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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 11月7日 アルガルベ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦アルガルベGP
■開催日:2021年11月5日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ポルティマオ/ポルトガル
■気温:17/20度 ■路面温度:22/28度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはフリープラクティス初日、素早くペースを上げて両セッションでトップタイムをマーク。チームメイトのF・モルビデリは怪我の状態は良くなっているものの、ソフト・タイヤでのフィーリングをつかみきれず12番手となった。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのV・ロッシとA・ドビツィオーゾはフリープラクティスに臨み、それぞれ総合21番手と22番手で初日を終えた。

クアルタラロ、アルガルベGPのフリープラクティス初日にトップ獲得

第16戦エミリア・ロマーニャGPでタイトル獲得を決めたクアルタラロは、本来の自分に戻り45分間のフリープラクティスをエンジョイ。そして最終ラップの21ラップ目で1分40秒192のベストタイムをマークし、2番手に0.045秒差でトップを獲得した。

FP1では、序盤の4ラップでコースリミット越えがあり記録がキャンセルされたものの13ラップ目でトップに浮上。終盤はF・バニャイア(ドゥカティ)との競り合いとなり、最後のスティントを迎えた時点で0.155秒を追う状況となっていたが、ミディアム/ソフトのタイヤ・コンビネーションでミニアタックを行い、残り1ラップで1分39秒390に短縮。これによりトップに立ち、0.132秒差をつけて総合トップを獲得した。

一方のモルビデリも開始早々からハイペースを披露。アルガルベ・サーキットとの相性の良さは知られており、ファクトリー仕様マシンで初めての走行にもかかわらず序盤で5番手に浮上。11ラップ目には1分40秒887のベストタイムを記録し、トップから0.695秒差の9番手を獲得した。

FP2は決勝用セッティングの調整に多くの時間を費やしたあと、前後タイヤをソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタックに臨んだ。16ラップ目には1分40秒225を記録して一時5番手に浮上したが、終盤で全体のペースが上がると順位を下げ、最終的にはトップから0.835秒差の12番手で終えている。

PETRONAS Yamaha SRT、シーズン最後の2戦へ

ロッシはFP1、序盤でトップ10につけたものの終盤でタイムを更新することができず、1分42秒080のベストタイムで22番手。気温が上がったFP2では早々にFP1の記録を上回り、最後のアタックでは1分41秒174と、1秒近く更新して21番手で初日を終えた。

一方、YZR-M1で初めてアルガルベを走るドビツィオーゾは、FP1でマシンのフィーリングを確認しながら1分41秒392の19番手。FP2もコースを理解することに集中し、タイムアタックを行わないまま22番手で終えた。ラップタイムでは1分41秒214まで更新している。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合トップ/1分39秒390 )

「前の2回のレースはプレッシャーが大きく、走りを楽しむことよりミスをしないことのほうが重要でした。それだけに今日は、心からエンジョイすることができました。以前と同じように、また楽しんで走れるようになったのです。タイムアタックにおいても久しぶりに限界の感覚を得ることができ、バニャイア選手といいバトルができました。最も重要なのは日曜日ですが、ここまでのトップ2の競り合いは、ファンの皆さんにとっても見応えのあるものになったと思います。今日、私たちはミディアム・コンパウンドとハード・コンパウンドを試す予定でしたが、風が強く、うまく対応できなかったため、明日に持ち越すこととなりました。そのほかにも、いくつか試したいことがあったのですが、正直なところ今回は、タイトルを決めたあとの自分にライディングをチェックすることが最も重要でした。そしてその結果は非常に良かったと思います。トリプル・クラウンは私だけで実現できるものではないので、ただ勝利を目指して戦います。チームとコンストラクターのタイトル獲得のためにできることは、それだけです」

F・モルビデ選手談(フリー走行総合12番手/1分40秒225)

「硬めのタイヤではとても好調で、非常にハイペースで走ることができました。しかしソフト・コンパウンドに履き替えると、思うようなアタックができなくなりました。懸命にプッシュしても期待したようなフィーリングが得られなかったので、明日までに調整が必要です。でも全体的には非常に好調な一日でした」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「順調なスタートを切ることができました。今週の目標は明確で、クアルタラロ選手は優勝を目指し、モルビデリ選手はポイント獲得を狙います。どちらもチームおよびコンストラクターのタイトル獲得のために不可欠です。この目標達成のための重要な一歩を、今日は踏み出すことができたと思っています。クアルタラロ選手は4月にここを訪れた時と同様にスピードもペースも素晴らしく、モルビデリ選手は前回のミサノより良くなっています。怪我の状態はレースごとに改善されていますが、今日はソフトタイヤのフィーリングに悩んでいたようです。チームとしては今日のデータを分析し、明日のFP3でいい走りができるように解決策を追求します。明日の午前中の目標は、二人揃ってトップ10に入り、Q2に進出することです。今日は15番手までが1秒以内の差にひしめく状態だったので、非常に厳しい戦いが予想されます。目標達成のために、毎回プッシュし続けなければなりません」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

V・ロッシ選手談(フリー走行総合21番手/1分41秒174 )

「難しい状況で、思った以上に苦戦しました。4月のレースではハード・タイヤでいい走りができたのですが、今日はそのときより寒くなっていて、十分なグリップが得られませんでした。明日はコンディションが良くなり、グリップももう少し改善されて、ハードタイヤを使えるようになることを期待します。というのも、私にとってはこのタイヤが最高で、リアの安定性が増してハイペースで走れるのです。FP3でトップ10に入り、Q2進出を目指したいと思います。タイヤとマシンのフィーリング向上のために、もうひとつプラクティスがあるので、そこでまた様子を見ます」

A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合22番手/1分41秒214)

「コースは少し奇妙ですが、悪くはないと思います。でもマシンのフィーリングはあまり良くありませんでした。それにはいくつか理由があって、スムースさが足りないし、コースのなかの何か所かで十分に速さを発揮することができません。そしてタイムを短縮しようとプッシュすると、ミスをおかしてしまうのです。明日のコンディションを見てから、FP3と予選の作戦を考えます。改善できるところがまだたくさんあります」

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