど、トラブルはない方がいいけれど、ある意味さらにチームがひとつにまとまりました。同時に、チーム全体として、ここまで順調に仕上がっています。ただ、今日の予選よりも、大切なのは明日のTOP10トライアル。そして何よりも重要なのが明後日のレース。まずは、TOP10トライアルで、チームとしてポールポジションの獲得を狙います」

ポル・エスパルガロ選手談(2分07秒333)

「今日の予選ではものすごいタイムが出せたわけじゃないけど、YZF-R1の調子もいいし、ナカスガさんは速いし、アレックスも転倒後の2回目の予選でいいタイムを出せた。差し当たっての目標としていた「トップ10以内」という結果が残せて、全体的にはいい1日になったよ。コースにはたくさんのライダーがいて、どう動くか分からない。混雑の中を走るのはなかなか大変だったね。タイムアタック中にも他のライダーとラインが交錯してしまったんだ。でも、これも鈴鹿8耐のひとつの側面。うまくマネージメントしないとね。明日のTOP10トライアルではみんなでベストを尽くすことになるけど、もっと大事なことは、決勝を終えた時に表彰台の頂点に立っていることだ」

アレックス・ローズ選手談(2分07秒713)

「今朝の1回目の予選では、いいタイムを出そうとして攻めすぎ、フロントを失って転倒してしまった。でも2回目は中古タイヤで2分7秒7を出せたのでよかったよ! YZF-R1のフィーリングも転倒前と変わっていなかったしね。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝している。ライダーは3人とも同じぐらいのいいペースでコンスタントに走れているし、全体的にはすごくポジティブにセッションが進んでいる。明日のTOP10トライアルも、日曜の決勝もすごく楽しみでワクワクしてるよ。ファクトリーライダーとして鈴鹿8耐を戦うことは、すごくエキサイティングだ。普段のスーパーバイク世界選手権との違いがたくさんあって、学ぶことも多いしね」

吉川和多留監督談

「公式予選1回目でローズ選手が転倒してしまいましたが、ライダーそしてマシンともに大きなダメージがなく安心しました。その後、中須賀選手が公式予選2回目で修復したマシンを完成検査して、エスパルガロ選手、ローズ選手ともに公式予選2回目を走ることができました。3人のライダーともに調子が良いため、みんなが好タイムを狙っての走行でしたが、それを達成しつつ、ローズ選手の転倒で、今回は耐久レースで、改めてみんなで協力しなくてはならないんだという意識がライダー間で広がり、チームとしても団結力が高まりました。明日のトップ10トライアルでは、誰が走ってもポールポジションを獲れるタイムを記録できる実力があるので、期待してください」

YART Yamaha Official EWC Team
公式予選 総合4番手:タイム 2分08秒239

ブロック・パークス選手談(2分08秒239)

「すばらしい予選になったね! ここまでのタイムが出せるとは思っていなかったよ。今日の予選は僕たちのチームにとって大きなステップになった。ヤマハからのサポートもあって、YZF-R1は大きく進歩したんだ。予選でいいポジションにつけられたことをとてもうれしく思うよ。明日のTOP10トライアルは1周の勝負になるけど、ベストを尽くすつもりだ。決勝に向けての準備も進んでいる。レースタイヤでも2分9秒台でコンスタントに走れているんだ。決勝のペースは変わってくると思うけど、全体的にはうまくいっているよ。若い日本人ライダーも一生懸命頑張っている。予選全体でフロントタイヤ1本、リヤタイヤ2本を使って、1セットは僕がタイムアタック用に使ったから、彼らは主に中古タイヤで予選を走ったんだ。それもいい経験になってると思うよ」

野左根航汰選手談(2分11秒975)

「今日は、TOP10トライアルに進出するというチームの方針から、ブロック選手がタイムアタックを担いました。しかも、総合4番手のタイムを記録したので、明日のTOP10トライアルに進出することが決定しました。もちろんチームとしては良かったのですが、個人的にはこれまでの課題をクリアできていないので、まだまだレベルを上げていかなくてはなりません。現状は厳しい状態ですが、決勝ではタイムにも、順位にもこだわって頑張ります」

