MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.17 11月7日 アルガルベ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第17戦アルガルベGP
■開催日:2021年11月6日(土)予選結果
■開催地:ポルティマオ/ポルトガル
■気温:19度 ■路面温度:27度
■PP:F・バニャイア(1分38秒725/ドゥカティ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリはQ2に進出するも、2回目の走行で思うようにタイムを伸ばせず、それぞれ7番手と9番手に留まった。決勝はともにグリッド3列目からのスタートとなる。
PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのV・ロッシとA・ドビツィオーゾはそれぞれ16番手と21番手を獲得し、決勝はグリッド6列目と7列目からスタートすることとなった。
クアルタラロが7番手、モルビデリは9番手でともにグリッド3列目を獲得
クアルタラロはほとんどのライダーがピットを離れるのを待ってからコースイン。最初のアタックで3番手につけ、2回目のアタックで1分39秒057に短縮してポジションを維持した。しかし第4セクターでイエローフラッグが出ていたため記録はキャンセル。これで9番手に後退し、6分半を残してピットに戻ってきた。
2分後に2度目の走行を開始したクアルタラロは7番手に浮上。残り1ラップでは3つのセクターで自己ベストを記録して1分39秒131へ更新したものの順位は変わらず、トップから0.406秒差の7番手で終えている。
チームメイトのモルビデリは真っ先にコースイン。最初の2ラップでタイヤを暖め、2度目のトライで6番手に浮上した。ここで素早くピットに戻り、残り4分でコースに復帰。ここから懸命にポジションアップを目指していったが、自己ベストの1分39秒321を更新することはできず、9番手に後退してセッションを終えた。トップとの差は0.596秒だった。
PETRONAS Yamaha SRTのロッシとドビツィオーゾは16位と21位
ロッシはFP3の初めから少しずつ改善が見られ、セッションを通して着実にラップタイムを短縮。1分40秒213で17番手を獲得し、総合19番手でQ1に進んだ。Q1序盤で7番手につけ、最終ラップでは1分39秒604のベストタイムを記録して6番手に浮上。これによりグリッド16番手が決定した。
チームメイトのドビツィオーゾもFP3でフィーリングをつかみ、少しずつラップタイムを更新していった。この結果、1分40秒364のベストタイムでセッション20番手、総合では22番手につけた。Q1では序盤で何度も好タイムを記録し、その後も15分間を通して更新し続け、最後のアタックでは1分39秒918のベストタイムをマーク。これで11番手となり、グリッド21番手が決定している。
RACE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選7番手/1分39秒131)
「今日はかなり苦戦しました。とくに午後は難しい状況でした。昨日までのようないい走りができず、フィーリングもあまり良くありませんでした。FP4ではハード・タイヤを試しましたが、思ったほどフィーリングが良くなかったので、セッティングを少し変更しました。明日までに何らかの答えを見つけなければなりません。当然、通常のベース・セッティングに戻すことになると思います。そして以前のようなハイペースを追求していきます。明日のウォームアップであらゆることを確認し、もしミディアム・タイヤでペースがつかめるなら、きっといいレースができるでしょう。明日の課題です」
F・モルビデ選手談(予選9番手/1分39秒321)
「昨日より一歩、前進できたので良かったと思います。ライバルたちが非常にいい走りをしていたなかでもトップとの差を縮めることができました。また、常にヤマハのトップであるクアルタラロ選手にも近づくことができ、今日はいい一日になりました」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「今日のFP3とFP4では、リアタイヤのミディアムとハード・コンパウンドの比較を行いました。FP3は好調で、ふたり揃ってQ2進出を決めることができたので、この時点では、とくにクアルタラロ選手については、もっと上の順位を期待していましたが、FP4とQ2で苦戦したためその原因を分析しなければなりません。また、イエローフラッグによりファステストラップがキャンセルされたことも残念です。これにより一列、下げてしまいました。モルビデリ選手は全体的に順調な一日でした。いつも言っていることですが、走るたびにマシンのフィーリングが良くなってきています。もちろんポジションアップを期待していますが、ここまでのペースはとても良く、満足しています。ともにグリッド3列目からいいレースを見せてくれるでしょう。チームとしては、今日の苦戦の原因を見つけ出し、明日のウォームアップではその解決策をテストできるようにベストを尽くします」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
V・ロッシ選手談(予選16番手/1分39秒604)
「昨日よりも速くなり、マシンのフィーリングも向上しました。とくにタイヤはとても良かったと思います。またコース・コンディションも改善されていました。FP4ではミディアム・タイヤとハード・タイヤを試し、どちらもフィーリングは上々でした。そのあとのQ1もいいペースで走れていたのですが、残念ながらわずかにスピードが足りず、Q2に進むことはできませんでした。それでもタイム自体は決して遅くないし、16番グリッドスタートは、最近のなかでは良いほうです。明日に期待し、ポイント獲得、さらにはトップ10入りを目指します」
A・ドビツィオーゾ選手談(予選21番手/1分39秒918)
「午前、午後ともに、集団のなかで走っているときは昨日よりもペースが良くなりました。でもポジションを上げられなかったので残念に思っています。ブレーキングがやりやすくなったことは、とても良かったのですが、集団の間に留まるのは簡単ではなく、これからまだまだ改善が必要です。集団に加わるとスピードを上げることができます。しかしそのなかでポジションを上げたり、オーバーテイクしたりするのがとても難しいのです。ライバルたちはみな速く、非常に手強い相手ばかりですが、レースは長いので展開を見守りたいと思います。目標はいつも通り、ポイント圏内でのフィニッシュです」