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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 11月22日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第15戦ポルトガルGP
■開催日:2020年11月20日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ポルティマオ/ポルトガル(4.684km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:31度

REPORT

フリープラクティス初日、M・ビニャーレスが2番手、4番手にF・クアルタラロ

MotoGP初開催となるアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットで迎えた、2020シーズン最終戦のフリープラクティス初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、ラップタイムでは明暗を分ける結果となった。ビニャーレスは第1セッション、第2セッションともに好調で総合2番手。ロッシは両セッションでマシン・バランスの向上に取り組み21番手に留まっている。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロとF・モルビデリは、それぞれ総合4番手と10番手を獲得した。

Monster Energy Yamaha MotoGP、ビニャーレスが2番手獲得と好調

第1セッションから好調ぶりを見せたビニャーレスは、第2セッションではコースの習得とセッティングの完璧化に集中。その成果を試すため残り15分でタイムアタックを行うと、J・ミラー、J・ザルコ(いずれもドゥカティ)とトップの座を競い合うこととなった。互いに何度も順位を入れ替えたあと、ビニャーレスは全29ラップ中の最終ラップで1分39秒536へ更新。トップに0.119秒差と迫る2番手を獲得した。

一方のロッシはマシン・バランスに苦戦しながらも第2セッションではプッシュを開始。第4コーナーで一度、マシンが大きく振られて転倒する場面があったが、幸い大きなダメージはなかったため走行を継続した。しかしその後ピットに戻り、マシンを乗り換えて再びコースイン。全28ラップ中27ラップ目にベストラップとなる1分41秒279を記録して午前中のタイムを0.667秒上回ったものの、順位を上げることはできず、トップから1.862秒差の21番手で初日を終了した。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは、クアルタラロ4番手、モルビデリ14番手

クアルタラロは午前中のフリープラクティス第1セッションを慎重にスタートし、序盤はコースの確認に費やした。その後リズムをつかんでペースを上げるとすぐにトップに浮上したが、タイムアタックに終始することはなく、最終的に1分40秒877のベストタイムで8番手でセッションを終了した。午後からの第2セッションも前半はセッティングに集中。後半に入ってからトップ10まで上げると、さらにスピードを増していき、1分39秒692に更新して4番手を獲得している。

チームメイトのモルビデリは、フリープラクティス第1セッション序盤で早くも4番手に浮上し、その後もほとんどの時間帯でトップ10をキープ。しかしクアルタラロと同様、タイムアタックは行わず、1分41秒167の記録により13番手でセッションを終了した。午後からの第2セッションも順調にスタートして早々に4番手につけたが、最終的には残り16分強で記録した1分39秒888のベストタイムにより10番手となっている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合2番手/1分39秒536)

「非常に素晴らしいコース! かなり楽しめています! 正直なところ、今日はラップタイムはまったく気にしていませんでした。ただ初めての経験を楽しんでいたのです。もちろんマシンは好調ですし、私もこのコースをうまく走れています。そのなかでタイヤを全種類、試すことができ、明日以降の方向性のヒントをつかめたことは大きな収穫です。しかし誰もが速く、15台が1分39秒台を出しています。ライバルとの戦いは非常にタイトで、私自身も限界ぎりぎりのところを攻めています。あとはウイリーさせないための方策が重要になると思うので、明日はその部分で一歩、前進を目指します」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合21番手/1分41秒279)

「素晴らしいコースです。ここは他のどのコースとも違うタイプで、非常に美しく、乗っていてとても楽しいところです。しかしここでMotoGPマシンの速さを出し切るのは簡単ではありません。今日は両セッションで様々なセッティングを試しましたが、結局、十分な手応えを得られないまま終わってしまいました。ノーマル・セッティングに近い1台目のバイクのほうが、やや速かったのですが、第4コーナーで転倒。私はダメージはなかったのものの、マシンを乗り換えなければならず、そのあとはフィーリングが変わってしまいました。リアグリップの向上を追求しましたが、代わりにコーナー進入のスピードが落ちてしまいました。ひとつ良くなると、他のひとつがだめになってしまうのです。明日はよりスタンダードなセッティングに戻して改善を目指します」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「先週のバレンシアとはまったく違うタイプのコース。また他のどのサーキットとも異なっていると言っていいと思います。マーベリック(ビニャーレス)はテストのときからすでに、ここをエンジョイしており、今回はM1でより一層、楽しみが増しているようです。その一方でバレンティーノ(ロッシ)のほうは1日中、良いフィーリングが得られず苦しんでいました。第4コーナーでの小さな転倒もあって、まだたくさんの課題が残されています。非常にチャレンジングなコースである上に、過去のデータがないことも苦戦の要因になっているので、今日のデータを注意深く分析し、改善が見込まれる個所を探していきたいと思っています。今日は通常よりもプラクティスの時間が長かったので、その一部を利用してタイヤを全種類テストし、その他にも以前にできなかったことを試すことができました。そして早くも来シーズンにも目を向けています。このことによって、例年ならバレンシアで行うはずのシーズン最終テストの穴埋めになってくれることを期待しているのです」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合4番手/1分39秒692)

「今日の走行のなかで集めた最初のデータから、このコースでのマシンのポテンシャルの高さを確認することができました。とても良いフィーリングで満足しています。それでもまだ、マシンにも私自身にも改善すべきところがたくさん残っています。かなりトリッキーなコーナーがあって難しいコースだと思いますが、それだけに非常に個性的で楽しいコースでもあります。とくにダウンヒルのタイムアタックでは、胃が奇妙な感覚になってしまうほどです。明日は午前中のフリープラクティス第3セッションでいくつかのことを試す予定です。その結果を予選につなげられるよう頑張ります」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合10番手/1分39秒888)

「ポルティマオの最初の印象はとても良く、この時期のポルトガルの天候も最高です。楽しく乗れており、周回を重ねるたびにどんどんフィーリングが向上していきました。身体への負担が大きく、体力的には非常に厳しいコースですが、そのなかでもラップタイムを順調に更新し、ふたつのセッションを通じてセッティングの調整も進めることができました。タイヤ・コンビネーションもいろいろ試すことができたので、明日はこれらすべての要素をひとつに集めてさらにペースを上げていきたいと思います。今日はトップ10に入れたので良かったです」

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