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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 11月22日 ポルトガル

CIRCUIT DATA

■開設:2008年
■コース長:4.653km

REPORT

Monster Energy Yamaha、2020シーズン最終戦ポルトガルGPに挑む

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、ポルトガルはポルティマオのアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットで開催されるシーズン最終戦へ挑む。

10月7日に同サーキットでYZF-R1のテストを行い、コースを大いに気に入ったビニャーレス。YZR-M1を走らせる今回はより一層の好走が期待され、高低差の激しい特徴的なコースに合わせたセッティング変更も必要となる。チャンピオンシップでは、第14戦終了時点でトップから44ポイント差のランキング4位につけているが、この最終戦を単独のレースととらえ、できる限りのベストリザルトを目指す。

チームメイトのロッシは、非常にテクニカルで難しいが、同時にライディングを楽しめるコースと、このサーキットの美しさを強調する。路面グリップは前回までのバレンシアより上とされ、ロッシは、このことがチームに有利になるよう期待している。ここまで様々な困難に翻弄され、ランキング15位につけている。しかしランキングを気にするよりも、ファクトリー・ヤマハ・チームでのフィナーレを最高の形で締めくくることに集中する。

ポルトガルのアルガルヴェ地方に位置するアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットは、車で30分ほど離れた港湾都市、ポルティマオの名でよく知られている。WorldSBKファンにはすでにおなじみのコースで、同シリーズを初開催した2008年以降、毎年ここにヒーローたちを迎えてきた。コーナーは合計15(右9、左6)。高度変化が激しく、メインストレートで存分にスピードを上げたあと、第1コーナーの特徴的なダウンヒルを駆け降りる。

PETRONAS Yamaha SRT、最終戦でランキング2位とインディペンデント・ライダータイトルの獲得を狙う

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとF・クアルタラロは、MotoGPランキング2位およびインディペンデント・ライダータイトル獲得を目標に最終戦に臨む。

1週間前のバレンシアGPで優勝したモルビデリは、シリーズポイントを142に伸ばしてチームメイトのクアルタラロを17ポイントリードしランキング2位、同時にインディペンデント・ライダーランキングのトップに浮上した。ポルティマオでのGP開催は初めてだが、モルビデリはテストでここをエンジョイしており、好成績が期待される。

一方のクアルタラロはバレンシアの2連戦で苦戦し、チャンピオンシップでは合計125ポイントのランキング5位に後退している。ジェットコースターと表現される新しいコースで調子を取り戻し、表彰台への復活を目指す。

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

M・ビニャーレス選手談

「ポルティマオでM1に乗るのをとても楽しみにしています。前にR1で走ったときもフィーリングが良かったので、M1ならもっと速く楽しく乗れるはずですからね。MotoGPマシンでは誰も走ったことがないので、かなり特別なレースになるでしょう。初めてのサーキットの経験はとても楽しみ。ベストを尽くします」

V・ロッシ選手談

「ポルティマオはとても素晴らしいサーキット。バレンシアよりもグリップレベルが高く、テストでもずっとフィーリングが良かったので、私たちの味方になってくれると思います。グランプリの他のどのコースとも違うタイプで、しかも誰にとっても初めての経験になるので面白くなるでしょう。楽しみです」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「今年の最終戦は例年と違う場所で行われることになりました。これはとても特別なことです。ビニャーレス選手とロッシ選手は以前ここでYZF-R1を走らせ、ふたりともコースをとても気に入っていました。テストのときに感じたのはグリップレベルの高さで、このことは私たちにとって非常に重要です。一方で激しい高低差は大きなチャレンジになるでしょう。いずれにしても全チームがほぼ白紙の状態でここに臨むのですから、この最終戦はいつも以上に面白くなるはずです。ロッシ選手にとっては、このレースがファクトリー・チームでの最後のレースになります。私たちはまた、非常に愛され、尊敬されてきた何人かのチームメンバーともお別れしなければなりません。チーム全員で最大限の力を出し切り、最高の形で2020シーズンを締めくくりたいと思っています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

F・モルビデリ選手談

「フランスGPの前にここでR1のテストをしました。今回はM1でのレースをとても楽しみにしています。海の近くのすてきな場所で、コースは他の多くとはまったくタイプが違います。急こう配の坂がたくさんあって、まるでジェットコースターのよう。それだけに攻略が難しく、最終戦としてチャレンジのしがいがあります。先週のバレンシアは素晴らしいレースができたので、今回も好調を維持して、あのようなバトルができるよう頑張ります。2020シーズンの最終戦を好レースで締めくくり、チームのみんなの1年間のハードワークに報いることができれば最高です」

F・クアルタラロ選手談

「ポルティマオでテストを行ってから長い時間が経ってしまいました。上りのあとに下りが続く、まるでジェットコースターのようなコース。ここまでチャンピオンシップを持ち込めなかったのは残念ですが、シーズン最終戦を楽しんで走りたいと思っています。そのためにも、ル・マン以降、失ってしまったフィーリングとスピードを早く取り戻さなければなりません。2020年の最終戦を、そして2年間ともに戦ったこのチームでの最後のレースを良い形で締めくくるために全力を尽くします」

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