藤田拓哉選手談(2分13秒481)

「決勝に向けて、チームの雰囲気は高まっているし、チームの作戦もみんなで共有できているので、順調に進んでいると思います。ブロック選手、野左根選手、そして僕自身も、お互いに引くところ、行くところは理解しています。ただ、レースのシミュレーションをもう少し詰めたいですね。今日で公式予選が終わり、明日はTOP10トライアルですが、重要なのは明後日の決勝です。チェッカーを受けるまで絶対に諦めず、集中して走ります」

マンディ・カインツ監督談

「とてもエキサイティングな予選だったね! 正直なところ、トップ5に入れるとは思っていなかったんだ。すごく満足しているよ。特にブロックのタイムアタックはすばらしかった。ふたりの日本人ヤングライダーも、普段使っているブリヂストンタイヤからピレリタイヤへのスイッチに苦労しながらも、頑張っていいラップタイムを刻んでくれた。明日は決勝に向けての準備をさらに進めるよ」

GMT94 Yamaha Official EWC Team
公式予選 総合12番手:タイム 2分09秒299

デビット・チェカ選手談(2分09秒986)

「1回目の予選はうまくいって、決勝に向けてのセッティングが進められた。2回目の予選では、新しいリヤタイヤをテストしていたが、2周目にフロントを失って転倒してしまった。マシンがなるべくダメージを受けないように頑張ったけど、縁石が高くてジャンプしてしまったんだ。この転倒で、再びマシンセッティングをすることになったんだ。新しいリヤタイヤはすごくよくて、フロントタイヤをプッシュしてしまうようだからね。短い予選の貴重な時間をセッティングに費やすのは残念だったよ。転倒は恥ずかしい限りだけど、今日転ぶことは、決勝で転ぶよりもずっといい。それに、修復にはそれほど時間を費やさずに済んだし、明日に向けての貴重な情報が得られたセッションになったんだ。もうひとつ残念だったのは、調子のよかったニッコロがコースの混雑でいいタイムをマークできず、TOP10トライアル出場を逃してしまったこと。でも、決勝は8時間あるからね。ベストを尽くすよ」

ニッコロ・カネパ選手談(2分09秒299)

「今日の結果には満足してる。YZF-R1の調子もよかったし、僕たちも一生懸命頑張ったよ。新しいダンロップタイヤのセットアップに予選の時間を取られたのはちょっと残念だったけどね……。転倒したデビットには感謝してるんだ。彼の転倒のおかげで、違うセッティングをする必要があることが分かったんだからね。予選用タイヤで速く走れたのは、彼の助けがあったからなんだよ。僕のアタックラップ中に他のライダーふたりがコース上に残ってしまい、残念ながらTOP10トライアル出場を逃してしまった。でも、マシンの仕上がりにもチームのパフォーマンスにも満足してる。決勝では強さを見せられると確信してるよ。ルーカスは、鈴鹿サーキットを走るのが初めてだということをしっかり考慮しながら、いい仕事をしてくれた。僕たちは決勝に向けて準備が整っている。マシンセッティングにはもう少し課題が残ってるけど、日曜日はもっと速くなっているはずだ」

ルーカス・マヒアス選手談(2分10秒880)

「すごくいい予選になったよ。僕にとって鈴鹿サーキットは初めて走るコースなんだ。すぐに速く走るのは難しいことだけど、デビットとニッコロがマシンセットアップを進めてくれた。レギュレーションによって、僕は予選で新品タイヤを履くことができなかったんだ。新品タイヤを使えればもっと速く走れたと思うけど、ルールはルールだからね……。でも、2分10秒台という目標タイムをクリアできたから、全体的にはよかったかな」

クリストフ・グィオ監督談

「デビッドの転倒があったが、幸いダメージはなく、まずまずのタイムで走ってくれた。ニッコロはいいタイムをマークしたし、鈴鹿サーキットの経験が少ないながらもルーカスも頑張ってくれたね。YZF-R1というトップマシン、ダンロップというトップタイヤを使っているのだから、我々はいいセッティングを見つけて、トップチームにならなければならない。世界耐久選手権でいい成績を残すためにも、決勝はベストを尽くすよ」